広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41歳)に「どう喝された」と虚偽の発言をされて名誉を傷つけられたとして、山根温子市議(68歳)が石丸前市長や市に対して損害賠償を求めた裁判の控訴審判決が2024年7月3日、広島高裁(倉地真寿美裁判長)でありました。
広島県安芸高田市の石丸伸二前市長に「恫喝された」と虚偽の発言をされ名誉を傷つけられたとして、山根市議が石丸前市長や市に対して損害賠償を求めた裁判の控訴審判決が3日、広島高裁でありました。広島高裁は、安芸高田市に損害賠償の支払いを命じた一審判決を支持し、控訴を棄却しました。判決で、広島高裁の倉地真寿美裁判長はそれぞれの控訴を退けました。
どう喝発言に関しては、「されなかったものと認めるのが相当」と存在を否定しました。
2020年、安芸高田市議会において、武岡隆文議員の居眠りを、石丸前市長が指摘したことに始まります。ここから石丸前市長と議会の対立が激しくなって行きました。
これにより、石丸前市長が2020年10月、市議会で武岡市議の居眠りについて議会と意見交換したことを巡って、「敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得?どう喝?あり」などとSNSに投稿。その後、どう喝したのは山根温子市議と議会で名指しし、翌月の市議選期間中にもSNSの投稿で言及したため、名誉を傷つけられ精神的な苦痛を受けたなどとして、山根市議が石丸前市長と市に損害賠償を求めていたものです。
去年12月、一審の広島地裁は「どう喝はなく、あったと信じるに足りる証拠もなかった」などと指摘。その上で「石丸市長はSNS上で広報活動をするに当たり、市長として職務上当然尽くすべき注意義務を尽くさず、山根市議の社会的評価を低下させ、名誉を棄損した」として安芸高田市に33万円の支払いを命じていました。
その一方で一審判決は、投稿は“職務”とし、石丸前市長個人が賠償責任を負うものではないと判断しており、安芸高田市側だけでなく、山根市議側も控訴していました。
安芸高田市側は控訴審で、「議場でのやりとりは政治的討論として行われ、山根市議の社会的評価を低下させない」と主張していました。
広島高裁の倉地真寿美裁判長は、3日の判決で、「(どう喝)発言をしたのが山根市議であると摘示されている以上、市議会議員としての社会的評価を低下させるものであることは否定できない」と指摘しました。
それを踏まえ「議会内での発言や投稿に石丸前市長の政治的判断が含まれるとしても、裁量の逸脱が認められる」として、国賠法上の違法性を認めた一審判決を支持。
一方、石丸前市長個人の賠償責任については、控訴審でも棄却されました。
判決後、山根議員は記者会見し「安芸高田市はこの判決で、認められた賠償額をしっかりと求償権を使って石丸前市長に請求を行うべきだと考えている」と述べ、上告は行わない考えを示しました。
協議会での発言は第三者によって録音されていて、山根市議はこれを入手、2021年3月29日、山根市議は広島県庁で記者会見し、昨年9月30日の石丸前市長と山根市議とのやりとりの音声記録を公開し、該当する発言はなかったと訴えました。
山根市議は、「発言はしていないということが認められたということで、勝訴と受け止めてよいのだと思います。」とコメントしています。
これに対して安芸高田市は「判決文の内容を精査し、今後の対応を検討する」とコメントを出しています。
また、石丸前市長に居眠りを、指摘された武岡隆文議員は2024年1月30日広島県三次市内の病院で亡くなりました。68歳でした。死因は脳梗塞によるものとのことです。居眠りをしていびきをかいてしまうのは病気が原因であった可能性が出てきました。
参考サイト:
安芸高田市・石丸伸二前市長の「どう喝」訴訟 二審も市議への名誉棄損認める 安芸高田市に損害賠償支払い命じた一審判決を支持 広島高裁
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae4121de17d22ccfcaed49512599cb2cf5ce427d?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20240704&ctg=loc&b
安芸高田市・石丸前市長「どう喝」控訴審 広島高裁は市に支払い ….
安芸高田市・石丸伸二前市長「どう喝」訴訟 一審の判決支持し …. https://www.fnn.jp/articles/-/723372.
前安芸高田市長“どう喝発言” 二審も名誉棄損認める判決 広島高裁.
【速報】安芸高田市・石丸伸二前市長の「どう喝」訴訟 二審も ….
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1270710.
安芸高田市・石丸伸二前市長「どう喝」訴訟 一審の判決支持し ….
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