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リフォームUK内紛勃発 ナイジェル・ファラージ 党首としての資質 極右政党寄りを避けルパート・ロウと対立 支持者離間か

2025年3月24日、元労働党議員のマイク・エイムズベリーが路上で男性を殴った罪で執行猶予付きの実刑判決を受けた後、辞任したことに続くランコーン&ヘルスビー補欠選挙で、リフォームUKは、企業経験もあり、好感度の高いサラ・ポーチン候補者を立てると発表した。彼女は保守党の評議員として初当選した経験を持つ。
この度5月1日に行われる予定の選挙にリフォームUKから出馬する。

しかしイングランド郡議会地方選挙を前にして、何千人ものボランティアが準備に追われているのに、士気を下げるようなことを言うのは実に良くないことだと、ファラージ氏は憤慨している。

ファラージ氏とロウ氏の間の対立、キャットファイト。党内の緊張や対立が表面化した一連の出来事を指している。

英国の政治シーンで最近注目されている「リフォームUK(Reform UK)」を巡る党首、ナイジェル・ファラージ氏(Nigel Farage、60)。
ルパート・ロウ氏(Rupert Lowe、68)は同党のメンバーとして2024年に国会議員に当選し、不法移民問題などで強硬な姿勢を貫いている。

〈リフォームUKとは?〉
リフォームUKは、ファラージ氏が主導する右派ポピュリスト政党で、もともとは「ブレグジット党」として知られている。イギリスのEU離脱(ブレグジット)を推進した後、移民問題や反グローバリズム、既存政治への不満を訴える有権者をターゲットに勢力を拡大した。

2024年の総選挙では5議席を獲得し、初めて下院に進出。特に保守党の伝統的支持層の一部を取り込むことに成功し、英国政治に新たな波紋を投じている。

ファラージ氏はリフォームUKの顔であり、党首としてそのカリスマ性と発信力で党を牽引してきた。
ロウ氏は2024年の総選挙でリフォームUKから当選した国会議員の一人。

実業家出身の政治家である彼は、党内で特に移民問題や社会問題に対して強硬な姿勢を見せている。
二人の間に軋轢が生じたのは、党の方向性や発言権を巡る衝突が背景にある。

〈ファラージとロウのゴタゴタ 具体的な内容〉
2025年3月18日時点で、この二人の対立が特に注目された出来事の一つが、ファラージ氏がロウ氏に関する質問を記者から受けた際の反応だ。

報道によると、ファラージ氏はロウ氏について聞かれると苛立ちを見せ、回答を拒否してその場を去ったとされている。

この背景には、ロウ氏が党の方針やファラージ氏の指導力に対して公然と異議を唱えたからであると見ている。
ロウ氏がファラージ氏の移民政策へのアプローチを批判し、「党が一人のカリスマに依存しすぎている」と発言したことが背景にあるようだ。

〈ロウは、リフォームUKの喉をかき切る、とファラージ氏発言〉
さらに、2025年3月、X上の情報によれば、ファラージ氏はロウ氏が「リフォームUKの喉をかき切る」と発言したと主張し、ロウ氏を「党にダメージを与えようとしている」と非難した。

また、ロウ氏は、ファラージ氏が特定の話題、例えば「グルーミング・ギャング」問題を党内で議論させないようにした、と批判している。

グルーミング・ギャング問題は英国で長年議論されてきた深刻な社会問題であり、ロウ氏がこれを取り上げようとした際にファラージ氏との意見が対立したことが、火種の一つと考えられている。

〈グルーミング・ギャング問題とは〉
英国で問題となっている「グルーミング・ギャング」とは、主に若い白人少女たちを標的にした組織的な性的搾取や虐待を行うグループを指す。

この問題は、特に過去20年以上にわたって英国の複数の地域で発生し、社会的な議論や怒りを引き起こしている。

「グルーミング」とは、性的目的で被害者を心理的・感情的に手なずける行為を意味している。

グルーミング・ギャングは、こうした手法を用いて、主に10代の少女(多くの場合、社会的に脆弱な立場にある者)を誘い込み、性的虐待や搾取を行う犯罪集団である。

被害者にアルコールやドラッグ、贈り物を与えたり、最初は優しく接したりして信頼を得た後、暴力や脅迫を用いて支配するケースが典型的だ。

この問題が広く知られるようになったのは、イングランド北部や中部の町、特にロザラム(Rotherham)、ロッチデール(Rochdale)、オックスフォードなどで発覚した一連の事件を通じてからである。

例えば、ロザラムでは1997年から2013年の間に少なくとも1,400人以上の児童が性的搾取の被害に遭ったと報告されているのだ。

加害者は多くの場合、地元コミュニティ内で組織的に活動し、被害者を繰り返し虐待していた。

被害者の多くは白人の少女で、加害者の多くが南アジア(特にパキスタン系)の背景を持つ男性だったことから、人種や文化的な側面が議論の焦点となることもある。

しかし、問題の本質は人種ではなく、権力の乱用と当局の対応の遅れにあると指摘されている。

グルーミング・ギャング問題は深刻な社会問題だが、リフォームUKの政治的アジェンダ(議題)である「イギリスの独立」や「移民制限」と直接結びつきにくい側面があるため、ファラージ党首の中では優先度が低い可能性がある。

〈グルーミング・ギャング問題という社会的なタブーへの配慮〉
グルーミング・ギャング問題は、被害者の救済や加害者の処罰だけでなく、警察や地方自治体の対応の遅さ、人種プロファイリングへの懸念など、人権的な多くのタブーを孕んでいる。

