2024年9月4日福岡地検は、提訴していないのに判決文の写しを偽造し依頼者に交付したとして、福岡県弁護士会所属の弁護士竹内佑記容疑者(34)=北九州市八幡東区を有印公文書偽造・同行使の疑いで逮捕した。
福岡地検によると竹内容疑者は認否を明らかにしていないとしている。
竹内容疑者は昨年5月1日ごろ、久留米市の事務所で書類を偽造、「主文 被告らは、別紙物件目録記載の土地について、登記の存続期間満了を原因とする抹消手続をせよ」といった内容の文書をパソコンで自作した上、別の訴訟の判決文から裁判官の署名の写しを切り取って貼り付け、依頼人に電子メールを送った疑い。
竹内容疑者は依頼人から登記手続き請求の依頼を受けたにもかかわらず放置し、依頼人には、請求訴訟を起こして判決を受けたと嘘の報告をしていた。書類偽造は発覚を免れるためにやったものと見て捜査している。
福岡県弁護士会によると、竹内容疑者は2017年12月に弁護士登録。同会所属の弁護士や元弁護士が逮捕されたのは、昨年以降4人目となる。
近年、福岡県弁護士会の弁護士が逮捕される事件が続いている。
以下はその一部である。
1. 清田知孝被告(43歳)2023年1月に、890万円の業務上横領容疑で逮捕、起訴。 横領した資金はギャンブルなどに充てていた。
2. 小山格被告(47歳)同じく2023年6月に、7600万円の業務上横領容疑で逮捕、起訴 。FX投資などに資金を充てていた。
3. 立野憲司元被告(52歳)が2024年2月に、業務上840万円の横領で執行猶予付きの判決が確定。資金は主に事務所経費に充てていた。
これらの事件は、福岡県弁護士会にとって非常に深刻な問題として受け止められている。弁護士会は、信頼回復に向けて懸命に取り組んで欲しい。
☆参考サイト☆
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