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差別を恐れ、犯罪を見逃した 英国グルーミングギャング事件 児童保護より政治を選んでまた首相変わる 脆弱性が明らかに

リフォーム・UKナイジェル・ファラージ氏と意見が分かれて決別したルパート・ロウ氏。

 

ロウ氏は2026年3月、英国政治の右派、新党レストア・ブリテンを引っ提げ白人の十代の少女に対するギャング・レイプ(性的集団暴行)報告書を2026年6月16日に発表、より踏み込んだ内容に英国内外で大きな反響を呼んでいる。

 

これはロウ氏がクラウドファンディングにより作成した独立系民間調査報告書だ。

 

ちょうど1年前の2025年6月16日に発表されたルイーズ・ケイシー男爵夫人作成の197ページに及ぶレポート『盲目、無知、偏見の文化』公開後に下院で関連討論が行われた。タイトルがダイレクトすぎてイギリス人の怒りが詰まっている。

 

このレポートは政府からの委託で作成された国家監査によるもの。

 

ロウ氏の2026年の民間報告書とは別物で、政府委託の公式監査である。ケイシーは政府寄り(労働党)の「診断書」。政策提言がメインになっている。

 

ロウ報告書はケイシー報告書(および過去の公式調査)を基に構築されており、「続き」やより踏み込んだと見なされる。

 

〈英国史の汚点 グルーミングギャングの歴史〉

90年代後半には、サウスヨークシャー地区ロザラム市だけで少なくとも1,400人の子ども(主に11〜16歳の少女、白人イギリス人)が性的搾取を受けた。

 

ロザラム市議会が2013年10月に委託したアレクシス・ジェイ(Alexis Jay)教授(当時、スコットランド政府の首席ソーシャルワーカーアドバイザー)がロザラム事件を報告書にまとめてイギリス全土にセンセーショナルを与えた。

 

その内容は1997年から2013年までの約17年間に少なくとも1,400人の子ども(主に11歳〜15歳の少女)が性的搾取の被害に遭ったという当時はまだ「保守的な推定」に過ぎなかった。

 

《ロザラム事件》

2025年初頭にイーロン·マスク氏がXにて、10年が過ぎた事件を再び持ち出し、「キア·スターマー英首相がこの事件を隠蔽した!」と戦犯に怒りの声を上げた。英国全土を揺がせるパキスタン・ギャングレイプ事件の被害は少しも改善していなかった。

 

2000年代から始まっていた1400人の白人の少女が性被害を受けていた問題。

 

加害者の特徴: 主に加害者はパキスタン系英国人男性のグループ(グルーミング・ギャング)。

 

ロウ報告書によると、一部にバングラデシュ系、クルド系などもいるが、パキスタン系が90%以上と大多数を占めるという。

 

タクシー運転手やレストラン従業員などのネットワークで組織的に犯罪網を広げていった。 

 

少女の入居していた養護施設職員がタクシー運転手による少女の連れ出しを目撃し警察に通報していたが警察は対応しなかったという記録が残されている。

 

町中やショッピングモールなどで少女に近づき、食べ物・酒・電子タバコ・ドラッグ・プレゼントを渡すなどで偽りの信頼を築く。

 

最初は一人のムスリム男性との関係から始まり、「愛の証明」として友人たちへの性行為を強要するようになる。

 

たとえ歳が20歳以上離れていても、家庭や生い立ちに問題のある少女たちは自分の居場所がほしかった。ムスリムの加害者たちはそれを手球にとって捕食していった。

 

性的暴行を加えておきながら白人少女を更に低俗な『ゴミ』扱いし、人種・宗教的に貶める発言が繰り返し記録されている。それこそ人種差別的行為を働くのはムスリム移民の男たちだ。 

 

集団強姦、拉致、脅迫、暴力(殴打、拷問、ガソリンをかけて火をつけると脅すなど)、人身売買、他町への移送。

 

妊娠・中絶・性感染症などの二次被害も多数報告されている。

 

地元警察(South Yorkshire Police)とロザラム自治体は、1990年代後半から報告を受けていたにもかかわらず、長年対応を怠り放置してきた。

 

