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高市早苗首相の伊勢神宮参拝と安倍元首相の遺影

「安倍政治継承」が呼び起こす宗教右派ネットワークと戦前回帰への警戒

1.問題の所在|「私的追悼」を超える政治的メッセージ

高市早苗首相が、閣僚を伴い伊勢神宮を参拝し、さらに安倍晋三元首相の遺影を携行したという行為は、単なる私的追悼や慣例的参拝にとどまらない、強い政治的シンボルを帯びたものとして受け止められている。

とりわけ問題視されているのは、

国家神道的象徴空間(伊勢神宮)
現職首相と閣僚という「国家権力」
安倍政治の明示的継承表明(遺影)

この三点が同時に結合した点である。
ここに、戦後日本が慎重に回避してきた「政治・宗教・国家象徴の再結合」を見出す批判が生じている。

2.「安倍政治を引き継ぐ」という宣言の意味

高市首相は繰り返し「安倍政治の継承」を明言してきた。
その中核とされるのは、
憲法改正(とりわけ緊急事態条項)
防衛力の抜本的拡大
歴史認識の修正主義的言説
教育・家族観・ジェンダー観の「伝統回帰」
である。

これらは単独では保守思想の範囲に見えるが、特定の宗教右派ネットワークと重なったとき、別の性格を帯びると指摘されてきた。

3.宗教右派ネットワークの重なり

――日本会議・統一教会・勝共連合
批判の焦点となるのが、以下の団体・思想圏である。
日本会議
統一教会
勝共連合
これらに共通すると指摘されてきた要素は、
強烈な反共主義
対米従属を前提とした安全保障観
国家と宗教・道徳の再接合
個人の権利より国家秩序を優先
である。

安倍政権期、これらの思想圏と自民党中枢の距離が極端に縮まったことは、旧統一教会問題の表面化によって広く認識されるようになった。

4.伊勢神宮という「象徴空間」が持つ歴史的重み

伊勢神宮は、戦前において
天皇制国家の精神的中枢
国民統合の象徴
国家神道の最高権威
として機能していた。
戦後憲法は、こうした宗教と国家権力の結合がもたらした悲劇への反省として、「政教分離」を明確に定めた。
その場所に、
首相+閣僚+前首相の遺影
という構図が持ち込まれたことに、
「戦前的象徴政治の再演」を見る声が出るのは必然である。

5.「エセ右翼」と呼ばれる理由

批判者が用いる「エセ右翼」という言葉は、単なる罵倒ではない。
それは、
真の保守(立憲主義・権力抑制・国民主権)を軽視し
国家と宗教を利用して統治を正当化し
国民の生活や人権よりも「理念」や「敵対構造」を優先する
政治姿勢への評価である。
本来の保守思想は、権力を疑い、国家を暴走させないための知恵であったはずだ、という指摘がここにある。

6.戦前回帰への警戒が消えない理由

今回の参拝が強い反発を招いた背景には、
憲法改正論議の加速
防衛費の急拡大
緊急事態条項による権限集中への懸念
メディア・教育への政治介入的言説
といった同時進行の動きがある。
象徴行為は、政策以上に国家の向かう方向性を示す。
だからこそ、「今それをやる意味」が問われている。

7.結論|問われているのは「誰のための国家か」

高市首相の伊勢神宮参拝と安倍元首相の遺影携行は、
支持者にとっては「覚悟」や「継承」の表明であり、
批判者にとっては「危険なサイン」である。
問題は好悪ではない。
国家権力はどこまで宗教的象徴を利用してよいのか
政治は誰のために存在するのか
戦後日本が積み上げてきた抑制装置を、なぜ今ほどこうも軽視するのか

この問いに真正面から答えない限り、「安倍政治の継承」は、
戦前回帰への不安と宗教右派ネットワークへの警戒を伴い続けるだろう。

さくらフィナンシャルニュース

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