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トランスジェンダー〈ノンバイナリー〉にJKローリングが警告、ついに英国最高裁も姿勢を転換

〈ノンバイナリー(non-binary)とは〉

自身の性自認・性表現に「男性」「女性」といった枠組みをあてはめようとしないセクシュアリティである。

これらに対して『ハリー・ポッター』著者であるJ.K.ローリング氏(59)は常に人間は男性と女性しかないと強く主張してきた。

子供やシスジェンダーの女性は、トランス女性やトランス肯定的なメッセージに脅かされていると強く表明している。

〈思春期を遅らせる思春期抑制剤を子供に使うことへの強い警告〉

ローリング氏はトランスジェンダーの若者への思春期抑制剤の使用について、科学的エビデンスの不足や長期的な影響を懸念し、慎重な姿勢を示している。

〈思春期抑制剤とは何か?〉

思春期抑制剤(Puberty Blockers)は、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アナログなどの薬剤で、思春期の身体的変化を一時的に抑制するために使用される。

早発思春期〜通常より早く思春期が始まる子どもに対し、発達を適切な年齢まで遅らせるために医学的に使用されることもある。

ローリング氏は、2024年のキャス・レビュー(Cass Review)を引用し、思春期抑制剤の効果や安全性に関する証拠が不十分だと指摘、思春期抑制剤が子どもの身体や心理に長期的な影響を及ぼす可能性があると懸念している。

ローリング氏は、メイヨー・クリニックの研究を引用し、思春期抑制剤が
「生殖機能の問題、睾丸の萎縮、骨密度の低下、さらにはがんのリスク」を引き起こす可能性があると強調している。
また、IQの低下や骨密度の喪失、不妊リスクなど、子どもへの長期的な影響が十分に研究されていないと問題視。
これらは科学的な検証が不十分なデータではあるものの、すぐさま長期的使用が憚られるに値するものである。

〈イデオロギー主導の医療に疑問を投げかけるローリング氏〉

思春期抑制剤は、ジェンダー治療や早発思春期の治療に用いられる薬剤で、思春期の身体変化を一時的に抑制する。

ローリング氏は、思春期抑制剤の使用が「証拠に基づく医療」ではなく、トランスジェンダー擁護団体のイデオロギー的圧力によって推進されていると批判。

彼女は、子どもたちが十分なカウンセリングや代替治療を受ける前に、不可逆的な介入に進むリスクを懸念している。

ローリング氏は、ジェンダーに関する疑問を抱く子どもたちが、身体や生殖能力を損なう可能性のある治療を急いで受けるべきではないと主張しつづける。

彼女は、子どもが成長していく上で自分のアイデンティティをより明確に理解する時間を確保すべきだと考えている。

〈ハリポタ俳優らとの意見の対立 JK「ジェンダー女性は女性ではない」エマ「彼女らは自分達が何者であるかを知るべき」ダニエル「トランス女性は…女性だよ」〉

2020年にローリングがトランスジェンダーのアイデンティティを否定するようなツイートを投稿し、大きな議論を呼んだ。

これに対し、『ハリー・ポッター』ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンさん(35)は
「トランスの人々は自分たちが何者かを決める権利がある」
とツイートし、トランスジェンダーへの支持を表明している。

主役のハリー・ポッター役、ダニエル・ラドクリフさん(35)も「トランス女性は女性」と声明を発表し、ローリング氏の意見に反対の立場を示した。

ワトソンさんはフェミニズムとトランスジェンダー権利の両立を重視し、過去の発言からローリング氏の立場に反対する姿勢を維持している。ただし、2025年時点でワトソンさんからの最新の直接的なコメントはない。

〈若者の安易な性転換への誘いに反対〉

ローリング氏は、トランスジェンダーの権利やジェンダー関連の医療介入について議論を呼び、思春期抑制剤の使用に反対する立場を明確にしている。

2023年のNIHの研究では、思春期抑制剤を投与された若者の80%が長期的な不妊の問題に直面しているにもかかわらず、リベラル派はそのリスクを無視している(FDAのデータより)。

英国では、ジェンダー・アイデンティティ・クリニックへの紹介件数が近年急増中だ。

2022年のランセットの報告によれば、性的移行した10代の60%が後に移行を断念し、40%が不可逆的な変化に対する後悔を余儀なくしている。

2024年、ジェンダーを肯定する医療提供者の70%が、活動家の圧力により未成年者を誤診したことを認めた。

これはケアではなく、実験である。米国・英国でのノンバイナリー人口が人工的に高まっているとする警告だ。

〈英国最高裁『トランス女性は女性ではない』判決 トランスジェンダー活動家憤慨〉

ローリング氏の発言を受けてか、2025年4月16日、英国の最高裁判所は、2010年平等法における「女性」の定義について、生物学的性別に基づくとする判決を下した。この訴訟は、スコットランドの女性団体「フォー・ウィメン・スコットランド」が、性別認定証明書(GRC)を持つトランスジェンダー女性が平等法の下で女性として保護されるかどうかを巡り、スコットランド自治政府と争ったものである。

英国最高裁は、「女性」とは生物学的な女性を指し、トランスジェンダー女性は法的にこの定義に含まれないと判断した。

ただし、平等法はトランスジェンダーへの差別も禁止しており、トランスジェンダー女性は性別変更に基づく差別から保護されると強調されている。

この判決に対し、女性団体からは「女性の権利が守られた」と歓迎する声が上がる一方、トランスジェンダー権利団体からは「トランス女性の保護を後退させる」との批判が出ている。

例えば、「スコティッシュ・トランス」は、過去20年の法的理解を覆すものだとし、トランスジェンダーが女性専用スペースから排除される可能性を懸念。また、判決は女性専用スペース(病院、避難所、スポーツクラブなど)の運用に影響を与える可能性があり、議論を呼んでいる。


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英最高裁“トランスジェンダー 法的に女性と定義されず”判決
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250417/k10014781531000.html

英最高裁が平等法の「女性」の定義からトランス女性を排除。「権利を20年後退させた」の声も
https://www.huffingtonpost.jp/entry/uk-supreme-court-decisions-transgender_jp_6801effce4b058dd5962c497

英最高裁、平等法における女性を「生物学的性別」と定義 トランスジェンダーの保護も強調
https://www.bbc.com/japanese/articles/cly10xng2jzo

J.K.ローリング、ドラマ版「ハリー・ポッター」スネイプ役俳優の“トランス擁護”に反応
https://www.ellegirl.jp/celeb/a64707873/jk-rowling-paapa-essiedu-25-0509/

ハリポタ作者、映画出演者との意見の違いを再び強調 トランスジェンダーめぐり
https://www.bbc.com/japanese/articles/c51n5nel81ko

「ハリー・ポッター」作者「トランスジェンダー女性は女性ではない」論争に火
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/dfa54ad3d0e89eb316e1df8ce6bcdf9eb4c6bf94

ハリポタ作者、トランスジェンダーめぐる発言で物議 映画出演者も批判
https://www.bbc.com/japanese/53003426

J.K.ローリングの“ジェンダー移行を後悔する人が増えている”発言が与える大きな誤解
https://front-row.jp/_ct/17393583

トランス活動家たちによる公開書簡を解説①
https://note.com/gui_bata814/n/n871eaaaa6d6b

トランス活動家たちによる公開書簡を解説②
https://note.com/gui_bata814/n/n47775791e6f3

英最高裁「トランス女性は女性ではない」判決を受けて③ 損失
https://note.com/gui_bata814/n/n50cff420fb47

英最高裁「トランス女性は女性ではない」判決を受けて④
https://note.com/gui_bata814/n/nc2257429116c

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