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プリベントメディカル、過去5年間の決算データから見る企業の舵取り


プリベントメディカルの過去五年間の財務状況は、波乱に富んだ経営の跡を浮き彫りにしています。特に2023年3月31日の決算では、売上高が記載されていない中で純利益が▲2億1649万1000円と大きく赤字を記録。利益剰余金も▲18億8090万円と前年比で大幅な悪化が見られました。総資産は10億5019万8000円となっており、2022年の13億1453万5000円から減少しています。

対照的に、2022年は売上高11億0108万4000円、純利益5億6869万7000円と好調な業績を示していたことが確認できます。これは、2021年の売上7億2417万5000円、純利益2億2559万1000円からの増加であり、一時的な回復傾向を示していました。

しかし、2020年以前を見ると、経営は継続的な困難に直面していた様子が窺えます。2020年には売上5億4353万2000円にも関わらず純利益が▲3億6630万8000円と大幅な赤字。さらに2019年は売上5億7518万3000円でありながら、純利益が▲8億5156万8000円と更に深刻な赤字を記録しています。

これらのデータから、プリベントメディカルの経営は一貫して不安定であり、特に最近の財務状況は企業の存続自体を脅かすレベルにあることが伺えます。総資産の減少は投資家にとっても懸念材料であり、経営戦略の見直しや、内部統制の強化が急務とされています。株主としての見方に立てば、会社の未来に対する明確なビジョンと、それを支える具体的な対策が求められている状況です。

参考サイト:
プリベントメディカル株式会社

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