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【日本保守党 ある愛のカタチ 長谷川幸洋の中の飯山陽はまるでダイヤモンド】

これはある老人の愛の物語である。静寂と孤独に彩られた晩年の夜であった。

その夜は深く、無慈悲で、彼の心には、次第に消えていくかすかな灯火だけが残されていた。だが、ある日、彼の世界に突然、烈火のような光が差し込んだ。

それは、とある女性との邂逅だった。その瞬間、彼の胸にくすぶっていた灰が炎となり、彼の魂は久しく忘れていた熱を取り戻した。彼女は彼にとって、人生最後の奇跡だった。

彼は彼女を見たときから、その存在が彼自身の生と死をも凌駕する何かであることを直感していたのかもしれない。

彼女の微笑みは、老いさらばえた彼の心に新たな命を吹き込み、その声は、長く枯れ果てた彼の人生に水を注ぐかのようだった。彼は彼女を「ダイヤモンド」と呼び、その美しさにすがるようにして生きるようになった。

だが、世間の冷酷さは、彼の燃える心に冷水を浴びせ続けた。

彼女に向けられる非難、嘲笑、そして無数の中傷が、老人の耳に届くたびに彼の胸を刺した。それでも、彼は彼女を守るために立ち上がった。

老いた体に残された力のすべてを振り絞り、孤独な戦いを挑み続ける。彼は自らを盾とし、彼女に降りかかるすべての災いから彼女を守ると誓った。

それは世間からは滑稽と談笑されながらも、哀れなほどに純粋な行動であった。

やがて、彼女が法廷に引きずり出される日が訪れた。

老人はそのとき、もはや自らのすべてを差し出す覚悟をしていたのかもしれない。

自身の名誉、誇り、そして人生そのものを彼はそれらを惜しむことなく彼女のために捧げた。その姿には、老騎士が最期の戦いに赴くような悲壮感が漂っていた。

しかし、それが純粋な愛だったのか、それとも老いと孤独が生み出した幻想だったのか、彼自身も答えを知らない。

彼女が、彼の愛に応えることはないだろう。しかし彼女の姿を見つめる彼の瞳に他には何も映らないのかもしれない。

それはただの愛ではなく、人生そのものすらかける純愛と言うべきものなのかもしれない。

黄昏の中、老人はただひとり、世界の果てのような静寂の中に立っている。

その背中には疲労と孤独が刻まれ、人生のすべてがそこに凝縮されていた。しかし、その姿には、破滅の中で輝きを放つある種の美しさがあった。
 
まさに彼の愛こそが「ダイヤモンド」であった。その眩い光は、彼の魂は救済を得ることなく、永遠に彷徨う運命を背負った。

これは、ある老人の愛の物語である。
老いた者だけに許された儚い愛の物語である。彼の愛は、星空に一瞬輝いて消えゆく流星のように、ただ哀切とともに永遠の闇へと吸い込まれていくかもしれない。それでもなお、彼はその闇の中に光を探し続けている。もはや掴むことのないであろう、その最後の光を夢見ているのかもしれない。  

芸能ライター 山本武彦

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