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『ブラックボックスダイアリーズ』ついに日本公開 伊藤詩織の賭け 映像のテロリズムに打って出た 権力社会と男尊女卑蔓延の日本既得権益社会に撃ち込むパワーボム 




<権力者による見えぬ社会的圧力に対して、彼女は映像という強力なパワーボムを投下した。

2025年12月12日、T・ジョイPRINCE品川で公開された『ブラックボックスダイアリーズ』(Black Box Diaries)。日本公開版として編集されたものだ。日本公開版は「一部修正・編集されたバージョン」で、完全なオリジナル版ではない(無許可使用部分をCG差し替え・カット・音声加工したもの)。

 

2015年4月、伊藤氏は仕事の紹介を受けるため、元テレビ局記者でジャーナリストの山口敬之氏と渋谷区恵比寿の串カツ屋(現在閉店)で待ち合わせをした。二軒目は鮨屋『鮨の喜一』。酒が進むうちに意識を失い、気がついたときにはホテルの一室で性暴力を受けていたという。

 

映像が始まるとまもなく、問題のシェラトン都ホテルエントランスの防犯カメラ映像が流される。背景はモザイク。

 

山口氏が、ホテルでタクシーを降りるところだ。伊藤詩織氏は奥から中々出てこない。降りられないのだ。

 

飲食店で出された飲み物の中にデートレイプドラッグを仕込まれた疑いがあると伊藤氏は発言したが、これは証拠が取れておらず山口氏側から名誉毀損で訴えられ、真実と認められないとして山口氏の主張を一部認め、 伊藤氏側に55万円の支払いを命じる判断が確定している。

 

当時の総理大臣であった故安倍晋三氏に働きかけをし、組織犯罪対策部長だった中村格氏は何らかの理由により山口敬之暴行事件を揉み消し不起訴処分にしたことが裏で言われてきた。 

 

※あくまで状況証拠に基づく疑念の域を出ていない。

中村格という人物像 2019年4月には池袋でプリウス暴走事故が発生。

 

あの池袋プリウス暴走事故で加害者故飯塚幸三氏を不起訴にしたのが中村氏では?とSNSで憶測が飛び交った。

 

その後2021年に警察庁長官に就任。

 

2015年4月伊藤氏に対する準強姦容疑で山口敬之氏に逮捕状が出されることになる。同年6月8日、警察は4人態勢で、成田空港に到着する山口氏を張り込んでいたにも関わらず逮捕直前に中村氏から「この事件から手を引くように」と言われ引き上げる。

 

時の総理大臣、故安倍晋三氏は山口氏と親しい間柄にあった。山口氏から安倍氏を経て警察へ何か働きかけがあったのではないかと憶測がなされた。

 

伊藤氏は、SNSにて誹謗中傷の集中砲火が浴びせられていた。

 

日本人ではない、外国人スパイ、枕営業、ハニートラップ等といった根拠のないものだ。

 

また、伊藤氏が取った行動が軽はずみだ、女の側の落ち度、精神疾患の虚言、などとも言われた。

 

それらの答えが全てこの映画『ブラックボックスダイアリーズ』にある。

 

伊藤氏は、山口氏の加害行為が済んでから

「君は合格だ」

と告げられる。

 

伊藤氏が枕営業、ハニートラップだということが真実なら目的は果たせたわけだからこのまま黙って山口氏についてワシントン支局で働けたはずだ。

 

伊藤氏の下着を手に入れ、隠し持っていた山口氏がのたまう「下着ぐらいお土産にもらったっていいだろう」に対して、ハニトラ要員だったなら喜んでくれてやるだろう。

 

伊藤氏は警察へ向かい山口氏を逮捕するように迫った。しかし同時に、見えない権力の壁と向き合う長い闘いの口火を切ることになる。

 

ブラにねじ込むボイスレコーダーが私という名の武器

 

闘いと言っても警察からはしごを外された伊藤氏の表情からは、PTSDの症状に起因する精神状態の不安定さが映像でも確認でき、極めて弱々しく映る。

警察官も被害者である伊藤氏に

「私が警察をクビになったら結婚して養ってよ」

警察の方はジョークと思って言ったかも知れないがPTSDが抜けきれていない伊藤氏の表情は咄嗟に嫌悪感が見えて取れた。

 

しかし、それにも負けじと各方面に訴え続けてきたその種は、ついに実を結ぶ。

 

