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【紀州のドン・ファン事件須藤被告初公判 別の男性も騙していた!「わたしの身体を弄ぶため!」】

資産家殺害事件で須藤早貴被告(28)の初公判が2024年5月9日、福島恵子裁判長の下、和歌山地裁で行われました。「紀州のドン・ファン」と呼ばれた亡き野崎幸助氏(当時77歳)を急性覚醒剤中毒で殺害したとされる殺人罪などで起訴されています。

詐欺罪は野崎氏に対する殺人事件とは分離して審理されます。
起訴状によると、被告は15年3月から16年1月にかけて、野崎氏とは別の、札幌市の男性=当時(61)=から海外留学の準備金などの名目で計約2980万円を騙し取ったとされています。

野崎氏死亡から6年近くが経過する中、逮捕後初の須藤被告の公の場での言動に注目が集まりました。
札幌市内の美容専門学校に通い、夜はキャバクラに勤務していた被告は、平成26年10月頃、客だった札幌氏の男性と知り合うことになります。

「親に反対されていて、アルバイトをして学費を自分で払っている」。と男性に噓をつき、親しくなった男性は「学費を払うからバイトをやめていい」と言わせることに成功。
同年末に実際にアルバイトをやめた被告の「噓」は翌27年以降、エスカレートしていきます。
「練習中に学校の機械を壊してしまい、300万円を弁償しないといけない」
「美容関係の会社の社長に認められ、海外留学できる。準備金の1500万円を支払わなければ話はなくなる」
「出場したコンテストでモデルの髪を傷めた。慰謝料として1500万円を要求されているので助けて」

男性は求めに応じ続け、支払総額は約2980万円にもなりました。
男性と知り合ってから、高級ブランドの服やカバンを身に着ける様子が目立つようになった須藤被告。

27年~28年の2年間だけで、フランスやモルディブ、シンガポールなど7カ国への海外旅行代金を支払っていました。

特待生試験を受けて専門学校に入学し、当初は教員からみて「美容師になる意欲が強かった」というが、「美容師にはならない。東京に行きたい」などと公言するようになっていたといいます。

ただ、浪費の結果か、男性が多額の金を振り込んだはずの口座の残高は28年12月時点で、約6万円となっていたのです。

「須藤早貴でーす」
黒いワンピース姿に黒い長袖のカーディガン姿で法廷に入った須藤被告は、小柄な体つきながら気怪しげな表情を浮かべていました。殺人や詐欺の重大事件に問われる身の振る舞いとは程遠いものでした。

詐欺罪とは単に金品を受け取るだけではなく、被害者側が「だまされて勘違いしていた」状況があって初めて成立するものです。

弁護側はこの「錯誤」がなかったと主張。
男性が金を支払ったのは「被告との性的接触や心理的支配感を得たいから」だったと訴えました。

須藤被告「お金を受け取ったことは事実で噓をつきましたが、(被害男性は)それを分かったうえで、私の体をもてあそぶためにお金を払ったと思います」
被告は弁護人の横に座り、検事をまっすぐ見つめていました。

今後の公判で、凶器の有無や動機の特定など、多くの解明すべき点が残されており須藤被告の供述にどこまで信憑性があるかが注目されます。

時折、目を閉じながら、検察側の主張に耳を傾けていた須藤被告。

裁判は粛々と進む中、休憩をはさみ午後3時に再開されましたが、全員が裁判官に一礼し、着席の際、傍聴席にいた50代位の男性が法廷の真ん中にやおら立ち、裁判官に向かって「愛人関係につきものや。早貴ちゃん頑張れよー!」と絶叫。
法廷は一時騒然とし、男性は職員に連れ出されました。

同日11時に行われた傍聴抽選券の配布場所に集まったのは9割以上が男性でした。
閉廷後、多くの傍聴人がなかなか退廷しようとせず、職員が退廷を呼びかけるなどしていました。

今後の公判では証人尋問や被告人質問が予定され、9月に判決が下される予定です。
須藤被告は2018年5月に致死量の覚醒剤を野崎さんに摂取させて殺害したとして、殺人罪で起訴された件については裁判員裁判で審理される見通しですが、公判開始のめどは立っていません。

詐欺事件当時は19歳だったが、家裁送致時点で20歳以上だったため検察官送致(逆送)され、詐欺罪でも追起訴されました。

(共同)(東スポ)(静岡新聞)

参考サイト:紀州のドン・ファン事件

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