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【政治評論 誹謗中傷対策の仮面をかぶった言論弾圧】

英利アルフィア、それが衆議院議員の姿か

「中国のスパイ」「工作員」などと決めつけられれば、人格も家族も傷つく。放置できない、という判断自体は理解できる。だが法的措置を取ることと、法的措置で圧力をかけるでは、まったく別物だ。

英利アルフィヤ氏の声明は、後者に寄りすぎている。そして、これが国会議員の振る舞いとして、あまりに悪い。

「開示が出た」「追加で16件」、数字を掲げ圧力をかけ、黙らせる。

声明は「15件すべて開示を認める決定」「追加で16件も申し立て」と、件数と進捗を前に出す。国会議員の言葉は、一般人の言葉より重い。届く範囲が広く影響力が強い。その立場の人物が「開示」「告訴」を数字つきで並べれば、周囲はこう感じる。

触れたら自分も巻き込まれるかもしれないリポストや引用も危ないかもしれない。だったら黙っておこう。つまり、言論空間に萎縮が発生する。政治家が作ってはいけない空気を、自分で作っている。ただの「仮処分決定」を【勝利宣言】のように掲げ言論弾圧の空気を作る。

開示手続きは「責任確定」ではない。本人の正しさが確定したわけでもない。あくまで、発信者を特定するための段階に過ぎない。ところが声明は、そのニュアンスを丁寧に抑えるより、「裁判所が動いた」「全部認められた」という見せ方に寄ってしまっている。これが危険なのは、司法の権威を政治の広報素材に変えてしまうからだ。

議員がそれをやったら、もう終わりだ。政治の品格が落ちる。「批判は受け止める」→「拡散は控えろ」ただの言論弾圧でしかない。声明には「政治家として批判は真摯に受け止める」とある。聞こえはいい。だが、結びは「安易な拡散は控えてほしい」だ。

「虚偽の中傷」を止めたいのか、「自分に不利な言説の拡散」まで止めたいのか、受け手には区別がつかない。結果、批判も検証も取材も、全部まとめてやるなと圧力をかけただけ。政治家が守るべきは、自分の面子ではない。議論の健全さだ。まさに、和田政宗氏と同じ構図法的手続きアピールで周囲を黙らせる政治だ。

和田政宗氏と共通して見えるのは、政策論争ではなく、法的手続きの圧を前面に出す手法だ。

「これはデマだ」「許さない」
「裁判所」「開示」「告訴」など強い単語を並べる。
「拡散するな」と周辺まで黙らせる

誹謗中傷を許せとは言わない。必要なら淡々と、個別に、粛々と法的措置を取ればいい。だが国会議員が、手続きの進捗を実況し、件数を掲げ、「拡散は控えろ」と空気を凍らせる圧力をかける。それでは批判は受け入れないと宣言しているようではないか?

議員は守られる側ではない。批判に耐える側だ。批判されることも含めて、国会議員の職業倫理だ。言論に対して言論で反論できない。その代わりに「司法で黙らせる空気」を作る。それは、政治家が最も堕落する瞬間だ。今回の声明はその匂いが濃すぎる。

画像引用:えりアルフィア公式ホームページhttps://www.eri-arfiya.jp/profile/

コラムニスト:芸能ライター山本武彦
過去に夕刊フジで六本木パパラッチ日記、週刊実話にて六本木黒服の芸能界裏fileを連載。2024年からXで政治評論シリーズを投稿中。

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