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うなぎの成瀬 閉店ラッシュに追い打ち開店 中国でニホンウナギ養殖が不評 アメリカウナギも不評 職人不在のオートメーション

2025年秋から業績急降下!なぜ?

日経クロストレンドも報じた!「うなぎの成瀬」(運営:フランチャイズビジネスインキュベーション社)の閉店問題は、2022年9月の1号店オープン以降、異例のスピードで400店舗超へと拡大したツケが、2025年秋頃から一気に表面化したもの。

 

2026年3月末時点、閉店が軒並み続く一方でフランチャイズオーナーを募集、開店&閉店ラッシュとなっていて、店舗数は一時期約270店舗まで減少し、120店舗超(3割超)が閉店したと報じられて飲食業界でビジネスモデルの限界を示すものとなっている。

 

閉店の背景は?主な原因急拡大の歪み

飲食業では「リピート」が命。質を落とすことでリピート率が急落したらそれは死活問題。

 

手軽なうなぎは魅力的だが、うなぎは元々「ハレの日」(記念日、行事、特別な日)のイメージが強く、低価格化で「日常使い」を狙ったものの、味の満足度(加工品ゆえの食感・風味低下、メニュー改定後の不評)でリピートが伸び悩んだ。  

 

またこの度の止まらない円安で価格と味の供給バランスが崩れたことも最大の痛手となった。

 

低価格(老舗の半額程度で1.5倍の量)を売りにしていたが、中国で養殖されたニホンウナギ導入、更にアメリカから安い養殖ウナギを輸入して、職人を必要としない加工冷凍を施しており、「満足感が低い」との声が広がり、「なら牛丼チェーンなどで十分」と感じる客が増加。

2024年8月のメニュー改定 

シラスウナギ不足などから、うなぎの仕入れ価格高騰に対応し、従来のシンプルな「松・竹・梅」(量の違いのみ)から、「並(アメリカウナギ/ロストラーダ種)・上(海外養殖※主に中国※ニホンウナギ/ジャポニカ種)・特上(国産)」と量を組み合わせた9種類に変更。

 

既存メニューを300円程度値上げした上で、安価なアメリカウナギ、中国で養殖したニホンウナギを導入。

これにより「味が落ちた」「不味すぎる」「うなぎを食べた気がしない(ふわふわ感がない)」という顧客の不満が急増した。 

 

安さと味を求めて来たリピーターが離れ「店内がいつもガラガラ」状態になった店舗が増えた。  

 

安価な人通りの少ない土地に出店

短期間で全国展開を進めた結果、不採算店舗(特に「二等立地」や人通りが少ない場所)が目立つ。

 

こうしたところは、「それでも話題性が高まっているとなれば訪れたい」という店舗でしか成功しない。

 

山小屋風内装にレトロ中古品をインテリアにし、独自性を凝らしたびっくりドンキーがそうであった。

 

フランチャイズ募集にも研修乏しく素人同然で開業、指導不足、運営力不足が指摘され 

フランチャイズ(FC)モデルでオーナーが素人中心に集められ、研修もそこそこに店舗スタート、現場の運営力不足が指摘されている。

 

一部オーナーからは「本部からのアフターフォローがない」「赤字なのにアドバイスがない」といった苦情も出ていたという。

 

昼だけ他の店舗、居酒屋などを借りてうなぎの成瀬『ランチ営業』だけやっている店舗もあるという。

 

閉店リストを見ると、1年半程度で撤退する短命店舗も少なくない。一方で、新規出店は続いており、「スクラップ&ビルド」(不採算店を閉めて好立地にシフト)戦略と見る向きもある。

 

最近(2026年4月時点)では、江別店(北海道)が在庫なくなり次第閉店予定で全品300円引きを実施するなど、個別店舗の閉店情報が続いている。

 

名前を変えて再起一転か

また、一部店舗は「うなやま」などの新業態にリニューアルするケースも見られる。

 

一部では「100店舗超の閉店→株式売却へ、などといった報道も出ている最中⋯ 

 

とうとう株式売却へ

2026年3月31日、運営会社の株式売却(AI フュージョンキャピタルグループが58%取得)が報じられ、5,800万円で売却が成立したというニュースが報じられた。

 

負債総額15億!激しい自転車操業 社長は売り逃げになんとか成功 

前期4億3,647万円 → +約11億円。これはフランチャイズの天才と言われた山本昌弘社長が店舗を拡大してきた利益。物件契約時に本部が保証金を預け入れるケースが積み重なった可能性。

 

総資産が1年で3.5倍に膨張したが、肝心の売上が伸びず資産拡大はほぼ全額が負債の増加によるもの。

 

要は、本部は開店&閉店の自転車操業が激しいサイクルで回り、負債総額は14.5億円にも及んだ。AI フュージョンキャピタルグループが救済処置としてM&Aを実施。 

 

代表山本昌弘社長は「売り逃げ」退職金が5千万円相当額支払われたという。

 

うなぎの成瀬は体制変更で立て直しを図る。

 

急成長チェーン,ペッパーランチ→いきなり!ステーキなどの過去事例と酷似したパターン。 

 

拡大のスピードがコストや品質管理などを上回った結果の失速といえる。 

 

ただしペッパーランチは不祥事もおきていたことなどから純粋に比較にならない。

 

フランチャイズビジネスインキュベーション株式会社 2020年9月代表山本昌弘氏によって設立。

グループ年商規模は数十億円(鰻の成瀬だけでチェーン売上67億円超の事例あり)。

 

山本氏は高校卒業後イタリアに語学留学、帰国後に大手英会話スクール(ECCなど)や大手ハウスクリーニングFC本部(おそうじ本舗など)で勤務。

 

FCビジネスの現場でスーパーバイザーとして活躍し、営業成績トップを記録。

 

特に、加盟店の解約率を約1割に抑えるなど、加盟店に寄り添うサポートで成果を上げるなどした実績があるという。

 

さくらフィナンシャルニュース記者が2025年4月3日、山本昌弘社長がはしごを外したうなぎの成瀬に食レポをしに向かった!

