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【来年春、大阪に巨大化6メートル食いだおれ太郎リニューアル 今度は大丈夫? 道頓堀】

中座くいだおれビルの運営会社「野村不動産マスターファンド投資法人」(東京)リニューアルプロジェクト『道頓堀 EE+NA(どうとんぼり ええな)等によると、ビルからぬっと出てきたようなくいだおれ太郎の巨大立体看板が、ビルのリニューアルに合わせて来年2025年春、北西角の外壁に設置される。

ビルの外観デザインが決まり、公開された。

それとともに「くいだおれ太郎」がシンボルとなっている大阪・道頓堀『中座くいだおれビル』が来春全館リニューアルオープンすることになり、2024年11月9日に市内で計画概要やイメージ、予定テナントなどが発表された。全長6メートル,壁から飛び出して来たようなくいだおれ太郎の立体看板が登場するなど、大阪らしく面白いエンターテインメントビルに生まれ変わる。

『中座くいだおれビル』は、道頓堀五座の劇場・中座あとに建てられたもので、中座にまつられていた「お狸様」や、かつての「芝居小屋」をイメージしたコーナーなど、増加する外国人観光客に楽しみを提供しつつ伝統も受け継ぐ。

道頓堀商店街を通る人々の視線を浴び新名所になりそうだが、立体看板をめぐっては、同じミナミにある「金龍ラーメン道頓堀店」の騒動が8月におこったばかり。

〈金龍ラーメン 龍のしっぽ撤去騒動〉
龍が壁からはみ出している立体看板は1992年ごろに設置。しっぽが側面の壁から飛び出る構造になっており、しっぽの下にはひさしがあり、その下は通路で、客席などが並ぶ。

店舗に隣接する土地の所有者は、2013年にその土地を取得。
間もなく、竜のしっぽなどが土地を越境しているとして、「金龍ラーメン」の運営会社である金龍製麺に指摘する。

2020年に隣地所有者は金龍製麺を相手取り、構造物の撤去を求めて大阪地方裁判所に提訴した。

金龍製麺側はしっぽ部分が飛び出している土地は時効取得が成立しているなどと反論。

看板の撤去は店舗のブランドイメージ低下につながるなど権利の乱用だと主張し、全面的に争った。

大阪地裁は2023年10月、「ひさしと立体看板は土地の所有権を妨害していた」として、金龍製麺にしっぽ部分などの撤去を命じる判決を下した。2024年5月の大阪高等裁判所による判決でも覆らず。金龍製麺は上告を断念し、同年8月23日に泣く泣くしっぽを撤去したのだ。

〈法的な問題はすべてクリアした!〉
これらの事件を踏まえて『中座くいだおれビル』の運営側は「法的な問題はすべてクリアした」とし、誕生から70年愛されてきた名物の準備を進めている。
「新たに設ける立体看板が、法を逸脱することがないよう慎重に議論を重ねた」と胸を張る。

飲食店「食いだおれ」は昭和24年創業で人形は翌25年に制作。「食いだおれ太郎」は文楽人形を意識して制作したとされ、顔のモデルは喜劇役者の杉狂児と言われる。

そのネーミング「食いだおれ太郎」は1994年に関西国際空港が開港した際、「大阪を代表するオブジェ」としてアンセット・オーストラリア航空による関西空港初の第1便となるオーストラリア行きの旅客機に「乗客」として搭乗した際正式に名前が与えられた。

時代を盛り上げる立役者でもあり、時事ネタも反映した。1989年に昭和天皇が崩御(死去)すると、「食いだおれ太郎」の衣装を通常の紅白のものから白黒のものに変更した。

1992年に阪神タイガースが優勝争いをした際には、道頓堀に投げ込まれることを恐れて「わて泳げまへんねん」の吹き出しと浮輪や水中眼鏡をつけて登場した。

この頃から「食いだおれ太郎」の知名度が全国的に上昇し、グッズなどが販売されるようになる。

2008年、くいだおれの閉店と共に、くいだおれ太郎の展示は中断された。が、翌年7月に「中座食いだおれビル」に引っ越し。現在、土産グッズ店や、公式ショップ「Taros Parlor」前にて存在を確認する事ができる。

リニューアル「中座食いだおれビル」
《今のところ決まっているテナントは以下の通り》
1階

他テナント:「Pivot BASE Cafe & Bar @Dotonbori」(観光ショーケース・観光交流プロモーション拠点、Cafe&Bar)、
「ホルモン肉問屋 小川商店」(飲食・ホルモン焼き)、
「TARO’s PARLOR」(食物販・フルーツ飴)、
「なにわ名物いちびり庵 道頓堀店」(物販・大阪土産)、
物販(ドラッグストア)

・2階

「芝右衛門狸物語」道頓堀のお狸様にお参りできるパワースポット。鳥居をネオンで表現、石畳のタイルを敷いて参道をイメージ

他テナント:「鳥貴族」(飲食・焼き鳥)、「牛カツ京都勝牛Gyukatsu Kyoto Katsugyu」(飲食・牛カツ専門店)、
「おだしもん お出汁ぱすたとあまいもん」(飲食・おだしパスタ&和カフェ)、
「スシロー」(飲食・回転ずし)

・3階
「中座散策の小路」

ネオン提灯のもとでひと休みできるスペース。「芝居茶屋」を疑似体験

他テナント:「もんじゃ酒場だしや」(飲食・もんじゃ居酒屋)、
「串カツ しろたや 道頓堀本店」(飲食・串カツ)
「ハンバーグと牛タンとお米 神戸赤ふじ」(飲食・ハンバーグ&牛タン)
「やきやき鉄板 ぼんくら家 中座くいだおれビル店」(飲食・お好み焼き&鉄板焼き)
「煙間(えんま)」(シーシャラウンジ)

・4階

「カラオケまねきねこ」(カラオケ)

・5&6階

大型テナント出店予定

・B1&2階

大阪ミナミのエンターテインメントを盛り上げるテナントが出店予定、乞うご期待!だという。

参考サイト:

ど派手看板で復帰予定の「くいだおれ太郎」来春に向け準備、誕生70年超 大阪・道頓堀

6mの「くいだおれ太郎」登場!「中座くいだおれビル」2025年春にリニューアルオープン

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