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【名芸大セクハラ疑惑の新学長の主張はまるで20年前の古い感覚と専門家が苦言

名古屋芸術大(愛知県北名古屋市)の来住尚彦学長(63)が、昨年2023年8月に舞台稽古中の複数の女子学生にセクハラをしたと訴えられている問題で、学内の調査委員会の判断や、来住氏の発言を巡り、ハラスメント問題などに詳しい専門家から疑問の声が上がっています。

問題となった事件は、複数の学生がミュージカルの稽古中などに、來住氏から指導として頭をなでられたり、肩を組まれたりしたとするセクハラ被害があったと大学に申し立てたことにあります。大学側は運営法人の理事をトップに外部の弁護士2人を加えた調査委員会を設置したが、調査結果を受けて大学側は「処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない」と結論付けました。

学生たちによると、昨年2023年8月、当時非常勤だった來住氏が舞台練習の見学に訪れ、その後、女生徒を個別に呼び出したといいます。

被害を受けたという学生の1人は
「君はビジュアルが良いからと髪の毛を触られたり頭を撫でられたり息のかかる距離感で顔がかわいいと何度も言われて肩を抱き寄せられたりしました。」

来住尚彦氏は早稲田大学理工学部工業経営学科を経てTBSに入社。音楽番組の企画制作などに携わり、東京都港区の「赤坂BLITZ」や「赤坂サカス」をプロデュース。2015年には一般社団法人「アート東京」を設立、2019年世界遺産である京都の二条城で国際的なアートフェア「artKYOTO」を初主催。

国内最大級のアート見本市を手がけるなどしてきました。

名古屋芸術大学では2021年から非常勤講師として教鞭をとりました。2024年に名古屋芸術大学の学長に就任したばかりでした。

関係者によると、大学側は2024年2月に調査委員会を立ち上げ、來住氏本人にヒアリングを行い、学生1名に対する来住氏の一部行為について調査委は「セクハラに該当し得る」と指摘する一方で、身体的接触の程度は強くないとして重い処分は相当ではないと判断しました。

 しかし調査結果の詳細や、セクハラ認定をしなかったことについての理由を説明しないことから來住学長の就任の翌日、学生らは会見を開き抗議文を出すという事態に至るなどして、騒ぎになりました。文部科学省も大学に事実確認を問い合わせるなど、注視する姿勢を見せています。

名古屋芸術大学側の見解は、被害者の申し出が半年後だったことなどを理由に「不快感を抱いた程度は大きくなかったことが伺える」としました。他の学生に対する一部行為についても「不適切」と指摘しながら、やはり被害申し出が半年後だったことなどから不快の程度は低いとセクハラの認定はしませんでした。

こうした判断について、性暴力被害に詳しい川本瑞紀弁護士(第一東京弁護士会)は「(行為があったことを)半年間ずっと言えないのはごく普通で、それをもって不快感の程度が大きくないというのはおかしい。

権威ある人からハラスメントを受けた場合、自分の感覚がおかしいのではないかと思ってしまうものだ」と話し、被害者心理の理解が不足している事を指摘しました。

 また、来住氏が調査委に対し、被害を訴えている学生について「そんなに嫌ならなぜ途中で言わなかったのか」と反論している点を指摘、
「ノーと言えない関係性で、ノーと言わないのはイエスではない。言っていることがナンセンスで20年ほど前の古い感覚」
と反論しました。

 しかも今回の調査委は学内で設置した組織であり、大学から独立した専門家から構成される第三者委員会とは異なります。川本弁護士は「大学は第三者委員会を設置するなどして自浄作用を発揮すべきだ」と提案しています。

 一方、被害を訴える学生の一人は取材に「大学は都合の良い結論だけを公表していたことが分かりあきれた。大学への信頼はどんどんなくなっていく」と憤りをあらわにしました。

引用:川瀬慎一朗/ANN

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