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玉川徹氏の「増税して保険料を下げろ」発言に庶民がザワつく理由

【芸能ライター・山本武彦】

「また始まった――。」

そんな声がSNS上で広がったのは、テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』で

元テレビ朝日社員の玉川徹氏が放った一言だった。

「庶民といわれる人にとっては、増税をして保険料を下げる方がよっぽどいい」

この発言を聞いて、首をかしげた視聴者は少なくなかっただろう。

なぜなら、多くの国民が今感じているのは「税金が足りない」という不満ではない。

「税金も保険料も高すぎる」

という悲鳴だからだ。

給料は上がらないのに、負担だけは増える現実

毎月の給与明細を見るたびに、多くのサラリーマンはため息をつく。

所得税。

住民税。

健康保険料。

厚生年金。

介護保険料。

気が付けば額面の何割も消えている。

それなのに、物価は上昇。

米も高い。

電気代も高い。

ガソリンも高い。

そんな状況で飛び出したのが「増税した方がいい」という議論だ。

庶民からすれば、

「いや、まず取る額を減らしてくれ」

という話になるのは当然だろう。

保険料を税金に変えれば魔法が起きるのか

玉川氏の理屈はこうだ。

社会保険料を下げ、その代わり税金で賄う。

しかし、冷静に考えれば国民から徴収する金が減るわけではない。

保険料で取るか。

税金で取るか。

財布から出ていく金額は同じである。

むしろ税として徴収されれば、一度決まった税率は簡単には下がらない。

保守層が警戒するのはそこだ。

「負担の付け替え」が、いつの間にか「恒久増税」へ変わる。

日本では過去に何度も見てきた光景だからだ。

庶民感覚とテレビコメンテーターの距離

今回の発言が反発を招いた最大の理由は、政策論そのものではない。

庶民感覚とのズレである。

毎月の家計に苦しむ人が聞きたいのは、

「どうやって国民負担を減らすか」

であって、

「どの名目で取るか」

ではない。

スーパーで値札とにらめっこしている主婦も、

ガソリン代を気にしている運送業者も、

社会保険料と税金の付け替えを望んでいるわけではない。

保守の視点から見れば優先順位が逆だ

保守派の立場から言えば、まず議論すべきは増税ではない。

行政改革だ。

無駄な支出の削減だ。

天下り団体の整理だ。

外国への巨額支出の検証だ。

国民に追加負担を求める前に、政府自身が身を切る改革を行うべきではないか。

家計が苦しいとき、普通の家庭はまず節約する。

最初に給料の増額要求をするわけではない。

国家も同じではないのか。

「庶民のため」という言葉ほど疑ってかかるべき

政治の世界で繰り返されてきたのは、

「国民のため」

「将来世代のため」

「社会保障のため」

という名目で行われる負担増だった。

しかし結果として、国民負担率は上昇し続けている。

だからこそ多くの有権者はこう考える。

「また庶民のためと言いながら、結局は増税なんじゃないのか」

と。

玉川氏の発言が波紋を広げた背景には、単なる政策論争ではなく、こうした国民の根深い不信感がある。

そして今の日本で求められているのは、「どう取るか」ではなく、

「どう減らすか」

という議論ではないだろうか。

芸能ライター・山本武彦

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