特に英語を得意とする伊藤氏が友人に問題を訴え、それが海外からの協力者の円陣となった。

 

伊藤氏は警察とのやり取りを事細かに録音していた。ブラに仕込んだレコーダーは、彼女にとっての最終兵器。

 

現にこのような昨今、警察に対して不信感を抱かずにはいられないと感じる人は少なくない。重要な用件で警察を訪れる際には、証拠がもみ消されないよう録音機を携帯すべき、という昨今の口癖。もはや冗談ではなく現実的な助言として語られる時代になっている。

 

2017年、自らの性的暴行についての調査を記録した著書『Black Box』(文藝春秋)が出版される。

 

自身の経験を赤裸々にし、性交に同意がないだけでは処罰されない日本の刑法の問題点に苦しむ自身の姿を書いた。

 

2025年12月15 日、日本外国特派員協会記者クラブ(FCCJ)において、伊藤氏は英語で

 

「もし警察がちゃんと対応してくれたら私はこんなことはしていません。こうして映像を作ったり、レイプされた女性というレッテルを貼られるのは私の選ぶ道ではありませんでした。」

とはっきり述べた。

  

ドキュメンタリー映画制作で快挙を成し遂げるも映像、音声の使用許可を取らず進めて大問題に

 

これら事件のドキュメンタリー『ブラックボックス・ダイアリーズ』は、第97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画部門にノミネートされた。また2024年サンダンス映画祭公開時点で、放送界のピューリッツァー賞と呼ばれるドキュメンタリーにおけるピーボディ賞を受賞したことがわかった。

 

日本人が制作したドキュメンタリーとしては史上初の快挙となった。

 

配給する東映エージェンシーによると、すでに60カ国以上で公開されているという。

 

しかし、日本では2025年2月時点で封切の予定はなかった。

 

防犯ビデオを冒頭に持ってくるなど最も見せたい映像であろうこのシーンは、ホテル側から得た際、裁判に限って使用するという誓約を交わしているので、違約となっている。

 

また、自身や刑事との会話の音声が加工無しで公開されたことも、取材源秘匿や事実上の公益通報者が守られていないと問題になっている。

 

伊藤詩織は映像のテロリズムに打って出た

修正されていない映画が海外で販売されているなど、法的な問題点が解決されていないことが語られているほか、西廣陽子弁護士側への説明が日本で上映するための既成事実に使われると懸念したことなど、伊藤氏への強い不信感を表す声がある。

 

伊藤詩織が山口敬之を訴えた民事裁判では、最終的に伊藤詩織 勝訴。代理人は西廣陽子弁護士。

 

2017年に提起した民事裁判では、防犯カメラの映像により、伊藤氏は深刻に酩酊し、意思形成・表明が困難な状態と判断、その状態では有効な同意は成立しないと明確にされたのである。

 

目撃者証言も、相互につながる立証性のあるもの。

証拠が物語った裁判だった。

 

裁判で扱われた争点は主に「性的暴行の有無」と「加害者の責任」だが、証拠の一つとして映像や目撃証言が問題になった部分がある。タクシー運転手やホテルのドアマンなど、現場にいた個人の証言は概ね伊藤氏に協力的で、状況を裏付けるものになっている。

 

一方で、映像の取り扱いや会社(勤務先)からの情報提供などは、個人証言ほどスムーズではなかったケースが問題になっている。

 

つまり、現場で直接関わった人々は協力的でも、組織としての対応(会社やメディア関係など)は必ずしも全面的に協力的ではなかった、という構図があった。

 

伊藤氏は個人の社会倫理よりも世界で問われるレイプ被害問題を公益性があるとして、映画を大海原に放ち、映像テロリズムに打って出た。何よりこの事案は公益性も、公益通報者も守られない。伊藤氏のバンジージャンプに賛同はあるのか?

