2024年10月23日FRIDAYデジタルによると、『弁護士法人エッグ』代表弁護士浦川祐輔氏(31歳)が第二東京弁護士会から懲戒処分を受けていたことが明らかになった。
8月7日付の官報で公表されており、具体的には、7月19日付で戒告の処分が下されている。7月1日弁護士法人『ホワイト法律事務所』から心機一転『弁護士法人エッグ』に名称を変更した矢先であった。
どうやらツイッター(現在のX)上の不適切な発言が問題に上がったようであると浦川氏本人から確認された。
問題のツイートは2020年に遡る。
浦川氏は当時ツイッター(現X)にハマっており『万バズ』とかもちょいちょい出していたと豪語する。
※万バズ=何万リツイートや、何万いいねがつくこと。
浦川氏はとあるアカウントに対して不適切な発言を行ったとされる。
そのアカウントの持ち主は、自身が新型コロナウイルスに感染したと訴え、その後の後遺症の容態などをリポートしていた。その書き込みがテレビ局にも着目され、報道番組にも出演するなど当時は有名なアカウントだったという。
その一方で、このアカウントに対して、『ミュンヒハウゼン症候群(他人の関心や同情を引くために故意に病気を装う精神疾患の一種)』
を指摘する多数の声が上がるようになった。
当該アカウントに対してツイッター上で
「こいつ、ミュンヒハウゼン症候群でしょ?」
と言っているアカウントが増え、浦川氏もそのアカウントに対し
「ミュンヒハウゼン症候群でしょ?」と言うような書き込みをしてしまった。
それが、弁護士職務基本規程の中での『弁護士としての品位を害する行為はしてはいけない』という条文に反しているという。
コロナ感染を訴えていたアカウントの信奉者が
「弁護士がこんなこと言っていいのか?」
と、第二東京弁護士会に対して懲戒請求を行った。それが通ったのである。
その内容は現時点で明らかではないが、今後日弁連(日本弁護士連合会)の広報誌『自由と正義』の12月号に、具体的な内容が公表される予定である。
弁護士の懲戒処分は、弁護士が弁護士法や所属弁護士会の規則に違反した場合、または職務上の不正行為や品位を失う行為を行った場合に行われる。
懲戒処分に際しての懲戒請求は、依頼者や関係者だけでなく、誰でも行うことができる。懲戒請求が提出されると、弁護士会の綱紀委員会が調査を行い、必要に応じて懲戒委員会が審査を行う。
もし弁護士会の決定に不服がある場合は、日本弁護士連合会(日弁連)に異議を申し立てることができる。さらに、日弁連の決定に対しても不服がある場合は、行政不服審査法に基づいて裁判所に訴えることができる。
ということで、現在浦川氏は日弁連に異議を訴えているようである。
また浦川氏は、国民民主党が7月に公認内定を発表した新人で、10月に行われた第50回衆議院選挙で東京24区国民民主党から立候補していた。
東京24区は自民党から裏金問題で萩生田光一氏(61歳)、立憲民主党 有田芳生氏(72歳)と同じ選挙区。24,653票を得て3位にこぎつけたものの、この両者の接戦に及ばなかった。
浦川氏は懲戒処分の結果を踏まえ進路を変えたいという目的で、2023年国民民主党の公募に申し込み党員になった。
浦川氏
「有権者の判断ですけど、僕の話としては、第二東京弁護士会が懲戒処分を下したこと自体、頭がおかしいから。こういうことを変えるためにも、私を押し上げて下さい、みたいな。」
自身を懲戒処分にした「頭がおかしい」弁護士会を変えるため、第二東京弁護士会が懲戒処分をするならば政治的にもっと上のところ(衆院議員)に行くしかないと決断しての事だ。
一方、弁護士として懲戒処分を受けた浦川氏を公認候補者とした国民民主党はどのように説明するのか。
同党東京都連の石黒達男幹事長(練馬区議)は浦川氏について、懲戒処分の件は本人から報告があり、SNSでの発言が過激になったことを反省しているという。SNS投稿には注意するよう要請しているが、彼の経験や能力から見て、衆議院議員候補に適任だと考えていると答えた。
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