⑦議員報酬の支給一時差し止め
『つばさの党』外山まき朝霞市議(53歳)は自身の反対討論を続けて読み上げた。
「逮捕のときの議員報酬支給の一時差し止めっていうこちらの方も、消してこいという指定があります。」
『この条例というのは基本的に推定無罪という原則を侵害していると思われます。議員が刑事事件の被疑者または被告人として逮捕勾留された場合に、議員報酬の支給を一時差し止めるという風にしておりますが、基本的に裁判で有罪が確定するまで無罪と推定される権利が、無罪推定の原則ですけれど、こちらに反する条例だと思われます。逮捕や勾留の段階で報酬を差し止めるというのは、裁判所による最終的な有罪判決を待たずに制裁を加えることとなり、不公正な処遇だと思います。また濫用の可能性ということで、逮捕や勾留が行われていること自体が、必ずしもその人が罪を犯したことを意味するわけではありません。』
議員が逮捕拘留された際の給与差し止めは憲法違反に値する。ここで、その指摘を行なったのは埼玉大学で教鞭を取る元千葉大学特任教授、高橋やすし氏(68歳)だ。高橋氏は2024年06月22(土)朝霞夢ぱれす「朝霞のゆめを語る会」朝霞市議会、今何が起きているのか?でこのように自ら疑問視する問題を問いかけた。
「2024年6月10日、月曜日でしたけれども議事の日程がありましてこの第3号議案第4号議案を申し、この日に審議するということで傍聴に行ってきました。この第3号議案というのが、朝霞市政治倫理条例というものです。(中略)
政治の主導権、これを握るべき人は誰なのか国会議員とかなんでしょうか?
市民は意見を述べること、決定に参加するその権利を持ってます。(中略)
「地方議会総合研究所、株式会社地方議会総合研究所の廣瀬和彦さんという人が書いた資料がインターネットにありまして議員報酬、差し止めできるんだってことが書いてあるんですが、内容的には疑問かなと思ってます。
憲法と法の大原則を尊重しなきゃならないと思います。条例にしろ、全ての法律っていうのは憲法に違反してはいけない。
憲法、法律っていうのは何段階にもなって一番上が本憲法ですけども、次に例えば民事関係だと民放っていうのがあります。そこに特別法として、色々な物が出てくるわけですが、大原則の上の法律に対して違反しちゃいけない、ましてや憲法違反の法律条例を作っちゃいけないわけです。
懲罰議員に対する報酬の減額これも裁判例が一部あるそうなんですが、(今回の経緯と)同じ状況であったかどうかわからないですよね。できるという形になってます。
当該の懲罰により出席停止を受けた議員に対して、その議員の報酬中から出席停止期間分の報酬を減額支給すること。これが、廣瀬氏の文献ではできるというふうに書かれてますが、どうも根拠を示されてないのがこの資料の状況です。
あと減額の場合、理論上100%減額できると実務上は、あの人のどの公務で怒られるのが多いですよと、こういうことを研究してる人もいるんだなっていうのは今回初めてわかりました。
でもこの内容、資料に関して、私はやっぱり納得しきれない問題もありますので、私が疑問に思った項目を、市議会議員の皆さんにお手紙として、質問状を出しました。」
高橋氏は児童虐待禁止条例と、逮捕拘留時における議員報酬減額または差し止めとする朝霞市政治倫理条例、これに対して疑問を持っており自ら質問状を含めた意見書を朝霞市議会に提出したと言うことである。
また戻って外山市議の反対討論にうつることにしよう。
『この条例というのは基本的に推定無罪という原則を侵害していると思われます。議員が刑事事件の被疑者または被告人として逮捕勾留された場合に、議員報酬の支給を一時差し止めるというふうにしておりますけれども、基本的に裁判で有罪が確定するまで無罪と推定される権利が、無罪推定の原則ですけれども、こちらに反する条例だと思われます。逮捕や勾留の段階で報酬を差し止めるというのは、裁判所による最終的な有罪判決を待たずに制裁を加えることとなり、不公正な処遇だと思います。また濫用の可能性ということで、逮捕や勾留が行われていること自体が、必ずしもその人が罪を犯したことを意味するわけではありません。
