2024年10月4日東京都で客からの迷惑行為などのカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」を国に先駆け東京都が初めての条例を、全会一致で成立させた。全国で初めてとなる。
この条例は、
「客から就業者に対しその業務に関して行われる著しい迷惑行為で、就業環境を害するもの」
と定義したうえで
「何人もカスハラを行ってはならない」
などと規定。
条例に罰則はなく、来年4月1日から施行されることとなった。
客や事業者などの責務としてカスハラを防ぐための対応をとるよう定めている。
しかし運用にあたっては客の権利を不当に侵害しないよう留意しなければいけないとしている。
小池百合子知事(72歳)は定例会見で「快適な消費生活や事業の継続のための独自の規範として条例が機能すると考えている。現場で適切に運用されるよう具体的なガイドラインの中身を詰めていきたい」と述べた。
各企業などでは、コールセンターやお客様サービスでスタッフへの中傷や商品とは関係のないクレームへの問題に対処すべく東京都よりも一足先にカスハラへの応対方針を取りまとめた会社もある。
カスハラを受け続けた従業員の早期退社が相次いだり、精神面を壊したりしないようにするためにも取り組みが必要だと企業は考えている。
企業全体で取り組むことで、接客対応に突出した事なく平均的な対応ならば客も納得が行くはずである。
カスハラへの協議会を開き、同業他社で対応していくとしている。
こうした流れは東京都のほかにも、三重県や埼玉県、北海道がカスハラ防止のための条例制定に向けて動いており、最終的には国が、労使の代表者らが入る労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)で法制化に向けた議論を進めて行くことになる方向だ。
☆参考サイト☆
東京都 全国初のカスハラ防止条例が成立 来年4月施行
東京都、全国初のカスハラ防止条例成立 25年4月施行
東京都が全国初のカスハラ条例成立、来年4月施行 罰則なく実行性確保が課題
東京都、全国初のカスハラ防止条例成立 来年4月施行
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