2024年10月12日夕方5時、東京で行われた記者クラブの党首討論を終えて野田佳彦立憲民主党党首(67歳)が、同党4区水沼ひでゆき立候補者(34歳)の応援演説で地元船橋市の北口駅前に駆けつけ党首演説を行った。野田氏は千葉14区。「船橋は船取線を境に2つに分かれている。私は14区から出馬する事になったが」
ここ、4区は「水沼氏が心配だから。」水沼氏は22年前、小学生の頃、国会見学の際に、野田氏に意地悪な質問攻めをしてきた少年だった。「政治家はみんな悪いやつだから困らせてやろうと思った」と当時を振り返る水沼氏。だが、今度は自分が問われる番だ。野田氏の後を追う。
「石破さんは総理に就任した途端言っていることをことごとく破っている。自民党はもはやかつての自民党ではない。裏金問題、統一教会の問題。私達国民のためだけでなく自分自身のためだけに動く、そんな総理、組織になってしまったんじゃないでしょうか?」と水沼氏は有権者である市民になげかけた。
野田氏は「通常国会は裏金問題を解明しけじめを付けてこれからどうするか万全を期す、そういうものにしなければならないのに、何もできなかったじゃないですか。抜本的な政治資金規正法の改正をしなければいけなかったはずです。
私、石破さんと党は違いますけれども30年を超える付き合いです。
真正面から向き合って堂々と論戦してくる石破さんは、本来逃げるタイプじゃないんですが、今回は完全に裏金の問題から逃げてしまったんじゃないでしょうか?今回の解散は『裏金隠し解散』だと私は残念ながら指摘せざるを得ません。」とし、自民党の裏金問題を糾弾。完全に裏金の問題から逃げ切ろうとした自民党を批難した。
「何故そんなことが起こったか?事実が出てきたならば再調査をすると。新しい事実一杯出てきているんですけど。9月30日に安倍派の会計責任者の有罪判決が出ました。あれだけ安倍派で巨額な政治資金規正法違反の不記載問題が出ましたよね。会計責任者の責任が問われたんです。ところがその会計責任者は今年の6月に法定証言をしていました。
それは2022年の4月に安倍派でずーっとキックバックをやってきた、そのことを『こんなことをやめよう』と安倍さんが指示をしたんです。安倍派の幹部はそのことに従いキックバックを中止した。そこまではいいんです、でも2022年7月に安倍さんは死亡した。背後から銃撃をされて亡くなるという皆さんのご記憶にもある痛ましい事件が発生しましたね。その同じ月の後半に安倍派の幹部が集まって中止しろと言われていたキックバックを再会させたんです。裏金作りがまた始まったんですよね。
そういう法定証言が今年の6月にありました。これが、新しい事実だと裁判所が認めたんです。
新しい事実が出たなら再調査をするといっていたじゃないですか!それをやらない!党として再調査しないんだったら、安倍派の幹部を予算委員会に呼んで嘘はつけないように、証人喚問すべきじゃないんですか?それからも逃げました!
16年ぶりに開かれた政治倫理審査会で、他の同僚議員が安倍派の幹部に質問をしました。私は岸田総理を追求しました。『一度キックバック中止したのに再開したけど貴方関わってたのかどうか?』みんな言いました。『私は知らない』『私は関係ない』『誰が決めたかわからない』みんな言ってましたよね?政治倫理審査会の舞台となったあの第三委員室は、勤続表彰25年以上の議員の肖像画がかかっている、安倍派の幹部が説明をしている向かい側は、その安倍さんの肖像画を掲げているんですよ!
彼によって選ばれてご恩を感じずに、彼のいったことを全く守らずに、キックバック再開させて『私は知らなかった、関係無かった』みんなに嘘をついているんです。」
と安倍派の証人喚問について自民党の酷い現状を市民に語った。
野田氏は立憲民主党党首として「1,2席でも多く獲得して、政権交代を実現したい」と述べた。立憲民主党党首、しかも地元とだけあって、北口のペデストリアンデッキは見物人で溢れかえっていた。
〈千葉4区〉
木村てつや(55歳/自由民主党)【比例代表と重複】
水沼ひでゆき(34歳/立憲民主党)新人 元東京海上日動 NPO法人理事【比例代表と重複】
雨宮きょうこ(57歳/日本維新の会)新人【比例代表と重複】雨宮総研代表 金融ジャーナリスト
やかま健太(29歳/日本共産党)新人
くどう聖子(45歳/参政党)新人 会社代表
〈千葉14区〉
野田佳彦(67歳/立憲民主党党首)
ミサオ・レッドウルフ(59歳/れいわ新選組)新人 イラストレーター反原発活動家【比例代表と重複】
高橋きょうすけ(50歳/自由民主党)【比例代表と重複】
坂井ようすけ(45歳/日本共産党)新人
この記事へのコメントはありません。