これには理由として以下の点が指摘されている。

☆人種差別批判を恐れた(加害者が民族的マイノリティのため、コミュニティの緊張を避けた)。

 

☆被害者が主に家庭環境が劣悪の白人少女だったために、「問題児」「自ら選んだ」と見なす偏見が事件を覆い隠していた。

 

☆訓練不足、資金不足、町の評判を守ることを最優先。

 

2012年のタイムズ紙報道や内部告発者がきっかけで明るみになる。

 

2014年のJay報告書で当局の深刻な失敗が糾弾され、全国的なスキャンダルとなった。他の地域(ロッチデール、オックスフォードなど)でも類似事件が発覚。

 

英国の児童保護制度の欠陥なども指摘されている。

これが、「政治的正しさ(political correctness)」が児童の安全を犠牲にした象徴として、現在も議論されている。

 

類似のグルーミング・ギャング問題は他の町でも続き、現時点で政府の監査や新たな捜査が進行中である。

 

初の報告例から40年が過ぎても、状況は改善しなかった。

 

イギリスにおけるグルーミングギャング犯罪の規模と性質、そしてソーシャルメディアが児童性的搾取の拠点となった経緯とは何だったのだろうか

報告書は、年間50万人以上の脆弱な十代の白人女性が児童性的虐待を経験する例が高く、2024年には約10万件の犯罪が記録されていると推定した。

 

そのうち推定17,100件が児童性的搾取としてフラグが立てられた。

 

一方で新しい警察データベースから得られたギャンググルーミングに関する唯一の数字は、合計でわずか700件であった。

 

ケイシー夫人は今の警察〜スコットランドヤード〜がグルーミングギャングの実際の規模を正確に反映しているとは「極めて考えにくい」と述べている。

 

2010年代初頭にトミー・ロビンソン氏(Tommy Robinson/EDL創設者)らが「ムスリムが優遇されている」と主張したのが発端、近年、特に2024年のSouthport事件後や最近のヘンリー・ノワックさん(Henry Nowak)刺殺事件で激化した。

 

《ヘンリー・ノワックさん刺殺事件》

2025年12月、深夜11時頃、白人大学生ノワックさん(18歳)がシーク教徒の男ヴィクラム・シン・ディグワ(Vickrum Singh Digwa、当時23歳)に刺殺された事件。加害者が「人種差別攻撃された」と虚偽申告し、警察は瀕死の被害者を手錠で拘束した(ボディカメラ映像公開)。

 

加害者は有罪判決を受けたが、警察の初期対応が「反白人偏見」として全国抗議・暴動を引き起こした。

 

リフォームUKのファラージ氏や海外からイーロン・マスク氏も「two-tier policing/二層警察」の象徴と言われて非難をうけた。

 

白人英国人が移民・少数派と衝突すると、警察が「人種差別」疑いを優先し過剰対応する一方、逆方向の犯罪に甘いとの批判が強い。

 

《埼玉県川口市でも起こった性被害事件》

クルド系ハスギュル・アッバス被告(22歳、当時)事件

1件目 2024年1月、14歳日本人少女を川口市コンビニ駐車場の車内で性的暴行 → 青少年条例違反で懲役1年・執行猶予3年。

 

2件目 執行猶予中に2024年9月、12歳少女を同様に車内で不同意性交(激しい抵抗にあう)。少女は「レイプされました」「怖くて眠れなかった」と証言。 

判決 2025年7月、懲役8年(求刑10年)。裁判長「反省の態度が全くみられない」。法廷で刑務官に頭突きし、親族が騒ぐなど騒然となった。

 

ギャングレイプ(集団暴行事件)ではないにせよ、組織的なネットワークが作られているとしたら、仮に組織的な性犯罪ネットワークが存在する場合、摘発は容易ではないことを示唆する事例ともいえる。

 

無論、イギリスにはパキスタン系企業もあり普通に一般的な暮らしをしているパキスタン人移民が多数である。

 

しかし警察はパキスタン・ギャングを一向に取り締まれなかった。

当局は人種差別との批判を恐れ、加害者集団の民族的傾向に十分踏み込めなかったとの批判がある。

 

