2024年9月に、「つばさの党」が公安委員会とBPO(=放送倫理・番組向上機構)へ苦情申立書を提出した。
4月に行われた衆議院東京15区補欠選挙において、公職選挙法違反の疑いで逮捕された「つばさの党」党首、黒川敦彦氏(46歳)、衆議院東京15区補欠選挙立候補者根本りょうすけ氏(30歳)、「つばさの党」諸派党の創価学会撲滅党党首、杉田勇人氏(39歳)の3名は、警視庁により、5月13日に家宅捜索を受け、17日に逮捕されている。
警視庁の発表では、他候補の選挙活動を阻害するとされる大声での怒鳴りつけや選挙カーでの追走など、具体的な行為が問題であるとして、これにより複数の候補者からの被害届を受理し、捜査の過程で押収されたパソコンや携帯電話からの情報が逮捕へとつながったとしている。
しかし、この逮捕に対し「つばさの党」側は、警察による報道記者への不当な情報漏洩と、メディアによる偏向報道を理由に苦情を提出。特に、家宅捜索や逮捕の際に、多数のメディアが同行していたことが、※公務員法違反(秘密漏洩)にあたると主張している。※地方公務員法違反…地方公務員法34条1項前段「職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。」
また、メディアによる憶測に基づく偏向報道が公平性を欠いたものであるとして、BPO(=放送倫理・番組向上機構)への苦情申立も行われた。
これらの印象操作とも取れる報道の影響で、7月7日の東京都議選では「つばさの党」の党首、黒川敦彦の得票数が過去に出馬したどの選挙よりも低下し、支持者の減少や、新規支持者の獲得が困難になったとされる。党側は、民主主義に基づく自由で公正な選挙活動の妨害であると訴えており、再発防止と適切な措置を求めている。
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