2024年10月3日カンボジアのリゾートホテルを拠点とした、ニセ電話詐欺事件で、警察庁暴力団対策課などは、詐欺の疑いでいずれも職業不定、東京都北区の吉田武生(46歳)、埼玉県川口市の氏家利洋(40歳)両容疑者を逮捕した。
捜査関係者によると、これまでに逮捕・起訴された詐欺グループ19人のうち数人をカンボジアに送り込み、詐欺の仕事をさせる『リクルーター』役だった。2021年7月から2023年1月にかけて26都道府県の107人から合計10億7千万円をだまし取ったという。
今回の逮捕容疑では有料サイトの未払い金があると偽り2023年1月8日、神奈川県大磯町の無職男性(80歳)から、約25万円相当の電子マネー『ビットキャッシュ』を騙し取ったとされている。暴力団対策課は認否を明かしていない。
吉田容疑者は格闘技団体『野蛮一族』の代表であった。遡ること2013年7月25日、格闘技団体選手グスマン・ビジャル・ハイメ・ホセ(24歳)らと共謀し、大阪府枚方市内の70歳女性に息子を装い「先輩に借金を返さなくてはならなくなった」と電話して現金約2千万円を騙し取ったとして大阪府捜査2課に逮捕されていた。大阪府内では少なくとも3人から計約4,700万円をだまし取っていた。
ハイメはのち、20代の半分以上は刑務所で過ごしていたと明かしており、服役は5年以上に渡っていたと確信できる。
吉田容疑者は格闘技選手や自社の社員とともに受け子グループを結成、指示役だった。
その一方で、ブログに子供と一緒の写真を掲載し子煩悩な父親を演じ、また妻のためにネイルサロンを開店したりしていた。
〘芸能ライター山本武彦氏〙
「再び、ブレイキングダウンの闇が浮き彫りとなった。今回逮捕された吉田武生氏は、カンボジアを拠点とした特殊詐欺グループの「リクルーター」として活動し、詐欺の共犯者を集めていた。彼は、以前にも2014年にオレオレ詐欺で逮捕されており、今回で再犯となる。さらに、この団体の人気選手ハイメも過去に同じ詐欺事件で逮捕され、服役している。ブレイキングダウンは、犯罪者が舞台に立つための温床となっているのだ。
特に注目すべきは、今回の逮捕の内容だ。吉田氏は、日本で「稼げる仕事がある」と騙して人をカンボジアに送り込み、詐欺行為を行わせた。その結果、グループ全体で約10億7千万円を騙し取っていたとされる。この規模の犯罪に関与する人物が、ブレイキングダウンのセコンドとして関わっていた事実は、格闘技団体としての信頼を根底から揺るがすものだ。
問題の根幹には、ブレイキングダウンのCOOである溝口勇児氏がいる。
溝口氏は、反社会的勢力との関わりが疑われているアドバイザリーボードの一員でもあり、組織運営のトップとして明確な責任がある。
彼が管理する団体で、再三にわたり逮捕者が出ている現状は見過ごせない。反社との関係を清算することなく、犯罪者を抱え込む体制を放置していることは、格闘技界全体の信頼を損なうだけでなく、社会に対する重大な影響を与えている。
溝口勇児氏は、今回の事件に対し、どう責任を取るつもりなのか。
彼の無責任な態度が、ブレイキングダウンという団体の存続に大きな疑問符を投げかけている。犯罪者を抱え続けるこの団体に、今後どのような未来があるのか、真剣に問われるべき時が来ている。」
☆出稿資料☆
「カンボジアで稼げる仕事がある」特殊詐欺グループ摘発事件で新たにリクルーターの男2人逮捕 被害総額は10億円以上にも
「リクルーター」役2人逮捕 カンボジアのホテル拠点の特殊詐欺事件
カンボジア拠点の特殊詐欺疑いで男2人を逮捕、リクルーターか 警視庁
カンボジア拠点の特殊詐欺グループ 募集役か 容疑者2人逮捕
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