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【元裁判官森田初恵川越市長 与野党相乗り候補を破り市民に寄り添う子育て世代】

2025年1月26日投開票された埼玉県の川越市長選は、政党の支援を受けずに初めての選挙に挑んだ元裁判官の森田初恵氏(42)が当確となると、深夜の事務所に待ち構えていた応援スタッフが歓喜に沸いた。

投票率は前回選挙を上回る33.66%。前回の同選挙は22%だった。そこから大きく上回った。

森田氏
「既成政党の枠を超え、幅広い市民の支持を得ることができた。」

東京家裁、さいたま地裁の判事を務め、弱者と向き合ってきたことがきっかけとなり、「誰かが問題を起こす前に支援の手を差し伸べたい」と、出身地の川越市で行政を志した。

〈YouTube、SNSで発信することで支持者を増やした〉

市長選出馬の準備のため2024年6月に退官してから、地元の政治家や自治会長への挨拶回りを始めた。

駅頭での演説を地道に行い、地域への浸透を目指した。

YouTubeなどSNSでの発信も欠かせない。

〈「学校給食費の完全無償化」を目指して〉
市長選の4人の候補者の中で唯一、公約に小中学校給食費の完全無償化を掲げ、当選に結びつけた。特に若い世代から支持を得たという。

「選挙戦終盤には家を出てきてくれたり、会いたいと待っていてくれる人が現れた」。

森田氏自身、7歳を筆頭に3人の子どもがいる。「これまでの市長と全く同じことはできない。新しい市長スタイルを認めてほしい」。

同じく子育て中で、告示日に応援を受けた和光市の柴崎光子市長から市長職との子育て両立についてのアドバイスを参考にした。

〈与野党が応酬を繰り広げた昨秋の衆院選が記憶に新しい中での呉越同舟には、有権者の戸惑いが広がった〉
一方で涙を飲んだ次点の山根史子(40)候補者。山根氏は元埼玉県議であり、父親は元参議院議員の山根隆治氏(74)。悔しい表情を隠せない。

山根氏は自民党、立憲民主党、そして国民民主党の3党から推薦を受けて川越市長選に立候補した。彼女の選挙活動には、各党の大物政治家が応援に駆けつけていた。自民党からは野田聖子衆議院議員(64)、立憲民主党からは枝野幸男衆議院議員(60)、そして国民民主党からは玉木雄一郎衆議院議員(55)が訪れた。

このような与野党が一堂に会する「呉越同舟」の状況は、特に昨年秋の衆議院選挙で自民党派閥の裏金問題が争点となっていた直後で、大物政治家自身が問題を抱えていることもあり、有権者に大きな戸惑いを与えたことは間違いない。

参考サイト:さくらフィナンシャルニュースnote

森田はつえ

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