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【マイク・ペンス元副大統領の軌跡 議会襲撃事件の影響は】

マイク・ペンス氏が、バイデン大統領の民主党大統領候補退任に感謝した。

共和党マイク・ペンス前副大統領(65歳)は、2024年7月22日月曜日の朝のXへの投稿で、ジョー・バイデン大統領(81歳)が
「自らの利益よりも国家の利益を優先してくれた」ことに感謝した。

「今こそ両党の指導者が冷静さを示し、アメリカの友人と敵のどちらにも、政治がどうであろうとアメリカ国民は強く、アメリカ軍は世界のどこにいようと自由と重要な国益を守る準備ができているという強さと決意のメッセージを送る時だ」とペンス氏はポストした。

2024年の共和党大統領候補指名を目指していたペンス氏は、選挙でドナルド・トランプ前大統領(78歳)とジョー・バイデン大統領のどちらにも支持を表明しなかった。

ペンス氏はトランプ前大統領の任期中(2017年1月20日-2021年1月20日)に副大統領を務めていた。
ペンス氏は、2023年の6月に大統領選出馬を表明。

トランプ氏が2020年の大統領選の結果を覆そうと圧力をかけてきたことを批判した
トランプ氏と決別する姿勢を示して保守層への支持拡大を狙った。が結局、世論調査の支持率は1桁台に留まっていた。
そして同年10月28日午後にラスヴェガスで開催された「共和党ユダヤ人連合」の集会で、大統領選撤退を表明。
ペンス氏はアイルランド系アメリカ人でキリスト教福音派。前職は弁護士。

政治歴は、2013年1月14日にミッチ・ダニエルズ氏の後任として第50代インディアナ州知事に就任したことに始まる。

州知事時代は日系企業の誘致や雇用促進に熱心に取り組んだ。知事としての初めての外遊先にも日本を選び、2013年9月5日から14日にかけて経済ミッションを率いて東京・名古屋・栃木県などを訪問している。2015年9月11日から18日にかけても同様の訪問団を率いて来日し、トヨタ自動車・本田技研工業・SUBARU・三菱自動車などの企業を訪問した。  

中国共産党のウイグル教弾圧や北朝鮮の脅威に対抗する演説をし、対立姿勢を崩さなかった。2019年10月トルコ軍のシリア侵攻が
始まるとペンス氏は特使としてトルコに赴きエルドアン大統領と会談、11月には香港での人権を奪う行為や尖閣に船を送り込み続けている実態を強く批難し米中貿易戦争の集結を引き合いにするなど、特亜に対しての牽制外交を行った。

また、コロナ禍においてペンス氏は、トランプ政権下で新型コロナウイルス対策『タスクフォース』のリーダーを務めた。壊滅的なパンデミックが現れたときに最前線に立ち、ノーマスクで批難を浴びるも詳細な説明をアメリカ全土に向けて提供している。
何せこのような事態に直面するのさえ慣れているわけがないのだから、対応よりも先にコロナウイルスは猛威を振るった。

アンソニー・ファウチ博士(83歳)は新型コロナウイルスの感染状況や対策について、厳格なロックダウンや マスク着用の徹底など、専門家の立場から科学的根拠に基づく助言を行っていたがトランプ大統領はパンデミックの深刻さを過小評価する発言をしたり
ロックダウン解除を急ぐなど、経済的な影響を優先する姿勢を見せた。

2020年12月に新型コロナウイルスのワクチンを自ら接種し、その安全性と有効性をアピールした。この行動は、アメリカ国民に
ワクチン接種への信頼を促すためのものだった。

「キリスト教徒複音派で保守派で共和党員」と自称するペンス氏は、トランプ氏に忠実に仕えたのだったが、2021年1月6日に事件が起こる。

《2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件》

2021年1月6日にアメリカ合衆国で起きた政治的な暴動事件。当時の大統領であったドナルド・トランプの一部の過激な支持者らが、「2020年のアメリカ合衆国大統領選挙で選挙不正があった」と訴えて、アメリカ合衆国議会(連邦議会)が開かれていた議事堂を襲撃した。

この襲撃の目的は

●選挙人投票の集計の妨害

●米議会と副大統領のマイク・ペンスに大統領選の結果を覆すよう要求すること

●トランプ政権の継続を要求すること

である。

アメリカ合衆国議会議事堂では、前年の大統領選挙に基づく各州の選挙人の投票結果を認定し、選挙に勝利したジョー・バイデン氏が次期大統領に就任することを正式に確定しようとしていた最中であった。

トランプ氏は、ペンス氏が選挙結果を覆す権限を持っていると主張し、彼にその行動を求めたが、ペンス氏はこれを拒否した。その結果、トランプ氏の支持者たちはペンス氏を裏切り者と見なし、議会襲撃の際に彼を標的にした。

トランプ氏が選挙を覆すよう圧力をかけると、暴徒が連邦議会議事堂に絞首台を建て、そのメンバーは「マイク・ペンスを吊るせ!」と叫びながら議会のホールで暴れ回った。トランプ氏の支持者から「裏切り者」と呼ばれ、「絞首刑にしろ」と罵られた。

トランプ氏の支持者は大挙して議事堂を襲撃。現場で4人が死亡し、意識を失った警官が翌日に死亡する事態となった。
ペンス氏は議会議事堂を離れることを拒否し、暴動が鎮圧されると、平和的な権力移譲の作業を完了するために議会を再招集した。
この事件は、アメリカの民主主義に対する重大な挑戦として広く報じられ、多くの議員や市民に衝撃を与えた。

この事件が影響してか、ペンス氏は、2020年の選挙敗北後、トランプ氏との関係は破綻したのは言うまでもない。

誰かのXの書き込みを引用すると、トランプよ、ペンスと和解してくれ、また、トランプは団結どころか破壊活動ばかりしている、 とある。

だが、トランプ氏と再びタッグを組まなくとも、また大統領選を目指すのも良いし、誰か有能な候補者が出たら擁立すれば良い。
ペンス氏自身が、自らの正直な気持ちに従って行動して欲しいと願わずにはいられない。

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