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【さんのへ元江東区議、江東区都議補欠選挙へ出馬表明】

2024年6月10日、無所属で自由を守る会推薦のさんのへあや(三戸安弥)元江東区議会議員(35歳)が、江東区都議会補欠選挙(7月7日投開票、被選挙数1)へ出馬表明、都庁記者クラブで会見が行われました。

さんのへ氏は、江東区議会議員でしたが、2023年12月11日に行われた江東区長選挙に出馬したため区議会議員を辞職していました。結局、自民、公明、国民民主、都民ファーストの会推薦大久保朋香氏(52歳)に破れたものの、三万票を獲得。今回の補欠選挙で再び議員復帰を狙います。区議会議員は2期めを務めており、トップ当選後半年で元江東区長木村弥生容疑者(58歳)が公職選挙法違反で辞職、区長選挙に立候補する事態となりました。

会見には、『自由を守る会』の江戸川区選出上田令子都議、同会の白川愛目黒区議が同席しました。

さんのへ氏は去年の江東区長選挙を振り返り、
「江東区長、再選挙においては、私はそれまでの区長の不正をしっかりと追求してきたが、そうした責任からもこれ以上区民の皆様の生活を蔑ろにするような特定の国政政局の争いになるような選挙はもう終わりにしたいという思いから、完全無所属を引き続き、出馬をさせていただいたという経緯がございます。

その際も、無所属ながらも、区民の皆様からは3万票という大変多くの票数を頂戴することが出来ました。結果は3位で落選ということになりましたけれども、やはり区民の皆さんも、江東区で続く政治的な汚職ですとか金権政治世襲政治、こうしたものにも嫌気がさしていると、本当に区民のためにしっかり働いてくれる議員というのを求めているんだ、という確信が出来た選挙で御座いました。」と総括し、

「この度、江東区長選挙落選後、非常に今後の進退について悩みましたけれども、多くの区民の皆様からかなり実力と経験を積んで、また江東区長として戻ってきてほしいという大変ありがたい言葉をたくさん頂戴いたしまして、このたび、江東区選出の都議会議員補欠選挙に挑戦するという決意を固めましたので、改めてこの場をお借りしてご挨拶をさせて頂きたいと思います。」と挨拶しました。

「主な政策はやはりこれまで江東区議会議員として、私はまた福祉専門性を持った有資格者(社会福祉士・精神保健福祉士・保育士)。江東区議会議員として、福祉の制度を変えたい、区民の皆とともに変えていきたいと思ったときにどうしてもその多くが、東京都が所管の特別支援学校ですとか、都立の病院の話ですとか、そういったご相談事というのが大変現職時代も非常に多く寄せられました。こうしたものを変えて、区民の皆さまともに都庁に要望を出して変えることが出来たものもあれば、やはり変えてくれなかったものもある。より社会福祉の専門性を発揮出来るように私が都議会議員になれば、というふうに確信をしております。」

〈地方政治は二元代表制を守って〉
また私は区議会議員時代からも所属の1人会派を組んで、地方議員の役割である二元代表制というところの役割を徹底してまいりました。具体的に申し上げます。結局、江東区が行ういろいろな事業がどうしても特定の政党のための事業ですとか、特定の既得権益団体のために行う事業というのが非常に多かった。そうした税金の無駄遣いをしっかりと検証して、本当に区民の方が望む税金の使い道、そうしたものをチェックしていくという役割を設定してまいりました。今の東京都議会を見るとどうしても都知事の追認機関に成り下がってしまっていると感じる場面がたくさんございます。」とさんのへ氏は江東区議としての経験から江東区の問題を指摘、丁寧な言葉で重みを込めて語りました。

〈新生児と二人三脚で〉
さんのへ氏は只今第3児を妊娠中。「ちょっと話がずれてしまうんですが私は妊娠中でございまして6ヶ月目になります。現職時代に第2子を妊娠出産しているんですけれどもやはり私にとって妊娠出産というのは身体的にも非常に負荷がかかることではございますが、精神的にはとても責任感が増して、より何て言うんでしょう、戦う気力が湧くというか、本当に今もみなぎっているような気持ちです。また政治家以前に母親として、子供たちの未来のために戦っていく姿というのを皆様に見てもらえることというのは非常に光栄に思っております。」

「これまでも現区長を除いてですが歴代区長さんというのは皆様議会議員を経験されております。また江東区と東京都のその関係性というところでも、非常に東京都に対してもしっかり人脈ですとか、その人望というところがなければ非常に国民の利益に資すること以外区長として難しくなってしまうのではと場面も多々ありまして、私としてはまず都議会議員として今後の江東区の未来のための利益にするような立場、そうした実力実績を積み上げたいというふうに考えております。」

〈丸紅株式会社は会社と議員の両立が可能〉
さんのへ氏は江東区議になる前は丸紅株式会社社員でした。「実は江東区議に当選させて頂いた時はまだ丸紅株式会社の席がありまして、大変良い会社で議員に当選しても席をそのまま、というふうに言って頂いていたんですね。その言葉に甘える形で私は1年間区議としてただ席は丸紅にあるという状態が続いてたんですけれどもやはり私が席を置いたままだとなかなか新しい方が採用しにくいといいますか、そこにあの席が戻るかどうかわからないのに席を貸して頂くということがちょっと私は申し訳ない気持ちになってしまったので」のち退職したそうです。

江東区に根ざした政治を考える、さんのへ氏ですが、実は実業家でもあり、理髪店を経営しています。

「元々私は江東区でしっかりこの地域の経済感覚とかそういったものがわかる立場になりたいなと。お店をそもそも経営したいという気持ちがあってですね。なので当選して1年後ですね、独立するような形で会社を辞め、個人事業主として現在、理髪理容店を経営して今5年目になるんです。」

コロナ禍において経営も大変苦しい状態を経験したといいます。今でも地域の方に愛されるお店をやらせて頂いているので、他の候補者の方にない経営者としての感覚、地域の状況を知ることを大切にしているので、決して副業としてやっているというよりも、区民の皆様の需要を知るための一つの手段と言うところで経営を続けているとさんのへ氏は話しました。

江東区選挙区では、自民党が元職の山崎一輝氏(51歳)、共産党が区議大嵩崎(おおつき)かおり氏(56歳)をそれぞれ党公認で擁立し、無所属の大学生高橋巧氏(25歳)も出馬を表明しています。7月7日は、都知事選挙の投票日でもあり注目の1日となりそうです。

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