 

『東京Voice』エーデルスタイン氏「この映画には公益性があると思う」

「この映画は単なるレイプの記録ではなく、その後に続いた出来事——ガスライティング(集団あるいは個人による心理的工作)、無関心、そして彼女を封じようとする制度の重圧を描いた作品です。」

 

15日FCCJの記者会見の中で、『ブラックボックスダイアリーズ』のモデレーター、『東京Voice』報道記者のジャーナリストのジェイク・エーデルスタイン氏は「この映画には公益性がある」とし、日本の弁護士の方に倫理的な非があると思う、と主観的に述べた。

 

「弁護士は弁護士の仕事に集中、私も記者の仕事に集中するのみです。調査報道についてですが、ヤクザとか東京電力の取材で隠蔽について、許諾を取ってから取材をするでしょうか?いいえ、そこから暴いていったのです。許可を取ることよりも公益性が重要なのです。」

不同意性行為が認められ勝訴とはいえ請求額1100万円に対し332万8000円の損害賠償額に外国人記者が呆れる一幕もあった。性暴力に対する日本国内の犯罪意識が低いと外国人記者は認識している。

 

2022年7月8日が安倍元首相暗殺日に最高裁で上告棄却→伊藤氏勝訴確定

 

FCCJ記者会見の最後にアジアポリシーポイントのフリージャーナリスト西村拓哉氏に

「この映画の大事なコンテンツは政治的な安倍晋三元首相の影響力があったということじゃないんですか?安倍さんが暗殺された時どういう気持ちになりましたか?」

と問われると

「その日私は川崎の桜本に向かっていました。在日韓国人が住んでいる所です。このニュースが出たときはこれはフェイクニュースで在日の人達がこのニュースを発信しているんじゃないか?ということが言われました。同じ日に最高裁でこの件はあなたの勝訴ですよと結審したんですけど私川崎に向かいながら非常に怖かったんです。あまり嬉しいとも思えなかったんです。とっても怖かった。偶然だったにも関わらず私達の勝利の日と安倍総理の暗殺の日とが重なったということは忘れられませんし、未だになんでその日だったんだろうと自問自答しています。」

エーデルスタイン氏は「あれは統一協会が関連しているんだろう?統一教会に許可取ったのかい?とまあ今日はここまで」とアメリカンジョークでしめくくった。

TBSワシントン支局長は、英語圏には働きかけをしなかったのだろうか?

ワシントン支局長とは、世界に向かって話す役職のはず。その英語からは「英語圏に向けて語ろう」という切実な意思は、ほとんど読み取れない。

 

実際は、世界の中心で、日本の内輪向けに向けた身の保全であった。女性の同意なく襲いかかる文化、これを重んじる男性に発展がないのは明らかだ。

 

『ブラック・ボックス・ダイアリーズ』が最後に突きつけたのは、「権力に近い者が暗殺でもされない限り排除されない社会」の現実である。

 

SNS上で確認される観客の反応 映画は好評

2025年12月現在、SNSなどによると、平日でも座席はほぼ満席に近い状況。ある女性観客はハンカチを握りしめ、涙をポロポロ流しながら最後までしっかり見届けた、と映画の感想を投稿。

 

12月18日には6都市拡大公開決定(大阪、横浜、福岡など)。

2015年の伊藤氏の告発は、日本社会における性被害と沈黙の構造を浮かび上がらせた。以降、性被害を公に訴える人が現れていることは、この告発が一つの象徴的な転換点として作用した可能性を示している。

 

フラワーデモ参加者

カウアン・オカモト氏に続くジャニー喜多川等被害者の方々

五ノ井里奈氏

大阪地検検事(元検事北川健太郎氏被害者)

福井県職員(元福井県知事杉本達治氏被害者)

渡邊渚氏

福山里帆さん他、家族による近親相姦の被害者の方々

福山さんはこれまで隠されていた家庭のタブーを表に出すことで、他の同じ被害で苦しんでいる人への後押しになった。

また、元技能実習生・留学生の女性も声を上げた。

少なくとも伊藤氏がカタリスト(触媒)となったことにより実名や顔出し、職場に訴える声が可視化され、後押しになったことは看過できない。

 

“伊藤詩織監督 ドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』記者会見 主催:外国特派員協会 Press conference: BLACK BOX DIARIES, Shiori Ito”

https://www.youtube.com/live/H6Q0VEkdSvc?si=-zN3jib1yEAz9COF

 

伊藤詩織さんにインタビュー──たたかいはつづく【後編】

https://www.gqjapan.jp/culture/celebrity/20180624/shiori-ito-2

 

【伊藤詩織と山口敬之】何があった?ホテルでの事件詳細をまとめ!

https://kono-hito.net/ito-yamaguchi/

 

〖伊藤詩織初監督作品『Black Box Diaries』 — ブラックボックス・ダイアリー プライバシー侵害の波紋〗

https://note.com/sakurafina/n/nc3c647ccb9ae?utm_source=chatgpt.com

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