勿論さくらフィナンシャルニュースはただの食レポではなく、経済成長的なビジョンから急拡大の裏側で起きた大量閉店ラッシュと、フランチャイズモデルの限界、そして「安さだけでは持続しない」外食ビジネスの本質を考察する。

 

うなぎの成瀬(関東・東部郊外店舗) ~1600円 並うな重の実食と考察~

記者が訪れたのは、東京から離れた郊外の店舗。17時夕方からのディナータイムに訪れた。 

 

オーナーらしき中高年男性がワンオペで切り盛りしていた。

メニューはシンプルで、うな重のランクは「並・上・特上」の3段階。

松・竹・梅は、それぞれがうなぎの量を表す「松(1尾)・竹(3/4尾)・梅(1/2尾)」に分かれている。

松、竹、梅はうなぎの量のランク うなぎの質のランクは特上、上、並。

 

記者が注文したのは並うな重の梅(1600円)。使用されているのはアメリカ産ウナギで、うなぎの量は1/2尾。

 

 

米は秋田県大潟村産の秋田こまちを使用。ご飯の大盛りは+100 円。 

 

券売機はなかった。

 

うなぎの産地については、オーナーは「特上・上で使われるニホンウナギは韓国・台湾からの輸入」と話していたが、実際の報道などでは中国養殖のケースが多いようだ。中国という名前は出さず、韓国・台湾という表現だった点が印象に残った。

 

ちなみに日本のスーパーで販売されている蒲焼きのものでは中国産のヨーロッパウナギ(アンギラ種)からアメリカウナギに取って変わられているそうだ。 

 

注文を待つ間、電話で予約が入る。「上の松うな重を3人前、上の松の蒲焼を1人前」との注文だった。

 

通常、うなぎの成瀬は電話予約なしでも利用しやすい店だが、最近は電話による予約詐欺もいたりするので店側も注意が必要だ。

 

他店のフランチャイズオーナーがユーチューブで話したところによると、例え輸入ウナギでも食材コストがかさみ、新人スタッフに焼きを練習させて失敗すればたちまち数万円のロスになる、という内容だった。

 

それがオーナーの自腹となれば、教育すらままならないという。

 

男性はワンオペなので調理にかかりきりで、水やお茶を自分で汲むのかとあたりを見渡した。隅に水のボトルとお茶のカップがある。

 

お茶を入れようとして立ち上がると、「あ、すみません気が付かなくて。今入れます」とうな重の盆を用意しながらお茶を汲んで同時に持ってきた。

右上は醤油差し。吸い物(麩と青菜)と漬物2種、薬味(ねりわさびとネギ)

出来上がったうな重を食べてみると、苦みや臭みはなく、普通に蒲焼として十分堪能できた。

左側 箸で突いてみたところ 右側 青山椒はペッパーミルでひく形。粉山椒もある。

焼き方は関西風に近く、皮がパリッとして香ばしい。ただし、箸で皮がなかなか切れない部分があり、身がやや固くなる箇所もあった。 

 

ごく細かいうぶ毛ほどの小骨が1〜2本確認できたが、喉に刺さるほどではなく、そのまま食べられた。

 

もし熟練の職人がアメリカ産ウナギを丁寧に焼けば、もっと美味しく仕上がるだろう。「どうせうなぎを食べるなら、その技術にお金を払いたい」という気持ちもわかる。

上方落語の重鎮・桂米朝師匠(1925-2015)は、「うなぎだけは大阪より東京」と断言していたそうだ。

 

舞台袖で食べるうなぎ弁当は冷めても箸が通る柔らかさが必須で、関東式の背からさばいて、白焼きから蒸しの工程が入ったものでないとダメだという。 

 

関西式(蒸さずに直火でじっくり焼く)は出来立てなら皮がパリッと香ばしく、身がジューシーで力強い味わいになるが、冷めると身が固くなり、特に皮がゴムのように伸びて箸でなかなか切れない。腹からさばくためか小骨が残りやすい点も指摘される。 

 

となると、コンベクションオーブンで焼くという関西式に近い成瀬の蒲焼きはウーバーイーツなどのデリバリーでは、どうしても冷めて硬くなりがちになる。

 

とはいえ、中途半端な蒸し工程が入るのか完全に関西式の油の乗った蒲焼きでもないようだ。 

 

この技術的な差を考えると、1600円という価格は「わりと高い」と感じる人もいるかもしれない。 

 

関西人のコスパ感覚からすると、この価格帯に少し上乗せするだけで、職人が丁寧に焼く本格的な蒲焼が提供できるのではないかと思われるのは否めない。

 

関西風の香ばしさを活かしつつ、冷めても美味しい加工を追求すれば、さらに支持を集められるはずだ。現状は“安いうなぎ屋”ではなく、“中途半端な価格帯の実用店”にとどまっている。 

 

「鰻の成瀬」の成長に急ブレーキ 400店到達目前から120店超の大量閉店 https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00921/00059/?n_cid=nbpnxr_twbn #日経クロストレンド

うなぎの成瀬 閉店一覧

https://reiwajpn.net/archives/49992

『鰻の成瀬』100店舗超の大量閉店→株式売却へ その背景と今後の展望は

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6b4a42dad3ec79cb88f887f730c39c681dd009ad

【アゴラ】内藤 忍:「うなぎの成瀬」は「いきなり!ステーキ」になれるか? https://agora-web.jp/archives/260401105046.html

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