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東京大学教授・星岳雄氏とは―日本経済と金融システムを研究し続ける経済学者―

日本経済の長期停滞や金融危機、企業統治のあり方を研究テーマとしてきた経済学者が星岳雄氏である。現在は東京大学大学院経済学研究科教授を務め、日本経済や金融システムに関する研究と教育に携わっている。

1960年に山形県で生まれた星氏は、山形県立米沢興譲館高等学校を卒業後、東京大学教養学部へ進学した。1983年に同学部を卒業し、その後は米国マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院へ進み、1988年に経済学博士号(Ph.D. in Economics)を取得している。

MITではスタンレー・フィッシャー氏やオリヴィエ・ブランチャード氏のもとで学び、博士号取得後は米国カリフォルニア大学サンディエゴ校で研究者としてのキャリアを歩んだ。同大学では助教授、准教授、教授を歴任し、およそ四半世紀にわたり研究と教育に携わっている。

研究の中心にあったのは、日本の金融システムと企業金融である。バブル経済崩壊後の日本では、不良債権問題や金融機関の経営悪化が深刻な課題となった。星氏はアニル・カシャップ氏らとの共同研究を通じて、日本型金融システムやメインバンク制度について分析を行い、日本経済の構造的な課題を研究対象としてきた。

2012年にはスタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際問題研究所(FSI)へ活動の場を移し、シニアフェローとして研究を継続した。2019年からは東京大学大学院経済学研究科教授として教壇に立っている。

星氏の研究は金融システムだけにとどまらない。企業統治、企業再編、財政問題、外国直接投資、アベノミクス、人口減少下の経済成長など、日本経済をめぐる幅広いテーマを対象としている。

こうした研究活動に対し、日本経済学会中原賞をはじめ、日経・経済図書文化賞、円城寺次郎記念賞、ライシャワー国際教育賞、全国銀行学術研究振興財団賞などが授与されている。

研究活動と並行して執筆も続けており、『日本金融システム進化論』『何が日本の経済成長を止めたのか―再生への処方箋』『日本経済論』などの著書を公表している。これらの著作では、日本経済の課題や金融システムの変化、経済政策などが取り上げられている。

2025年には日本経済学会会長に就任した。現在も東京大学を拠点として、日本経済や金融システムに関する研究を続けている。

【関連書籍】
『日本経済論』
『何が日本の経済成長を止めたのか―再生への処方箋』
『日本金融システム進化論』

【関連資料】
東京大学大学院経済学研究科(星岳雄教授)、東京大学東京カレッジ(星岳雄氏プロフィール)、経済産業研究所(RIETI)研究者紹介、日本経済学会の各公表資料を参照。

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