2024年9月12日告示、同月27日投開票となる自民党総裁選。岸田文雄総理大臣(67歳)は立候補しないという。そんな中、次期自民党総裁にと急浮上したのが小林鷹之衆議院議員(49歳)。彼はどのような人物なのだろうか?
千葉県市川市出身。現在は千葉県八千代市に籍を置く。
身長は186cmあるという。旧二階派であった宮崎謙介元衆議院議員が188センチ、小林氏は186センチで、2人共に大きかったのでツインタワーと言われたそうだ。
関東では男子校御三家の中の難関校、開成中、開成高を経て東大を受験するも不合格。
慶應義塾大で1年仮面浪人し再び東大を受験、見事文科1類に合格する。
在学中はボート部に所属、4年時に主将を務めた。そのためか4年時に1年間留年。
1999年法学部を卒業。
同年大蔵省入省。
2001年大蔵省からハーバード・ケネディ・スクール留学※日本からは官費留学を中心に各年度10名程度が入学する。
2003年(平成15年)に公共政策修士の学位を取得。国際局国際機構課通貨基金係長に就任。
2005年(平成17年)に理財局総務課課長補佐を務める。
2007年(平成19年)から2010年(平成22年)まで在アメリカ合衆国日本国大使館で二等書記官 及び一等書記官を歴任して、同年4月に退官。(ウィキペディア)
後に妻となる、同じ東京大学の学友であった、弁護士の木田秋津氏(49歳)も2004年からハーバードロースクールのLL.Mに入学している。これにより木田氏はアメリカでの弁護士資格を得る。
2005年帰国し、外務省国際法局任期付公務員として人権条約を担当した。木田氏は日弁連の国際人権問題委員会と東京弁護士会の子どもの人権委員会に所属しており、掲げる専門分野は人権問題。子どもの権利、障害者、差別問題への関心が高いと聞く。虐待被害のある人へのストレスの無い司法面接をアメリカで経験し、取り入れている。
大学卒業から7年以上を経て、小林氏と木田氏は2006年に結婚。 現在木田秋津氏は、別姓で弁護士業務を行っており、選択的夫婦別姓が望まれるところだが、しかし何故か小林氏は「反対」。同性婚も「反対」の立場だ。
小林氏の政治家としてのキャリアは、2010年に財務省を退職した後、当時は野党だった自民総裁谷垣禎一氏に自ら手紙を書いて自民党へ入党。
2012年千葉2区支部衆院選に初当選、経済安保や、特に宇宙・科学技術分野に特化した活躍を見せた。
2021年には46歳で岸田内閣で初代の経済安保相に就任。
2012年12月に衆議院総選挙で初当選。
当選回数4回で、2021年11月には第1次岸田内閣で経済安全保障担当大臣として入閣している。
このように優秀な経歴を持つ小林・木田夫妻だけに、自民党総裁として相応しい、と白羽の矢が立ったのだろう。
しかし、小林氏には、日本で悪名高い新興宗教団体、統一教会との関連があるという。
衆院千葉2区(千葉市花見川区、習志野市、八千代市)選出の当時経済安全保障担当相だった小林氏が2021年7月、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が共催したイベントに出席した際、参加者らと記念撮影をした写真を東京新聞が入手しており公開されている。
小林氏は2022年8月9日、東京新聞の取材に対し「写真は他の会で挨拶する場合と同様、参加者の依頼に応じて撮影したと思う」と回答している。
イベントは、2021年7月31日、小林氏の地元の八千代市で開会式が行われた「ピースロード2021in千葉」。
イベントのウェブサイトなどによると、旧統一教会の友好団体「天宙平和連合(UPF)」が共催に名を連ねる。
若者らが自転車に乗って世界平和と連帯の必要性を訴えるプロジェクトだ。
小林氏は今月五日の記者会見で、このイベントに出席し、あいさつしたと明かした上で「地元の依頼に対応したが、その団体が現在指摘されている問題があることは知らなかった」と説明。
旧統一教会側からの選挙支援や献金などは受けていないと明言していた。
開会式に出た男性によると、イベントに参加したのは約80人。その殆んどが旧統一教会の信者だったという。
小林氏は開会式の中盤で来賓として二分間ほど挨拶。その後、参加者が自転車で出発する前に、小林氏が全体での記念撮影に応じたという。
