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【「アニー」演出家 不同意わいせつ罪『レッスンに演出家だけのあえぎ声ひびく』 法廷で被害者が勇気の証言】

ミュージカル『アニー』は1978年以来のロングラン・ミュージカル。アニー役で有名なのは菅野志桜里・岩崎ひろみ・「With」読者モデル垣内彩未など。少女に人気のミュージカルで、孤児のアニーが自分の両親を追い求める、希望と夢が詰まった切ないハッピーエンドミュージカルだ。

しかし週刊文春オンラインによると、2023年12月16日、演出家の大山浩被告が不同意わいせつ罪の疑いで逮捕された。

『アニー』のオーディションに合格することを目指していた小学生のA子さんは、複数回にわたり大山の個人レッスンを受けていたが、そこで大山被告の性被害に遭う。

レッスン終了後、A子さんは迎えに来ていた母親に全てを打ち明けることにし、事件が発覚した。

2024年11月13日午後、東京地裁の818号法廷に大山被告の姿があった。

この日、午後1時半、被告人少女のA子さんが出廷した。

別室で待機したA子さんはビデオ通話を通して証言。勇気を持って出廷した彼女は終始大山被告を「あいつ」と呼び、2時間以上にわたり、自らが受けた性被害を切々と訴えた。

〈大山被告だけがあえぎ声を出してレッスンにいどむ〉
主にグループレッスンでは、胸の横あたり、臀部や股間近くを触られたという。大山被告が『はい、横になって』と言ったら皆横になる。天井を見て寝ていると、着ている服と下着の間に手を入れられた。揉まれる感じだった。股間の近くは、そのまま上から触るだけにとどめる。太腿らへんとか、股間に近いところを、揉んだりときには握ったりしながら触ってきた。

その時大山被告は小さい声で「あー」とか「うー」とかあえぎ声をあげていたというのだ。

その後は、他の少女のところに行って同じことをしていたようだった。犯行時間は5分から10分くらいだったと言うからかなり辛い、長いグループレッスンだっただろう。果たしてこんなことが『アニー』に必要なのか。

グループレッスンは2回続いた。

大山被告はA子さんを『アニー』に出演させる権利で以て縛り付け「先生」と「生徒」という主従関係を逆手に取り、性的行為は次第にエスカレートしていく。その後行われたのは、マンツーマンの個人レッスン。まるで風俗まがいの行為をしてきたという。

〈少女を使って素股プレイ?またしても大山被告はあえぎ声〉
大山被告は、A子さんと二人きりになるとグループレッスンと同じように股間あたりや胸の横らへんを触ったり、頭を下にして横になったら臀部を触った。その後に四つん這いになれと命じてきた。

A子さんを四つん這いにさせて大山被告は何をするかと思えば後ろから自身の性器部分をA子さんにこすり付けてきた。

A子さんは、怖いと思って、逃げようとしたが『ちょっとちょっと』と大山被告が引き止めて四つん這い姿勢に戻された。A子さんは恐怖のあまり言葉を失ったという。

そこでまた大山被告はあえぎ声をあげたという。それは温泉に入ったときに出るような、気持ちの良いときに出る声だったとA子さんは証言している。

A子さんは、これは(性行為を)やられてるんだ、と思い母親に話した。母親は、すぐに『そこはもうやめよう』と言ってくれた。

「死ねとかは思っていませんが、ちゃんと罪をわかってほしい」
「自分のやったことを理解して、反省して一生しないでほしい。こういう可哀想なことを子供たちにしているということ。もうやめてほしいと思います」

これに対して大山被告は「ストレッチの延長」として性的な意図はなかったと主張した。

しかし、検察側はこれを明確に性的暴力として立件した。

弁護側は大山被告の教育者としてのキャリアやこれまでの実績を強調するものの、防犯カメラなどの映像の証拠がない現在は、被害者の具体的な証言が優位になる。

大山被告は、高校卒業後、日大芸術学部演劇学科卒。大学時代に同期の脚本家・三谷幸喜氏と上演活動をスタートさせ、大学卒業後は劇団ひまわりに約20年間在籍し、ミュージカル演出でキャリアを積んだ。

その後、フリーになり自身のスクール「ゴーシュ・アクティング・パーティ」を主宰し、豊島区池袋の貸しスタジオで小学生などを対象にスクール生を募っていた。

『歴代のアニー役を合格に導き、定評がある』

〈長年の育成プログラム研究・実践やプロの現場での経験を活かし、演技・ボーカル・ミュージカル・公演実習など、初心者から経験者までオールマイティに指導〉

演出に携わる人間が、果たして基礎的な身体運動のストレッチまで教えるだろうかというのが一つの疑問である。

数々の少女を食い物にした余罪が問われる。

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