小柄な体でもステージでは存在感抜群、共感性のある恋愛ソングを作り続け常に人気を得ていた人気シンガー・ソングライターaikoさん。(本名柳井愛子さん 48歳) 26年間、人気を博して来た。そんなaikoさんが、実は人に言えぬ問題を長年にも渡ってかかえていたなどとは想像もつかなかったが、ここへ来てついに発覚した。
「悪徳ブリーダーに乱繁殖されてる犬がいたとして、ずっとゲージの中だけが自分の居場所で、そこで生活していた。」
「じわじわ洗脳されて、怖い…。最終的には中抜きするために、乗っ取りみたいな形で侵食されたのかなと思う。支配下にあった。洗脳されていた。」
aikoさんがそう証言したのは、所属する事務所の取締役だった男が、会社に約1億円の損害を与えた罪に問われた裁判。ついたてで仕切られ、aikoさんの表情は見えなかったが、小さな声でゆっくりと語った。
現在、aikoさんが代表取締役を務める芸能プロダクション会社「buddy go」(東京)に約1億円の損害を与えたとして、会社法違反(特別背任)の罪に問われた元取締役の千葉篤史被告(58歳)の2回目の公判が2024年6月18日、東京地裁で行われaikoさんが証人出廷した。
「(元取締役に)「洗脳されていた。逆らえば音楽制作が止まってしまう恐怖があった」とaikoさんはついたて越しに述べた。
千葉被告は2016年~19年までの間ツアーの販売グッズを本来より高い代金で設定し、知人側から仕入れたとして起訴されていた。検察側によると、水増し分を自分の口座に入金し、ブランド品の購入などに充てていた。
15日、千葉被告は東京地裁の初公判で「自分の利益のために会社に損害を与えたことはない」と起訴内容を否認。
無罪を主張していた。弁護側は仕入れ値は正当と主張した。
aikoさんは、レコード会社の担当者だった千葉被告とデビューの頃に知り合い、助言に従いながら芸能活動をしてきたと説明した。2009年に被告が自ら提案して取締役に就任したと明かした。
「『君はインディーズで小さなライブハウスで音楽をやる人間だったけど、僕がメジャーという世界に引き上げちゃったんだよね』と。私は上京して、デビューしてから製作を千葉さんと一緒にやっていたので、これが普通の音楽製作の現場なんだと思っていました。」
〈千葉被告はaikoファンの間でも「有名人」〉
また、千葉被告に「経営が苦しい」と言われ、計4億6000万円を会社に貸したことも証言し、aiko さんは
「ライブで見ている景色はずっと変わらないのに(満席)金が厳しいと言われた時に自分の中でズレが生じた。現場の空気が重くなるくらい毎日辛かった。全てにおいて洗脳されていました。」
と振り返り、千葉被告が不正に携わっているかどうかに関しては「音楽を続けられなくなるかもしれないと思い聞けなかった」
と苦しい胸の内を明かした。
そして、事件発覚、これを知った時の気持ちについては、
「(千葉被告は)最低だと思いました。自分の音楽を否定されたような気持ちになり、すごく悔しかった」
と語った。
当時所属レコード会社の担当者だった千葉被告とは、aikoさんがまだ芸能界や音楽業界のことをよく分からない新人の頃に出会い、二人三脚でともに歩んで来たこともあって、長きにわたって全幅の信頼を寄せていた。
実際、aikoさんがライブなどで“盟友”のような存在としてその名前をたびたび口にすることから、ファンの間では千葉被告は広く知られた存在だった。
後年になって、お金に関する疑問を感じることがあっても、本人も裁判で証言しているように、“聞くに聞けない”間柄になってしまっていた。
「千葉被告は人たらしな一面があるやり手のプロデューサーで、基本的にアーティストから信頼を得るのがうまい人。aikoさんに対しても、上京の際に入居する物件の相談に始まり、日常生活の相談によく乗っていました。」(前出・音楽関係者)
「じつは、aikoさんには千葉被告のほかに、デビューのころから深く信頼していたNさんというマネージャーがいたんです。ファンサイトでは、千葉被告よりもNさんのほうが有名なくらいでした」
「2005年ごろ、Nさんがaikoさんのマネージャーから外されてしまったのです」(ファン/女性)
突然の出来事に、ファンの間には衝撃が走った。それだけでなく、ほかのスタッフたちもすべて入れ替えになる事態が同時期に起こったという。
「いま考えてみると、千葉被告が自分以外のスタッフを遠ざけるために一掃したのかもしれません」(ファン/女性)
これが千葉被告による“排除”だとすれば、典型的な洗脳の図式であると前出の横山さんは言う。
「コントロール権を自分だけが握るために、その障害となる存在を遠ざけ、支配したい人物を孤立させるという手法です。支配対象の態度の変化を感じ取ったときなどに、環境を劇的に変えてしまうのです」
aikoさんは公判で、千葉被告から「おれがいなくなったら、バンドメンバーが集められなくなるよ」
そう脅迫めいたことも言われたと証言している。
「aikoさんにとっては、千葉被告に対し『なんだかおかしい』というモヤモヤした感情が昔からあったのかもしれません。おそらくそのたびに『自分のためにいろいろしてくれる人だからやっぱり信じよう』と自分に言い聞かせていたはず。当初は本当の二人三脚の関係であったことが、最終的には千葉被告を信じるという選択をさせていたのでしょう」心理カウンセラーの横山真香さん
2019年8月、千葉被告は本来取引先であるはずのaikoさんの事務所の役員に名を連ねていたことが職務規定違反に問われ、ポニーキャニオンを追われている」(全国紙記者)
さらに2021年12月にはaikoさんに背任容疑で刑事告訴されている。
aikoさんはこの約1年前に、自身のファンである年下の一般男性と結婚。
「あくまで推測ですが、冷静に耳を傾けられる存在ができたことが、千葉被告との決別を後押しした可能性はあるでしょう」(横山心理カウンセラー)
そしてaikoさんは現在の心境を語り「今音楽を続けられて、ホッとしています。(千葉被告は)心の底から反省して欲しいです。」と訴えた。
aikoさんに及ぶ尋問は約2時間半に及んだ。閉廷後、SNSに「みなさんいろいろ心配させてもてごめんね」と投稿した。
参考サイト:
aikoを脅し、スタッフも一掃…24年支配された“育ての親”プロデューサーの「洗脳手口」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2f0ea22744d7d8e0ffddc2770d1863a913608a4
aiko(47)に約1億円水増し請求した“育ての親”千葉篤史容疑者(57)の《全身ブランド豪遊生活》と《aiko洗脳法》「嘘をついてスタッフを遠ざけ、aikoを孤立させた」
https://bunshun.jp/articles/-/60891?page=3
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