2022年の参院選北海道選挙区(改選3)にも立候補した、元NHKから国民を守る党(以下NHK党と略)党員斉藤忠行容疑者(32歳)が、2024年3月25日に同党事務所の金庫から25万7千円を窃盗、生活費などに充てていた罪で逮捕されていた事件で、同年9月11日有罪となり実刑、懲役1年8ヶ月執行猶予なしが言い渡された。
なお、求刑は懲役3年を言い渡されていた。
つまりこういう事を隠して選挙に出ていたことになる。
2024年4月1日、斉藤容疑者が逮捕された際にNHK党立花孝志党首(57歳)は緊急に動画を回していた。
「エイプリルフールでこういう事を言っても信じられないかも知れませんが」と前置きし、
「元NHKから国民を守る党公認候補で、立候補した、斉藤忠行君が3月25日に警視庁に逮捕されております。逮捕されている容疑については知りません。」と答えている。現行犯逮捕ではなく通常逮捕との事だった。
9月12日に立花氏は動画をユーチューブにアップ、「本日元NHK党の斉藤忠行君、懲役1年8ヶ月の実刑判決が出たようです。彼自身がお金を盗んでいた事で、窃盗で実刑なんですが、それ以外でも問題行動があり、私の責任でもありますので皆さんにお詫びを申し上げます。で、斉藤君に『お金をあげるから』と、犯行を促した大津あやかにも大きな責任があると思います。このあと控訴しないと思うんですけど、刑務所に行って自分を見つめ直して欲しいと思います。」
とコメントをし、党代表としてのお詫びとともに、必ず、代表争いの相手、旧政治家女子48党、現みんなで作る党党首、大津あやか氏(31歳)を謗(そし)る一言を忘れない姿勢はもはや様式美として捉えられている。
《コウモリ男斉藤忠行》
斉藤容疑者には、NHK党内外でも、彼に対し疑心に思う人が多々おり、NHK党の会計調査を大津氏に渡し、また大津氏の情報をNHK党立花党首にリークしたりという、『二重スパイ』をしていたことが問題となった。
立花氏はNHK党が2019年に国政政党になって以降、大津氏が代表者・党首に就任する2023年3月まで一貫して党の代表者を務め、その期間の大半は党の会計責任者でもあった。
立花氏と大津氏との間で起きている代表権争いで、立花氏側にいた斉藤容疑者は2023年9月下旬に大津氏に接触。立花氏側の情報を提供するに当たって、両者は内容を口外した場合は300万円を支払う秘密保持契約を結んでいた。
ところが、「自責の念に駆られた」という斉藤容疑者。
途端に11月、大津氏側とのやりとりを暴露。
旧政治家女子48党の通帳コピーのほかに立花氏が代表を務める法人『立花孝志ひとり放送局』の通帳コピーなどを大津氏に手渡したという。
その際、銀座の、のどぐろ料理店でごちそうになった後にタクシー代で10万円渡されたことや委託費として約70万円を受け取っていたことなどを明らかにしていた。
大津氏側は12月末に秘密保持契約を破ったとして、斉藤容疑者を被告とする違約金請求訴訟を提起したと発表。
一方、斉藤容疑者は立花氏の会社の通帳コピーを大津氏に渡したことが、窃盗や業務上横領に問われる可能性があり、警察に出頭し、捜査が進んでいた。
そして大津氏側から斉藤容疑者に秘密保持契約の契約解除通知が届いたことになる。
「貴殿との間で締結された令和5年10月4日秘密保持契約書について、貴殿が令和5年11月22日以降本件秘密保持契約における約定を破り、党の秘密を公開するなどしていることから、党は民法第542条第1項の定めに基づき本書をもって本件秘密保持契約を全部解除します」と記され、
「本日付で斉藤忠行に対する訴訟を提起しました。ご質問への回答は裁判に差し障る可能性があるため、差し控えさせていただきます」と違約金300万円を請求していた。
公判の中で、検察によると「大津氏が通帳のコピーを命令をしたがために忠行氏が参議院会館に入るきっかけとなり、窃盗行為を行った。」
検察は斉藤容疑者と大津氏のLINEも証拠として提出。しかし通帳のコピーについては起訴されてないので、大津氏の教唆行動はなかったと認めている。
なお控訴するかしないかは現在のところわかっていない。
〈NHK党の山本太郎、大麻で捕まる〉
また、9月12日までにわかったことは、2022年の参院選で、同じくNHK党から国民を守る党」の比例区から立候補したことがあり、現在は大麻解禁を主張する「麻党」の党首となっていた山本太郎容疑者(50歳)が、大麻所持で逮捕されていたことである。
四国厚生支局麻薬取締部は沖縄・浦添市の介護職員山本容疑者と妻の圭容疑者(44歳)を再逮捕。自宅で大麻を所持していた大麻取締法違反の疑い。
麻薬取締部によると、今年8月21日に徳島の危険ドラッグ販売業者の関係先として、医薬品医療機器等法違反の疑いで山本容疑者の自宅を家宅捜索したところ大麻計0.72グラムを発見、即日医薬品医療機器等法違反の疑いで逮捕、大麻取締役違反の疑いでは9月11日に逮捕となった。同取締部は2人の認否を明らかにしていない。
〈じゃない方の山本太郎です〉
れいわ新選組の山本太郎代表と同姓同名のことから「じゃない方の山本太郎です」が挨拶のお約束であった。
山本容疑者は2022年6月の千葉・松戸市長選にNHK党から立候補した。同年7月の参院選比例代表では約5万票を集めた。
2023年、ガーシー(東谷義和)が国会に1度も出席せず除名となった際、繰り上げ順位で次点だったが辞退して、堀江貴文氏の秘書を務めていた斉藤健一郎氏が当選している。
「医療用大麻の解禁」を訴え、政治団体「麻と山本太郎の党」(麻党)を結党。「大麻草の有効活用」「大麻合法化」を掲げ、活動していた。
同容疑者の近況は、Xにて今年5月に投稿した内容によると、体調を崩していたようで、
「早いとこ復活できるよう暫く休息を頂きます」と報告したのを最後に更新が途絶えていた。
☆参考サイト☆
お家騒動からついに実刑判決 NHK党の金庫から現金盗んだ元党員に懲役1年8月
大麻所持疑いで夫婦を逮捕 夫は令和4年参院選のNHK党候補者 四国厚生支局麻薬取締部
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