また、男性は、小林氏が挨拶の中で旧統一教会の教義に共感を示すような発言をしたと語った。
後日東京新聞がそれに対し質問をすると、小林氏は「一言一句は覚えていないが、発言はしていないと思う。旧統一教会の教えを存じ上げないので、それを肯定するような発言はしていない」とそれについては改めて否定した。
統一教会は原理研という別の団体を作り、女子学生を勧誘役に据え、1980年代から小林氏在学中も、東大キャンパス内で無償の留学や研修を謳った勧誘活動を熱心にしていた時期でもあり、東京大学側も再三、学生に注意を促していた。
2024年8月19日に小林氏は記者会見し、9月の党総裁選に出馬すると正式表明した際、質疑応答に注目が集まる。小林氏と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との関係について、同問題を追及しているジャーナリスト、鈴木エイト氏(56歳)が出席していたからだ。
鈴木氏と記者団は、小林氏が過去に教団の関連するイベントへの出席や、その際、教団の講義内容について触れる発言をしたとするその真意について説明を問いたところ「今日も鈴木エイトさんが後ろにいらっしゃいますが、ご指摘の発言をしたことは一切ありません。」と突っぱねた。
小林氏は「地元の方々に誘われて地域のスポーツ行事に参加した。振り返れば、主催者の確認を徹底してやっていればよかった。ある意味、軽率だったと反省している」と自分は関わり合いが無いことを強調し
「過去にその団体の方に選挙支援の依頼をしたことも金銭のやりとりも含め、一切関わりはない。現在も関わりはなく、今後も持つつもりはない」と断言。
しかしこの後鈴木氏が反論。「ご認識いただいてありがとうございます。小林さんの地元の有力の支援者に複数の統一教会の関係者がいることを確認しています。その認識はあるかどうか。その状態で旧統一教会に対して厳しい対応をとれるのか」と小林氏にまつわる疑惑を再度投げかける。
これに対し小林氏は「厳しい対応を取ります。岸田政権の方針を堅持します」と言明。
「私自身の後援会にはかなりの方がいらっしゃる。それぞれが私人で、1人1人のプライバシーにかかわる話。お1人お1人の思想信条を聞くことは限界があることは認識頂きたい。」と了解を求めた。
「しかし(イベント参加をめぐる)私自身の確認の仕方が甘く、軽率だった」と述べ、
「現在は、後援会の入会フォームに当該団体との関係を持たないということを担保するように、工夫している」と話したにとどまった。
鈴木エイト氏、Xでのコメントが以下である。
「私が得ている情報では小林鷹之議員は統一教会のPEACE ROADイベントにおいて『自民党は公明党と自公連立政権だから、こんなことを言ったら怒られますけど、公明党さんが勉強されている教えより、皆さんの勉強されている教えの方が上ですよ。自民党の国会議員として真の家庭運動を推進できるように皆さんと一緒に頑張ります』と挨拶していたという。だとすると”創価学会より統一教会の教えの方が上”というのがリップサービスだとしても、PEACE ROADが統一教会のイベントだと認識した上で発言していることになる。」
かつて2022年7月8日、山上徹也容疑者が手製の銃で、安倍晋三を暗殺したと疑われている事件が統一教会問題だ。この事件で改めて、自民党と統一教会との深い関わり合いがもはや陰謀論と言えなくなり、露見した形になる。
ましてや公明党など、創価学会信者の手足とまで言われているような政党。
この2大カルト問題にメスを入れなければならない政治家という立場なのに、このような2大カルトを安安と悪びれもなく認めているその政治家としての非常識から、自民党と公明党はやっぱり信頼ならない、と言われても反論出来なくなっているのが現状だろう。
この総裁選、誰がなっても一般国民は蚊帳の外だ。
☆参考サイト☆
「統一教会に乗っ取られた自民党のまま」小林鷹之議員、旧統一教会との関係で広がる “致命的な拒否感
鈴木エイト氏「厳しい対応取れるのか」小林鷹之氏の自民総裁選出馬会見で旧統一教会との関係問う
旧統一教会系イベント 小林経済安保相が記念撮影 本紙が写真入手「肯定発言していない」:東京新聞 TOKYO Web
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