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元大相撲力士「若麒麟」鈴川真一容疑者、大麻リキッド所持で逮捕 再犯の過去と格闘家としての歩み

大相撲の元力士で、現在はプロレスラーとして活動する鈴川真一容疑者(42)が、麻薬取締法違反(所持)の疑いで警視庁に逮捕されたことが明らかになった。

事件は今年5月中旬、東京・新宿区歌舞伎町の路上で発生。巡回中の警察官が停車中の車内にいた鈴川容疑者に職務質問を行い、所持品検査で液状の大麻約0.1グラムが入った容器を発見したという。

鈴川容疑者は取り調べに対し、「合法だと思っていた」と供述している。
この逮捕は、鈴川容疑者の大麻関連トラブルとしては3度目。過去の逮捕歴が再び注目を集めており、格闘技界のイメージ低下を懸念する声も上がっている。

兵庫県出身の元力士、相撲界での活躍と突然の転落

鈴川真一容疑者は1983年9月21日、兵庫県川西市生まれ。父親が日本料理店を経営する家庭で育ち、中学校卒業後の1999年に押尾川部屋へ入門した。初土俵は同年3月場所で、前相撲からスタート。入門時のしこ名は本名の「鈴川」だったが、2004年9月場所から「若麒麟」に改名している。2005年4月には尾車部屋へ移籍した。

相撲界での戦歴は堅実で、得意技は突っ張り。幕下で2度の優勝(2005年9月場所、2007年5月場所)を果たし、同年9月場所で新十両に昇進。2007年11月場所には新入幕を果たし、最高位は2008年1月場所の西前頭9枚目となった。生涯通算成績は279勝232敗22休で、幕内では3場所で20勝25敗、十両では12場所で85勝80敗15休を記録。身長186cm、体重137kgの体格を活かした力強い相撲で、将来を期待される存在だった

しかし、2009年1月30日、神奈川県内で乾燥大麻を所持していたとして現行犯逮捕され、相撲人生は一変。日本相撲協会から解雇処分を受け、2009年1月場所を最後に引退を余儀なくされた。裁判では懲役10ヶ月、執行猶予3年の判決が下された。この出来事は師匠の尾車親方にも影響を及ぼし、二階級降格の処分となった。

引退後のプロレス転向と格闘技界での挑戦

相撲引退後、鈴川容疑者はU.W.F.スネークピットジャパンで修行を積み、2010年9月にIGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)でプロレスデビュー。アントニオ猪木氏の最後の弟子として知られ、総合格闘技にも参戦した。デビュー戦ではマーク・コールマンをTKOで下し、2011年にはプロレス大賞新人賞を受賞。主な試合として、2010年末のDynamite!!でのボブ・サップ戦(不戦勝)、2012年のINOKI BOM-BA-YEでのミルコ・クロコップ戦(敗北)などが挙げられる。総合格闘技戦績は2勝4敗で、ガチ相撲トーナメントでは2012年に優勝を果たした。

2017年6月にはIGFを退団し、フリーのプロレスラーに転向。現在も自称プロレスラーとして活動を続け、X(旧Twitter)では「連勝中」との自己紹介を掲げ、MMAへの挑戦をアピールしていた。逮捕当時はプロレスラーとして生計を立てていたとみられる。

2022年頃にも大麻関連で逮捕されており、今回の事件は再犯の連鎖を象徴するものだ。捜査関係者によると、鈴川容疑者は過去の経験から大麻の危険性を認識していたはずだが、詳細な動機は捜査中だ。

世間の反応と今後の影響

SNSでは、逮捕報道を受けて「3度目の逮捕で失望した」「格闘技界の信頼を損なう行為」との批判が相次いでいる。一部では過去の逮捕歴を振り返る投稿も見られ、再犯防止の難しさを指摘する声が多い。格闘技ファンからは厳罰を求める意見が目立ち、事件が業界全体に与える影響が懸念されている。

警視庁は引き続き捜査を進め、鈴川容疑者の供述や周辺状況を検証中。元力士の転落劇は、スポーツ界の薬物問題を再び浮き彫りにした形だ。

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