2024年4月15日、ニューヨーク市内の連邦裁判所では前代未聞の光景が繰り広げられました。かつてホワイトハウスを統括したドナルド・トランプ前大統領が、わいろ事件の被告人として法廷に姿を現しました。
一介の市民とは思えない荘厳な雰囲気に包まれながら、トランプ氏は検事側の訴因を聞かれました。それは2016年の大統領選を控え、不倫関係と噂された元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ(本名ステファニー・クリフォード)氏に口止め料を払い、当時の顧問弁護士マイケル・コーエン氏に指示し、これを隠すために業務記録に虚偽の記載をさせたというものでした。
コーエン氏はこの事件に関連しすでに連邦議会への偽証、選挙資金法違反などの罪で有罪となり、服役しました。
疲労の色を見せつつも、前大統領は起訴内容を一喝否認。法は公平に適用されるべきだが、政敵への陰謀とバッシングに屈することはあり得ない、と控訴しました。
檻外では、トランプ支持者と反対派が激しく対立、にらみ合う混乱の様相を呈していました。「彼を刑務所に入れるなら、私たちが銃を手にして内戦を始める」という極端な発言さえ飛び交い、また一方で「もうとっくの昔に刑務所に入れるべきだった」とトランプ氏を批判しました。
今回の歴史に残る汚点をめぐり、偉大な民主主義国家にあってはならない事態が、まさに国家レベルで展開されています。
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