秋田大救命センターの調査(顔面損傷9割・PTSDの可能性8割)という重い実態をふまえ、最新データと公的ガイドに沿ってまとめた実務記事です。
① 2024~25年の「遭遇・人身被害」の履歴(全国像の要点)
2023年度(R05)は統計開始以降で最多水準。人身被害198件・219人、死亡6人。とくに10月の増加が顕著でした(堅果類不作等が関与)。
2024年度(R06)は通期で82件・85人、死亡3人へいったん低下(※確定値扱い)。
2025年度(R07、7月末時点)は48件・55人、死亡3人の速報。季節要因(秋の高活動期=10月前後)を踏まえ、今後の推移に警戒が必要です。
2023年の重症例分析(秋田大)では、受傷のピークは10月、受傷場所は市街地が多数、高齢男性の割合が高いという傾向も示されています。
制度面では2025年9月1日から、条件付きで市街地でも“緊急銃猟”が可能に(改正鳥獣保護管理法)。現場裁量の幅が広がりつつあります。
参考:秋田大の症例では顔面損傷が約9割、PTSDの可能性が約8割。報道文言の「命に別状なし」でも、実態は視力・咀嚼・整容・心的外傷を含む深刻な後遺症リスクが残ります。
② 実際に遭遇したら:公的マニュアルに基づく「現場行動」
環境省の「クマ類出没対応マニュアル/遭遇時の行動」をベースに、登山・里山・住宅地いずれにも通用する要点です。
遭遇しないための歩き方(接近前)
単独・早朝夕方・見通しの悪い場所は避け、複数人で行動。
音で存在を知らせる(声が最良。鈴や笛、ラジオも補助として)※鈴“だけ”への依存は不可。
釜石市公式サイト
痕跡(フン・掻き跡・熊棚・新しい足跡)を見たら引き返す。
クマ撃退スプレーは即取り出せる位置に装着し、使い方を事前に練習。
見かけたとき(中距離)
走らない・背を向けない。落ち着いて後退し、進路を譲る。子グマを見たら母グマが近くにいると考え、即離脱。
接近された/攻撃されたとき(至近)
顔面・頭部の損傷が多いため、うつ伏せで頭頸部と顔面を両腕で覆って防御
(バックパックは背面の盾になる)。
スプレー携行時は至近で噴射(風向き注意)。効いたら静かに距離を取る。
応急手当の基本
大量出血は直接圧迫が第一。
耳・鼻・指などの組織が切断された場合は再接着の可能性があるため、湿らせたガーゼで包み密封→“氷水に浸した別袋”で冷却搬送(断端を直接水や氷に触れさせない)。
一般社団法人 日本形成外科学会 JSPRS
119番通報→最寄りの救急へ。同時に感染予防(手袋等)と保温も意識。
③ PTSD(心の後遺症)への対応
トラウマ焦点化心理療法が世界的に一次推奨(PE:持続エクスポージャー、CPT:認知処理療法、EMDR)。日本の国立研究機関の解説・最新総説でも、心理療法を軸に薬物療法(SSRI等)を適宜併用という立場です。
実務のステップ
早期スクリーニング:睡眠障害・フラッシュバック・過覚醒・回避などの症状を数週間以上認めたら、専門外来へ。
一次介入:心理教育・安全確保・睡眠衛生・社会的支援(家族・職場・自治体相談窓口)。災害・事故時の公的ケア指針が参考になります。
専門治療:CPT/PE/EMDRなどのトラウマ焦点化療法を検討。必要に応じSSRI等を併用。治療継続やドロップアウト防止の支援体制を。
④「人とクマの遭遇」を起こさない環境づくり
環境省マニュアルの軸は「すみ分け(ゾーニング)」と誘引物管理+物理的防除。自治体・集落・個人で層を重ねるのが必要。
A. 生活圏で引き寄せない
生ごみ・コンポスト・ペット餌・飼料・漬物・果樹・菜園作物の匂い管理と屋内保管、ごみは回収日の朝に出す。放任果樹(カキ等)は伐採や早期収穫。
通学路・河川敷・林縁部の藪刈りで見通し確保=隠れにくい緩衝帯を維持。
B. 農地・養蜂等の防護
電気柵(3~4段、1段目20cm以下・昼夜通電、草刈り等の保守を徹底)。執着個体には二重柵や前面複線も有効。
養蜂は電気柵が必須(被害の多い代表例)。
C. 生息域の情報と季節予測
ブナ・ミズナラ等の堅果類の豊凶が秋季の出没に影響(不作年は増加傾向)。夏の段階から共有して警戒を上げる。
D. 出没時の運用と法制度
連絡体制図・対応フローを平時に整備(警察・猟友会・学校・地域)。
緊急銃猟の新制度(2025/9/1~)の運用指針を自治体・警察・住民へ周知し、安全な市街地対応を確立。
まとめ(実践優先順位)
秋(とくに10月前後)は遭遇リスクの山。最新の県・市町村の出没情報を確認し、単独・薄暗い時間帯・藪を避ける。
遭遇しない設計(誘引物の徹底管理・藪刈り・電気柵)を“家・集落・農地”で層に。
現場行動の型(声→後退/至近なら防御姿勢・スプレー)を家族・職場・学校で共有。
万一の外傷は圧迫止血→119番。断端は湿ガーゼ→密封→氷水に当てて搬送。
心のケアはトラウマ焦点化療法+薬物療法の標準に沿って早期介入。
「命に別状なし」でも、顔・目・咀嚼・整容・睡眠・不安への影響は長く続き得ます。
遭遇を減らす環境づくりと遭遇時の“型”の共有, 早期の専門治療を、地域ぐるみ・家族ぐるみで。
関連サイト:
さくらフィナンシャルニュース公式サイト
YouTube
公式X
弁護士ログ
note
「さくらフィナンシャルニュース」をご覧いただき
🎉ありがとうございます!🎉
もっと手軽に最新情報を受け取りたい方は、
⬇️LINEの友達追加をお願いします!⬇️
💡さくらフィナンシャルニュース公式Line💡





































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































-永井友理-190x190.jpg)
-永井友理-190x190.jpg)




参議院選挙立候補宣言-190x190.jpg)





























































































この記事へのコメントはありません。