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【白ブリーフ判事こと岡口氏ってどんな人?「裁判だめでした」SNS止めぬ】

2015年に江戸川区で女子高校生のIさん(当時17)が殺害された事件などをめぐり、SNSへの投稿で被害者遺族感情を逆撫でし訴追された仙台高裁の岡口基一裁判官(58)の弾劾裁判。その判決が2024年4月3日に言い渡されました。

岡口氏は2017〜19年、担当外の殺人事件の遺族と別の民事訴訟の関係者を傷つける計13件の投稿や発言をしたとして、2021年に船田元衆議院議員が務める訴追委員会から罷免を求められました。

表現の自由を求めて争ったのですが、執拗かつ反復して遺族の心情を傷つけ、裁判官の威信を著しく失う非行を行った」とし、結果は罷免。岡口氏は法曹資格を失い、数千万円にも上る退職金も受け取れないことが確定しました。最低5年間は司法試験が受験出来ません。

「裁判だめでした」裁判中も、裁判後もSNSの書き込みをやめることはありませんでした。
岡口判事は、以前からSNSで法律問題や時事問題について積極的に発言、現在も発信しています。自分の身体を誇示する白ブリーフ姿の自撮りもアップしており「白ブリーフ判事」とも呼ばれていました。

もっぱら本職である裁判所のあり方を批判する内容も含まれており2017年12月15日、岡口氏は、2015年に東京都で起こった殺人事件について、その判決文のURLとあわせて「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男」「そんな男に,無惨にも殺されてしまった17歳の女性」とTwitterに投稿、東京高裁は、2018年3月に文書による厳重注意処分としました。

【犬を捨てたと言って裁判に発展】
これとは別に、拾われた犬の所有権が、元の飼い主と拾った人のどちらにあるかが争われた裁判を取り上げたインターネット記事のURLとあわせて「公園に放置された犬を保護したら、元の飼い主が名乗り出て『返して下さい』 え?あなた?この犬を捨てたんでしょ?3か月も放置しながら…… 裁判の結果は……」とTwitterに投稿、勝訴した元の飼い主が高裁に抗議しました。

岡口氏によれば、犬の飼い主が裁判の記事の拡散を望まなかったが故に、岡口のツイートの削除を東京高裁に求めたことが、この罷免につながる弾劾裁判の発端であるといいます。

岡口基一氏は大分県出身 クリスチャンの教会を営む両親のもとに生まれました。生活は大変苦しかったと言います。苦学の上東京大学は7年間在籍、司法浪人を1年。1991年、東京大学法学部在学中に司法試験に合格を果たしました。司法研修を終え、1994年任官。浦和地方裁判所で判事補となりました。その後水戸地裁や東京高裁の判事を歴任。民事訴訟に関する「要件事実マニュアル」などの著書は「訴状を書く際に役立つ」と弁護士の聖書(バイブル)と好評を博しました。

岡口氏「(浦和地裁後、転勤が多いことについて)基本、3年に1回は転勤するものなんです。建前としては、同じところにずっといるとその地域の人達と癒着してしまうからという理由。実際は、当局が人事権を行使する「統制権力」を見せつける意味の方が多いと思いますけどね(笑)。」
【大阪で女王様に縛られた】
過去、Twitterに自身が裸で縛られている画像を上げたという。
「SMクラブの隣にある普通の飲み屋です。女王様が仕事帰りによく来てたんですよ。で、あれは店を閉めた後だから朝の3時くらいかな、女王様が来てるから、冗談で、誰か縛ってもらおうって話を飲み屋の常連さん達としてて、ジャンケンに負けて、本当に縛られちゃったんです。」
【岡口氏が尊敬する裁判官は】
岡口 「難しい質問ですね。雲助裁判官って知ってます? 判決で「タクシー運転手は雲助まがい」と書いてしまった方。実はこの方、事件の扱い方が丁寧で、申請があれば証人は全部調べるし、時間と労力をかけて一つの事件に取り組まれるので法曹界の中では非常に評価が高かった人なんです。民事の裁判官でしたが、原告も被告もお互いに納得して終わる裁判が多くて、だから控訴になることはほとんどありませんでした。ほとんどの事件が原審で確定しちゃうなんて、奇跡に近いんです。ですから、私は雲助裁判官を尊敬しています。」
尊敬している雲助裁判官のように、常時は正確に物事をこなす裁判官でも「弘法も筆の誤り」ということがあろうかと思いますが、果たしてこれが岡口氏にも当てはまるのかどうかは判断基準に相違が生ずる所です。

今後は「伊藤塾」で専任講師に就職、同塾のSNSアカウントで同4日に発表されました。伊藤塾専任講師として、民事実務、要件事実等の講義や書籍執筆勿論SNSでの活躍も期待されます。

30年の実務経験と豊富な知識を受験生、修習生、実務家の教育に活かして行くそうです。
岡口元裁判官のケースは、SNSの発言が裁判官の職務にどのように影響を及ぼすか、また裁判官の言論の自由と職務の責任の間でどのようなバランスを取るべきかという点で、法曹界において重要な議論を呼びました。

この裁判に実業家のひろゆき氏が5日にABEMA TVのニュース番組「Abema Prime」番組内で独自の見解「SNSで書きましたって話ではなく、これから裁判官がインタビューに出て取材を受けるという時も、それを読んだ人が気分を害したから文句を言い罷免までつながる可能性があるのはどうなのかな」と疑問を呈していました。

参考サイト
岡口基一裁判官、独占インタビュー2018年
「雲助裁判」
ひろゆき氏 SNS中傷の判事に独自見解

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