フジテレビは一部タレントらの元女性社員性的接待をめぐる事案の報道などに、幹部らが不誠実な対応を示したとして、スポンサー離れが著しい。2025年1月24日の時点で75社が広告見合わせ。
〈広告減収は今後に及ぶか〉
共同通信のニュースが公益社団法人ACジャパンの広告に差し替えても原則として広告料を支払うことになっているが、関係者によると、フジテレビは代理店を通じて広告を差し替えている企業に対し、今月分の広告料金を請求しない方針を示していることを報じている。
また、来月以降の契約済みのコマーシャルについてキャンセルを受け付けるという。ライオンは広告費の返還を求めている。またトヨタ自動車、日本生命保険など75社はCMをすでに見合わせている。
フジテレビのCM差し替え損害は、2025年4月~9月期は、ほとんどのスポンサーが態度保留している中で、もう結構ですと撤退している企業もある。
〈千葉県庁も撤退へ〉
2010年10月にスタートし、千葉県がスポンサーのフジテレビ番組「千葉の贈り物~まごころ配達人~」は、26日放送予定の番組から県提供のクレジットを削除することが23日、県への取材で分かった。 今回の元女性社員性的接待を巡る、フジテレビ側の不適切な関与が報じられている問題を受けて、千葉県が削除を要請した。
〈広告減収額はおよそ500億円の見込み〉
スポンサー撤退額はその額最大300億円ほどの減収になるのではないかという試算も出ている。また、4月以降、スポンサーが全撤退したあとの減収額は最大で500億円の見込みにもなるという。長期的な収益減少が続くと、会社の存続自体が危ぶまれる。
広告収入が主な収益源であるテレビ局にとって、これは深刻な打撃だ。固定費(人件費など)が発生しているので、経営の柔軟性が大きく制約され今後リストラは必須と考えられる。
〈運命は1月27日のオープンな記者会見にかかっているというが…。〉
再度の記者会見をやったとしても、スポンサーが「それでは」と納得して戻ってくるとは思えない。それほど今回の事件の余波が大きいと言える。
4月の改編で広告出稿の予定のあった企業も及び腰だ。
遠藤龍之介副会長(68)のいう企業風土に言及するなら日枝久氏(87)以下の経営陣の退陣は避けられないがそこまでやったとしても、ナショナルクライアントが戻るかどうかが世論の意見だ。
27日のオープンな記者会見が果たして重要な転機となりスポンサーが戻ってくるかどうかは不透明だ。
フジテレビが信頼を回復しスポンサー企業との関係を修復するためには経営陣の刷新は免れないが、すでに対応が出遅れていて誠意があまり感じられない中、後手後手になってはいないか。
参考サイト:さくらフィナンシャルニュースnote
https://mdksblog.com/fujitvsponsor/)
(https://diamond.jp/articles/-/357868)
(https://news.ntv.co.jp/category/society/423627e456974ddb9243cc2f40d9dec3)
(https://coki.jp/article/column/44887/)
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