2024年9月10日(アメリカ日付)に、カマラ・ハリス副大統領(59歳)とドナルド・トランプ前大統領(78歳)による無観客のテレビ討論会が行われました。アメリカ大統領選挙を同年11月に控えた両者が、経済政策などをめぐって熱い論戦、互いの主張を強く攻撃するなど激しい言論の応酬となりました。
ハリス氏は経済機会を作り出すとし、住宅費の問題に取り組み若い家族を支援、また、小規模事業の支援に力を入れると述べました。
中でも「中間層と労働者を引き上げるための計画を持っているのは私だけ」とし、「トランプ氏の経済政策は富裕層や大企業に減税策を提供すること」と指摘しました。
これに対してトランプ氏は「私ならホワイトハウスのジョー・バイデン氏を叩き起こして今夜中に国境を閉鎖する法案に署名するだろう」として移民政策に真っ向から反対の意思を示し「ガソリン、交通料、食料品の奮闘。今のインフレは国を崩壊させるもので、おそらくアメリカ史上最悪だ」と「私はわが国で史上最も偉大な経済のひとつを築いた。アメリカを再び偉大な国にする！」と再度大統領復帰に向け意気込みを見せました。
10日夜に開催された大統領選討論会を聞いたあと、11日、米国のトップシンガー、テイラー・スイフトさん(34歳)が、米国大統領選挙でアメリカ民主党ハリス氏を支持すると、Ｘではなく、インスタグラムによる投稿で公式に発表しました。
テイラーさんはインスタグラムに「２０２４年大統領選はカマラ・ハリスと（副大統領候補の）ティム・ウォルズ(60歳)に投票するつもり。彼女は権利と大義のために戦ってくれる。それらを擁護する戦士が必要だと確信している。彼女は安定感のある、優れたリーダーだと思う。混沌（こんとん）ではなく冷静さによって導かれるなら、私たちはこの国でもっと多くのことを成し遂げられると信じる」とメッセージをつづりました。
その上で、自分なりに調べた後で支持を選択したと強調しました。
投稿を見ている人々にも自分で調べた上で支持する候補を選ぶよう呼び掛け、また特に初めて投票する人々に向けて、有権者登録を忘れないよう注意を促しました。
あくまで、“あなた自身で調べて勉強した上で投票して下さいね”と民主主義選挙を強調しています。
テイラーさんの文章には、猫と一緒に写った写真が添えられていました。
2021年に、米共和党のドナルド・トランプ大統領候補が副大統領候補に選んだJ・D・ヴァンス上院議員（オハイオ州選出,40歳）が「子供のいない猫を飼う女達」は「自分のそれまでの選択のせいで、みじめだから国全体もみじめになっている」と上から目線で発言して炎上した過去があります。
テイラーさんが「子供のいない猫を飼う女」と名乗ったのは、トランプ氏の副大統領候補であるJDバンス議員の発言を皮肉ったものです。
テイラーさんは大の反トランプ派として名高く、選挙キャンペーンになると必然と彼女のコメントに注目が集まります。
2020年の大統領選でも民主党のジョー・バイデン氏を支持していた事で今回の選挙は民主党か共和党か、どちらを支持するのかが話題になっていました。
〈反民主党の移民政策反対派は激怒〉
テイラーさんの支持するハリス氏は移民対策最高責任者です。ハリス氏は移民がアメリカに流入することを許可し、これを推進し、強調していると、反対派は抗議しています。
アメリカでは既にハイチ移民たちがオハイオの町で暮らしていますが、一部の移民の中には、アメリカ市民の飼っている猫やアヒル、犬など、ペットを攫って食べている、といった情報がネットを飛び交っています。
XのCTOを務めるイーロン・マスク氏(53歳)はこれを受け、10日、Xで、「あなたのご近所でこれが実現するのを望むならカマラに投票してくれ」とポストしました。
そして、今回のコメントを出したテイラーさんに対し「テイラー、君の勝ちだ、私はあなたの子供を作り、あなたの飼い猫を私の命に変えて守る。」とカマラ氏を支持し猫を飼う独身女性全体に対する、さらに皮肉を込めたポストを投稿しています。
☆参考サイト☆
テイラー・スウィフトさん、米大統領選でハリス氏
ハリス氏投票表明のテイラー・スウィフトさん 「猫」に込めた皮肉
テイラー・スウィフトさん、ハリス氏支持を表明 米大統領選
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