溝口勇児(39歳)と西川将史(41歳)がなぜ自民党幹事長・茂木敏充(68歳)を応援するのか、解説しよう。
溝口勇児の経歴〜
高校在学中にフィットネスクラブのパーソナルトレーナーとして働き、のちに経営を任され成功。
2012年の4月11日にフィットネス&ヘルスケア関連の会社「FiNC」を創業、代表取締役社長(CEO)に就任。FiNCでアプリのダウンロードが累計約1000万突破。
2014年の夏ごろにベンチャーキャピタルを利用した経営に方針を変える。
その後2020年3月にFiNCを退任。
すぐさま4月、本田圭佑とともにウェルビーイングを行動指針としたWEIN GROUPを創業。同年11月に経営陣からパワハラ、不正な資金の使途などを問題として、代表退任要求を突きつけられる。
2021年にエンターテインメントテック企業の「BACKSTAGE」を創業、2021年後半から共同経営者としてBreakingDownに参画。BreakingDownでは運営統括を経てCOO兼国内事業代表に就任。
2022年に3Dホログラムサイネージの企業「3Dphantom」のCEOに就任。
金融庁が定める有価証券だけで10億円以上の資産を持つ者のみが認定される適格機関投資家へ成長した。
〈BreakingDownでは経営、運営のみならず選手としても出場〉
2023年からは選手として出場する。「BreakingDown8」で空手全日本チャンピオンの経歴を持つ土屋悠太に勝利。「BreakingDown10」で超10人ニキ神にKO勝利。「BreakingDown13」で溝口のアンチとしてオーディションに登場したしょーやにKO勝利。
西川将史の経歴〜
龍谷大学卒業後、株式会社光通信、不動産デベロッパーで営業。
2008年、株式会社センチュリオンを創業し代表取締役に就任。
2012年、京風もつ鍋 もつ吉などの飲食事業、IT事業、EC事業など幅広い事業を手掛けた。
2022年から株式会社BIZREALを創業。
茂木敏充は、スタートアップ企業向けの規制緩和や副業解禁といった政策を推し進めようとしているが、これが一部の企業には非常に都合が良いのだ。
特に、経費削減を目指すスタートアップ起業家にとっては願ってもない話だろう。
溝口勇児と西川将史が共同代表を務める株式会社WEIN/株式会社BACKSTAGEに目を向けてみると、
驚くべき事実が浮かび上がる。
この会社の被保険者数はたったの38人しかいない。
一方で、公式には従業員数が115名だと発表しているが、この矛盾に疑問を抱かざるを得ない。
その実態は明らかで、多くの従業員がインターンや業務委託、派遣、アルバイトといった不安定な形で雇用されており、正社員はほとんど存在しない。
これはつまり、正社員としての安定した雇用を提供せず、社会保険にも加入させないまま、使い捨ての労働力として彼らを扱っているということだ。
労働者を守るどころか、社会保険に加入させず、自らの利益を最優先に追求するこのやり方こそが、溝口勇児と西川将史が率いる株式会社WEIN/株式会社BACKSTAGEの本質なのだ。
結局、彼らは自社で安定した雇用を提供せず、副業や低賃金労働を推奨し、その結果を労働者自身に負担させる構図を作り上げているに過ぎない。
これが彼らスタートアップ起業家達が茂木敏充を応援する理由なのだろう。
芸能ライター 山本武彦
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