2024年10月30日、福島第一原子力発電所2号機で行われている核燃料デブリの試験的な取り出し作業で、東京電力は2号機の燃料デブリを把持し吊り上げる作業を開始しました。
この作業は、廃炉に向けた重要なステップであり、事故後初めての試みです。
東京電力は、装置でつかんだ数グラムのデブリを格納容器の外に出したと発表しました。
核燃料デブリが格納容器の外まで出されるのは13年前の原発事故の後、初めてです
週明けに放射線量を測定して一定の値を下回っていることが確認できれば、運搬用の容器に収納して取り出しが完了することになります。
核燃料デブリがある格納容器の内部は放射線量が非常に高く、人がとどまって作業できる環境ではないため、取り出し装置はほとんど遠隔で操作します。
このため、デブリをつかむ器具の動きや周辺の状況を確認するために、取り出し装置の先端付近にはカメラが付けられていて、これが復旧しない限りデブリをつかむ作業はできません。
この取り出し作業は、当初2021年に予定されていましたが、ロボットの制作遅れや作業工程のミスなどで延期されていました。最終的に、2024年8月に再開され、10月から本格的な取り出しに向けての作業が始まりました。
☆参考サイト☆
【速報】<福島第一原発>事故から13年あまりで初の「燃料 ….
【解説】「燃料デブリ」取り出し作業着手 福島第一原発・廃炉 …
初の燃料デブリ取り出し着手 福島第一原発 事故から13年半で ….
福島第1原発でのデブリ取り出し作業を開始、事故から13年経過 …
この記事へのコメントはありません。