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東京都知事選挙:ズバリ!主要候補の「票読み」を解説 「小池氏258万票 蓮舫氏158万票 石丸氏114万票」か?

東京都知事選挙は、終盤を迎え、7月7日の投開票日まできょう(4日)を入れて残すところ4日となりました。各報道機関による情勢報道も行われ、当落を争うのは現職の小池百合子氏、元参議院議員の斎藤蓮舫氏、広島県安芸高田市の前の市長の石丸伸二氏に絞られてきました。そこで、過去の得票数、今回の情勢調査等を踏まえ、ズバリ!都知事選の「票読み」を行います。
 【別紙:情勢票にて編集部入手の調査数値は参考に】

(1)はじめに

「票読み」とは、放送局や通信社、新聞社など主要なメディアが、国民から見て関心が高い、もしくは重要な課題が争点となっている選挙において、「迅速かつ的確に当選確実者」を報道するため、当落を争う候補者が獲得するであろう「得票数:率」を過去データや取材等から準備しておくものです。

「票読み」を「票当て」と勘違いする人・意見に出くわすのですが、まったく見当違いで、あくまでも「国民注視の選挙において当選確実な方を迅速かつ的確」に報道するという目的なので、次点以下の候補者が「1位予測の候補者の数値を上回ることはない」ことを予測するものです。

おそらく当選するであろう候補者に対して「厳しめ/少なめ」の得票数を準備し、次点になるであろう候補者に対して「甘め/多め」の予測得票数とします。1位予測候補者の最小値、次点以下の候補者には最大値を考えるというものです。

前置きが長くなりましたが、今回の都知事選での「票読み」を行ってみましょう。事前の情勢報道などで、今回は現職の小池氏が「リード」「先行」ということですので、「小池氏の当選確実をいかに迅速かつ的確」に行うのかという視点からの「票読み」となります。

(2)前提条件

今回の有権者数は1153万人です。難しいのは「投票率の設定」です。今回の

立候補者数は合計56人と過去最多となっています。一般論として、立候補者が多くなれば、選挙運動も活発に行われ、有権者の関心も高くなるのですが、

今回、本当に選挙運動を行っている候補者がどれだけいるのか?把握することも難しいですが、讀賣新聞が62830日に行った調査では、投票に「必ず行く(期日前投票を含む)」と答えた人は77%と、前回選の73%より4ポイント高くなっています。

前回20年選挙の投票率は55%で620万人が投票しています。讀賣調査で前回よりも4ポイント高くとなっていますが、東京は人口の流動性が高いことなどから、「投票率は前回同様55%で投票者数は634万人」に設定します。

(3)「票読み」の前段作業

次に実際の「票読み」作業に取りかかりますが、前回同様、ポスターを貼るだけだったり候補者だけで演説を行うなど「独自に活動を行っている候補者」が多数います。また、報道機関の情勢調査報道でも氏名が報道されている候補者は限られています。

このため、情勢調査などで氏名が報道されていない候補者を「独自系」と括ります。前回20年選挙でもこうした「独自系」候補者は立候補していて、前回の選挙結果から「候補者22人中17人を前回の独自系候補」とします。

前回選挙で、その17人が獲得した「得票数は178000票:率2.9%」でした。この数値を基準にします。

今回の「独自系候補は51人」とします。現職の小池氏はじめ蓮舫氏、石丸氏のほか、前回立候補桜井氏、前々回立候補の田母神氏の5人をまず除外しておきます。

「前回独自系17人・合計得票数17万8000票(1人平均1万503票)」を単純に「今回の独自系51人」にあてはめ、「合計得票数535000票:率8.4%」とします。

また、桜井氏は前回同様得票率3%程度19万票、田母神氏も同様に3%程度19万票とします。

ここまで整理しますと、有権者数1153万人⇒投票率55%⇒投票者数634万人で設定し、「独自系候補51人が53万票5000票」「桜井氏と田母神氏がそれぞれ19万票ずつ=38万票」で、「合計91万5000票」となります。

次は無効票を計算します。前回の無効票は7万7000票で1.2%でした。今回は候補者も多いことから、2%程度として、更に全体の数値調整も兼ねて125000票とします。ここまで「104万票」となります。

4)当落を争う候補者の「票読み」~当確予定者に厳しく/次点に甘く~

残りは530万票です。

当落を争う小池氏、蓮舫氏、石丸氏に割り振ります。

石丸氏に、いったん、供託金没収ライン・有効投票数の1割は超える得票率15%程度の100万票を割り振ります。

残り、430万票の動向です。

あくまでも「迅速かつ的確な当確判定=1位に厳しく・次点に甘く」を基準にします。

まずギリギリの割合「小池52%蓮舫48%」にて試算しますと「小池223万票蓮舫207万票」となります。

しかし、各報道機関の情勢調査から「蓮舫氏の失速ぶり・運動の空回り」が目立つようになっています。さらに蓮舫自身の過去4回の参院東京選挙区で獲得した得票数の最高値は171万票です。少し「蓮舫氏に甘すぎる数値」設定なので数値を調整し、「小池氏57%245万票・蓮舫氏43%185万」、「小池氏60%258万票・蓮舫氏40%172万票」といくつか試算しました。

蓮舫氏172万票予測だと得票率は27%となりますが、前述の理由から調整して25%=158万票として14万票を小池都政批判票として石丸氏に加算します。

過去の得票数結果、今般の情勢報道などから、報道機関が行う「票読み」手法を用いて導き出した結果、小池氏258万票(41%)、蓮舫氏158万票(25%)、石丸氏114万票(18%)、ほか53人の候補者計915000票(14%)、無効票125000票(2%)という結果になりました。

あくまでも、報道機関での経験をベースにしたものです。

多くの有権者の方々に投票に行って頂きたく願います。都知事選、9つの都議補選は77日に投開票が行われますが、期日前投票も実施されています。詳しくは最寄の選挙管理委員会にお問い合わせ下さい。

                              以 上

筆者 平木雅己(ひらきまさみ)選挙アナリスト

元NHK社会部記者。選挙報道事務局を長く勤め情勢分析や出口調査導入に尽力。小選挙区制度が導入された初めての衆議院議員選挙報道ではNHK会長賞を受賞。ゼネコン汚職事件、政治資金の不正など政治家が関わる多くの事件・疑惑も取材。

その後、連合(日本労働組合総連合会)事務局にて会長秘書(笹森清氏)として選挙戦略の企画立案・候補者指導を担当、多くの議員の当選に尽力した。 

政策担当秘書資格取得後、法務大臣/自民党幹事長代理はじめ外務大臣政務官、衆参国会議員政策秘書として、外交・安全保障、都市計画、防災、司法、治安、雇用・消費者、地方自治などの委員会や本会議質問を作成、政策立案に携わる。

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