現状ではつばさの党、黒川杉田根本が今再逮捕で勾留されておりますけれども、極めて異例中の異例であり、これまでも江東区補選以外に、大音量で候補者でもない、いわゆる妨害行為と言われるようなことを行ってきた団体などが、警告を受けても逮捕は今までされたことはありません。江東区補選では、小池都知事が応援していた陣営のみ100人体制の警察警備がなされており、他の人はほったらかしでした。』
外山市議「次が、消して来いと言ってきた部分なんですけど、」
⑧警察による特定の党への警備
『それこそ公務員が公務中に特定の人を応援してはならないという、公職選挙法違反であり、権力者が税金を多様に私的利用しているということを許していることになります。』
「この部分を消してこいと。お前らが犯罪行為みたいなことをやってるのに、小池都知事が100人態勢で警備したっていうのは、正当な警備なのに公選法違反というのは何事かというのが向こうの主張です。でも私達の立場からすると、やっぱり乙武陣営だけ100人体制で警備されていて立憲とか維新さんは何も丸腰だったじゃないですか、それ、すごい不公平です。公務員って公務中は、特定の候補者とか応援してはいけないことになってるんです。」
〈亀戸の電話ボックスに登ったときはSPによる警備はついていなかった〉
「明らかに小池都知事も指示出すんだったら、自分の応援してる陣営だけじゃなくて、同じように他の陣営も指示出せばいいのに。選挙期間中、自分の応援している乙武陣営のみ100人体制のものすごいSPがついて、他の陣営はほったらかしだったわけです。警察に聞いたら『小池都知事はSP対象だから、他の人たちはただ候補者なのでSP対象じゃないからつかなかったんだ』みたいなこと言って、しかも、告示日で初日だから、あれだけ物々しい警備したんだって言ってましたけど、でも最初の亀戸の電話ボックスに上ったときは、全然警備されてなかったんですね。全然SPとか、つかなかったのに、その日の夕方は100人体制物々しい警備がされてたってことは、明らかに小池都知事が指示出して、やれって言ったから守ってんじゃないのかなって思うんですけど、向こう側からすると、守るべき人員はSP対象の小池都知事のみらしいですから、他の候補者は守らなくていいそうです。」
⑨表現の自由、民主主義の崩壊か?
外山市議は気を取り直し次を読んでいく。
「次に行きますけども『実際、安倍首相があんなやつらに負けるわけにはいかない』と発言したあのときも安倍首相の言葉がかき消されるぐらい、安倍やめろコールというのは起こりましたし、日本第一党の櫻井候補が演説してるときにしばき隊というのはかき消すぐらいの大音量をしているようなことがあったかと思われます。私達つばさの党は毎回警察にもどのくらいの音量でやれば、違反になるのかということはその都度確認して、これ以上警告にあたるんだったら止めて欲しいということも確認した上で、毎回やっておりました。』
「次を消せと指摘してきたんですけど、」
『また何をするかではなく、誰が誰に何を言うかで、その逮捕されるされないというものが決まるというのは、それこそ民主主義の崩壊ではないでしょうか?』
「というここを消して来いと指摘してきました。」
『私達が、逮捕の危険性もあるということは想定していたんですけれども、その中で、なぜそれを犯してまで訴えたかったかというと、今マスコミが全く権力者の疑惑っていうのを本当に追求しない。小池百合子都知事だったら、学歴詐称問題が起こっても殆ど報道されなかった。また、立憲民主党に対しては、消費税を上げるのか下げるのか、とか』【つばさの党・外山麻貴議員 懲罰特別委員会の必要性を問う⑥言論削除要請3】に続く。
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