2025年2月2日、千代田区区長選挙投票日。社会派系ユーチューブを配信している元プロボクサーのジャーナリスト、サルサ岩渕氏(46)が、再選した樋口高顕千代田区長(42)を刑事告発したことが本人のユーチューブチャンネルTTBジャーナルで明らかにされた。告発状を正式に受理するには時間がかかるということだが、複本を麹町警察署に提出したと報告した。
理由は、今年の頭1月9日にホテルニューオータニ 1階宴会場 芙蓉の間で開かれた樋口高顕千代田区長を支援する千代田区新年交歓会。樽酒の鏡開きが盛大に行われた。
ここで、千代田区が費用を出して製作した竹久夢二のハンカチーフと巾着のセットを来席者に配ったというのだ。
樋口区長は、多くの皆様をお迎えしたと自身のSNSでコメントを出している。つまり、自身が招待した側であり主体者であるという事を認めた形だ。
公選法221条の第1項によると
選挙人(投票権をもつ人)に対して金銭や物品などの財産上の利益を提供すること、またはその提供を約束することを禁止しているはずである。
そして樋口区長は、1ヶ月を切った自身の再選のための区長選挙に立候補しており、有権者への物品供与を行ったことは、選挙人を強要して当選を得ることを禁じる行為に反した選挙買収に当たるとみて、サルサ氏は樋口区長を刑事告発した。
〈配布目的は?誰に向けたものだったのか?〉
総務部によると、このハンカチセットは千代田区の所持している竹久夢二の作品を知ってもらおうと、千代田区民に向けて作ったものだという。
樋口区長の言う「多くの皆様をお迎えした」とはいうもの、しかしこの新年会は区民の誰もが参加できるわけではない。事前に招待客に送った案内状が無いと入れないという。
一般的に、このようなイベントでは、地元の影響力ある人々や支援者が招待されることが多い。
サルサ氏も「これ どうやって参加者を選んでいるの?」と疑問を抱いていた。
恣意的に自身の支援者を選んでいたのではないか。故安倍晋三元首相の桜を見る会と一緒ではないかとの疑念が拭えない。
サルサ氏「公金を使って支援者をおもてなしする。こういう事を千代田区もやっているわけですよね。」
会場には今回千代田区議補欠選挙で敗れた細木ひろき候補者(61)が応援に駆けつけていた。
また、今回自民党では候補は出さないが
千代田区の自民党総支部が、樋口高顕氏を応援しますと言ったという情報もある。
〈夢二のハンカチセットの値段を推測してみた〉
このハンカチーフ、千代田区が竹久夢二の画像の版権を数枚持っているうちの一つを、千代田区の布製品印刷業者に発注、ハンカチーフにしたという非売品のもの。
また、これを仕舞う巾着袋も作っている。
千代田区が両方合わせて700セット発注している。
早速問い合わせたところ、
ハンカチ一枚あたり700円相当。巾着一枚あたり500円相当、と
大まかな値段で1,200円相当とみている。
これが700セット。
制作費だけで、梱包材なども足すと約100万円〜120万円辺りの費用が出たのではないかと推測する。
このハンカチセットと同じ品物が某フリマサイトに出品されていた。送料を入れて1,700円であった。このあたりが妥当だと言うことか。
この会社はアパレル会社等の商品や非売品ノベルティなどの製品を製作するのが本業、直接商品の販売はしていないという。
制作費も、枚数も全て千代田区で管理されているので何も答えられないとのことだ。
この度のハンカチの版権は千代田区が持っておりデザイン料は入っていないという。
巾着のデザイン料まではわからなかった。
〈物品を配るべきではなかった〉
千代田区民全員に対して竹久夢二の版権コレクションを何かの形で知ってもらうならば、700セット限定にするのはまずあり得ない。
投票結果に影響を与えるために行われた行為かどうかも重要視される。
例えば、善意で行われた行為でも、投票に影響を与える意図があれば問題となり得る。
もちろん今回の場合、招待された人物700人だけの特定贈答品なだけに買収供与が疑われる。招待された700人は、全体の千代田区民の中で選ばれた特別なグループ。この特定性は、他の区民と比べて特別扱いされていると受け取られるかもしれない。
参考サイト:さくらフィナンシャルニュースnote
【スクープ!】千代田区長を刑事告発!選挙前にもかかわらず有権者に竹久夢二のハンカチを配っていたことが発覚!千代田区長選 樋口高顕 落選運動 半蔵門駅 2025/2/2
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