イギリスでは、この問題が長年「政治的に正しくない」として議論が避けられてきたリスク回避の歴史があり、ファラージ氏がこれに切り込むと、逆に彼自身の政治的立場が「不謹慎だ!」と見なされる恐れがあるからだ。

〈英国教職員組合とも対立しかねない『極右路線』〉
英国国内最大の教育組合からは「極右と人種差別主義者」の烙印を押されたリフォームUK。
全国教育組合は来月の年次大会で、改革派に投票することの危険性を生徒たちに教えるよう要求する予定だ。

〈リフォームUKの成長痛と捉えることもできるこの問題〉
このゴタゴタは、リフォームUKという小さな政党が急成長する中で避けられない「成長痛」とも言える状況だと捉えられている。
党が小さな単一目的政党から、より広範な政策を掲げる勢力へと変貌する過程で、内部の意見対立が顕在化している。
ファラージ党首は党と自身のリーダーシップを守ろうとしているが、ロウ議員が極右派的主張を押し通す中で、党内の結束が試されようとしている。

〈対立のきっかけはトミー・ロビンソン問題〉
マスクは2025年1月初旬、X上でトミー・ロビンソンへの支持を表明し、彼の釈放を求める声を上げた。
トミー・ロビンソン(Tommy Robinson、本名:スティーヴン・ヤクスリー=レノン、Stephen Yaxley-Lennon、42)は、イギリスの政治活動家であり、極右運動家として知られている。彼は2009年に「イングランド防衛同盟(English Defence League、EDL)」を設立し、その初代リーダーとして活動した。

EDLは反イスラム主義を掲げ、特にイギリス国内のムスリム移民やイスラム過激派への反対を主張する団体。
ロビンソンは2024年10月に法廷侮辱罪で18か月の懲役刑を受けている(シリア難民に対する虚偽の主張を繰り返したため)。

マスク氏はロビンソンを「政治犯」と位置づけ、彼の「真実を語る姿勢」を支持する投稿を連発した。
一方で、ファラージ氏は長年、ロビンソンと距離を置き、彼をリフォームUKに受け入れるつもりはないと明確に主張。

〈イーロン・マスクから「ナイジェル・ファラージは党首としての資質がない」と言われる〉
また、外部からの注目も大いに影響している。

例えば、イーロン・マスク氏(53)のような著名人がリフォームUKに関心を示しつつも、ファラージ氏のリーダーシップに疑問を投げかけたことが、党内での緊張をさらに高めた可能性が大いにある。マスク氏は2025年1月にファラージ氏の党首交代を求める発言をしたことで話題になった。

この立場の違いが、マスク氏とファラージ氏の関係に亀裂を生んだ。

2025年1月5日、マスク氏はXで「リフォームUKには新しいリーダーが必要だ。ファラージにはその資質がない」と投稿し、突然ファラージ氏への支持を撤回した。ファラージ氏はこれに対し、「驚くべきことに、マスクとはこの点で意見が異なる。ロビンソンはリフォームUKにふさわしくないという私の見解は変わらず、原則を曲げるつもりはない」と反論した。

〈マスク、極右派支援の裏に移民問題反対活動〉
マスク氏は近年、極右寄りの発言を繰り返しており、ロビンソンやアルゼンチンのミレイ大統領、ドイツのAfD(オルタナティブ・フォア・ドイッチュラント)への支持を表明している。

一方、ファラージ氏はリフォームUKを主流の右派政党として位置づけようとしており、ロビンソンのような過激な人物との結びつきを避けたい意向があるようだ。

マスク氏にとって、ファラージ氏の「穏健化」は物足りなかった可能性がある。

〈英国市民の意見 Xの投稿〉
「ナイジェルの真意がわかったような気がする。トニー・ブレアの雰囲気を感じる。」
「私もその同意だ。『救世主』ともてはやされ、芯から腐っていることが判明した人物がもうトニーの他に一人いたってこと。ファラージとルパート・ロウの違いは、ルパートは信念のある人物だが、ファラージはそうではないということだ。」

英国民はかつてのトニー・ブレア氏の方向転換を見てきたので、リフォームUKのこれまで過激とも言える右派政策を支持してより極右を求めすぎてしまったきらいがある。

ブレア氏のイラク戦争や移民政策は、英国民に「中道政治への不信」を植え付け、極右への道を開いた。

ファラージ氏が恐れる「ブレアのような失敗」とは、イデオロギーの一貫性を失い、国民の信頼を裏切ること、そして結果的に政治的孤立を招くことだ。

片や、「ルパート、貴方はベン・ハビ(中東系資産家)のために働いている。彼が貴方にお金を払ってるのは知ってるからさっさと消えな!あんたは敵だ」と言うファラージ派の喧嘩腰の意見もある。

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改革英国の行:リークされたメッセージはロウとのファラージュの怒りを明らかにします
https://www.bbc.com/news/articles/cj0qgnvqmm5o

マスク氏、英野党「リフォームUK」の党首交代を要求 極右活動家支持でファラージ氏と意見相違か
https://www.bbc.com/japanese/articles/c05p4y8yr1vo

マスク氏、英右派ファラージ氏は「党首退くべき」 支持撤回
https://jp.reuters.com/economy/RODMI4Z5YJKO7C3TTZCBHWY5SE-2025-01-06/

【イギリス総選挙2024】 ファラージ氏は何を求めているのか? 新党「リフォームUK」党首
https://www.bbc.com/japanese/articles/cekkl8l5dj3o

ドミニクカミングスはナイジェルファラージュとの秘密の夕食後に沈黙を破る
https://www.theguardian.com/politics/2025/mar/24/dominic-cummings-breaks-silence-after-secret-dinner-with-nigel-farage

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