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国家権力と闘うYouTuber「鈴木薫」氏が語る、冤罪と人質司法の実態

はじめに

YouTubeで警察の不正を糾弾する活動を続けている「鈴木薫」氏。
彼のチャンネルは、単なる告発に留まらず、実際に逮捕・勾留され、国家賠償請求を勝ち取った体験に基づいています。
今回のインタビューでは、彼が体験した2度の逮捕、冤罪、人質司法の実態、そして国家賠償を通じた闘いについて伺いました。

1回目の逮捕:「家族間トラブル」が大事件扱いに

最初の逮捕は、実家でガラスを割ったことが発端。
おばあさんが警察に通報し、なんと警察官30名以上・パトカー5台・機動隊まで動員される騒動に発展。
暴力も犯行もないにもかかわらず、現行犯逮捕。警察の「指示通りにガラスを指差した」行為が“自白”と見なされ、
そのまま留置所に収容されたといいます。

「現場を見ていないのに逮捕。おかしくないですか?」

彼はその後、勾留延長が認められず釈放されますが、違法捜査への不信感から警察を撮影する活動を開始します。

2回目の逮捕:2年間の“抗議撮影”の末に

初の逮捕後、鈴木氏は警察署前での抗議活動と撮影を継続。
「不当逮捕を認めろ」と訴えながら、YouTubeに警察官の対応を記録して公開。
警察は次第に名前を名乗らなくなり、敵対的な対応が強まっていきました。

そして2024年1月、ついに「建造物侵入」として2回目の逮捕。
警察署内に一瞬入っただけで、カメラを回していたことが決め手だったとされます。

「『カメラやめてくれ』と言ったら逮捕されました。あれは明らかに見せしめです」

この逮捕により、鈴木氏は約5ヶ月間も留置所に勾留されました。

裁判と“人質司法”の現実

鈴木氏は2回目の事件で起訴され、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の判決を受けます。
途中、祖母の葬儀に参列するための勾留停止も、身元引受人の職業(キャバクラ経営)を理由に却下され、
葬儀には出席できませんでした。

「家族がいて、お金もあるのに、職業で拒否される。これは明らかに憲法違反では?」

さらに驚くべきは、取り調べや勾留中に弁護士から「認めたほうが楽」と言われ、精神的にも追い込まれていたため、
無実を主張する余力がなかったと語ります。

国家賠償請求と勝訴の記録

そんな中、鈴木氏は「1回目の逮捕時の長時間の拘束」に対して国家賠償訴訟を起こし、見事勝訴します。
違法な長時間拘束が認定され、15万円の賠償が命じられました。

「自分で2年間、毎日3時間調べて証拠を揃えました。絶対に勝ちたかった」

しかし、訴訟費用は約27万円。勝訴しても赤字だったと言います。
それでも、司法の不当さを明らかにした意義は大きく、複数の新聞でも報道されました。

2審での逆転、そして今後

残念ながら、2審では一審判決が取り消されます。
さらに刑事裁判も平合罪(建造物侵入+偽計業務妨害)で有罪が確定。
鈴木氏は現在、最高裁への上告を準備しながら、新たな国家賠償請求や再審請求を検討しています。

「証拠は家にある。でも勾留されていて提出できなかった。これは戦略的に“証拠を潰された”んだと思っています」

終わりに:誰でも国家賠償請求はできる

鈴木氏は最後にこう語ってくれました。

「国家賠償は誰でもできる。チャットGPTやホーテラスを使えば、弁護士なしでも道は開ける」

不当な取り調べや勾留で人生が壊される前に、「戦う」という選択肢がある。そのことを、自らの体験を通じて訴えているのです。

関連リンク

YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/watch?v=IfHJz49S0dw
X(旧Twitter):https://x.com/keisatu_GOMI

この記事が冤罪・不当逮捕・人質司法に対する理解と問題意識を深める一助となれば幸いです。


コラムニスト:根本 良輔(ねもと りょうすけ、1994年6月21日)
東京都練馬区出身。くりのみ保育園、大泉南小学校、大泉第二中学校卒業。石神井高校、芝浦工業大学を卒業後、東京大学大学院へ進学し(のち中退)、電気工学の研究に従事する。会社経営者、政治活動家、つばさの党幹事長。二児の父。

根本良輔 X
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Youtube
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