差別(discrimination)と区別(distinction)の違いを、当局が混同していたのが本質的な問題の一つに挙げられる。

 

成功しているパキスタン系英国人も多数いる英国に住むパキスタン系コミュニティ(約150万人規模)の中には、会社経営者、医師、エンジニア、ビジネス成功者など、普通に働いて税金を納め、犯罪とは無縁の生活を送っている人が大半だ。

 

すべての集団を一括りにするのは誤りであるのは理解できる。移民コミュニティ全体を見ても、経済貢献や個人の多様性は無視できない。

 

しかし、特定の犯罪パターンでは「区別」すべきデータがあったグルーミング・ギャング(集団的児童性的搾取)では、ロザラム、ロッチデール、オックスフォード、ハドフィールドなどの主要事件で、加害者の大多数がパキスタン系英国人男性だった現実を目の当たりにする。(Jay報告書など複数調査で確認)。 

警察やロザラム自治体は、「人種差別と見なされるのを恐れて」 加害者の民族的パターンを無視・放置した結果、これらが組織犯罪化し捜査されることを複雑化させた。

本来の解決策は、色眼鏡なしのデータ収集・公平な法執行・文化的な問題への率直な議論であり、政治が児童保護を上回るべきではない。

また、この事件は「良い移民もいるから問題を言及しない」という思考の危険性を示しているという警告も込めている。

 新党レストア・ブリテン党首ルパート・ロウ。 

もともとはリフォームUKとしてナイジェル・ファラージ氏とともに活動してきた。

 

リフォームUKは「現実的な政権獲得路線」を重視し、極端な民族主義イメージを避けつつ、大量移民による治安・福祉・住宅危機への不満を代弁する「普通の英国人の声」として支持を広げている。 

 

しかし移民政策で、リフォームUKが、より強硬に踏み込めなかったしてファラージ氏と方向性が異なったため離党。

 

キングス・カレッジ・ロンドンのジョルギオス・サマラス助教は、ロウ氏の政治運動について「ネオナチ的要素を有する」と批判している。ちなみにサマラス助教は英国左派で知られた人物。

 

尚、欧州諸国に置いてナチズムと言われることは屈辱的なことである。

 

欧州はナチス・イデオロギーにさらされ、人種差別に置いては慎重な姿勢を取っている。

 

またこれらの背景に起こった事件として2025年3月にリフォームUK党内部のロウ氏による女性2人に対してのパワーハラスメントがあったことが公になると、ロウ氏はでっち上げだと反論したがまもなく離党した。

 

ロウ氏は独自に2025年6月に政治運動を開始。2026年3月に新党設立。6月18日、最初の補欠選挙に挑み、3千票を獲得、まだまだ票を得るのは当分先だが、今回のグルーミングギャング報告書というストーンを置いたのは労働党に打撃を与えた。

 

6月22日、午前9時半過ぎ、ダウニング街10番地前で辞任演説するキア・スターマー首相の姿があった。この10年で6人目と英国首相の回転の早さは、何を隠そう移民問題に手を触れない、このことに尽きる。

 

演説中、ブレグジット(EU離脱)反対派の著名活動家スティーブ・ブレイ氏がベートーヴェンの「歓喜の歌」(EUの公式アンセムでもある)を大音量で流していた。これは、スターマー氏自身が過去に同曲を労働党の精神を象徴する曲として挙げていたこととも相まって、アイロニーの国イギリスらしく皮肉な場面として注目を集めた。

 

白人の十代の少女に対する性的集団暴行

ギャング・レイプ PDF英文

https://www.therapeganginquiry.org/

ルパート・ロウ(Rupert Lowe)とRestore Britain党について

en.wikipedia.org

National Audit on Group-based Child Sexual Exploitation and Abuse

https://www.gov.uk/government/publications/national-audit-on-group-based-child-sexual-exploitation-and-abuse

英白人学生刺殺「逆差別」 瀕死で手錠、米批判に反発

https://www.nishinippon.co.jp/item/1502632/

Keir Starmer chooses Ode to Joy as music to ‘sum up’ Labour

https://www.bbc.com/news/uk-politics-67520967

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