週刊文春2024年3月21日号の報道によると、立憲民主党の川田龍平参院議員に関して、臓器移植を支援するNPO法人の理事長である菊池弘達からの献金を隠蔽した疑惑が浮上しています。
川田議員は現在3期目を務めており、この問題は政界内外に波紋を生じています。疑惑の核心は、菊池弘達理事長が妻と併せて川田氏の後援会『いのちを守る会』に20万円の献金をしていました。
この『いのちを守る会』代表は医師で、川田事務所の公設第二秘書を務める人物だが、その人物の紹介で菊池氏が寄附をしました。その菊池氏が警察に逮捕されたのは昨年2月、厚労省から許可を受けず日本人患者2名から約5千万円を授受、ベラルーシで移植施術を受けさせた容疑でした。
昨年11月,菊池氏には実刑判決が下るが控訴しています。
菊池夫妻側は20万円の寄附を処理後領収書を郵送していますが、『守る会』ではその後の政治資金報告書においては記載がされていませんでした。
5万円を超える寄附は政治資金収支報告書に記載しなければならず、政治資金規正法に触れ、裏金扱いになる恐れがあります。
文春が3月2日、控訴審を控える菊池氏に取材を行った結果、次のような回答が帰ってきました。
『僕の患者が東大病院に入院したいというので川田さんの秘書に相談し、結果的に入院できた。そのお礼はすべき。寄付金の領収書は届いたと思う。』
また川田氏は菊池夫妻から寄附金を受けてまもなく国会で『移植手術を受けて間もない患者さんが国内での入院が決まらないということで相談を受けた、しっかりやっていただきたい』という質問をしていました。
この質問に関しても菊池氏は『私が相談して秘書が筋書きを書いた』国会質問について落合洋司弁護士は次のように語っています。『お金の寄附が「国会でこのような質問をしてくれ」という有利な方向になるよう頼まれたお礼であるなら収賄の恐れもある』
川田氏は政治資金問題意外にも、政治資金団体『龍の風』の収支報告書2022年分には約2千700万円の記載があるが、口座には残金が殆ど残っていないというのです。
川田氏曰く『菊池氏からの寄附は当時の政策秘書に命じて返金したと認識している。返金したから収支報告書には記載していない』『龍の会の収支が合わないのは現在調査中』『菊池氏とその患者の家族から病院に入れないという相談は受けたが東大病院にツテはないので紹介はしていない。患者の家族の切羽詰まった状態を聞き菊池氏とは関係なく応召義務については質問した』
当時の秘書曰く『誰一人返金の手続きをしているスタッフはいないし返金の振込記録も見たことがない』そもそも菊池氏の20万円を受け取っていませんでした、と文春記者に言い放つ川田氏、その事務所では2022年から現在まで8人の公設秘書が退所している目下非常事態です。
川田龍平議員事務所
文春記事
落合洋司弁護士 wikipedia
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