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老人がNTTを提訴 “令和の孤独な裁判”請求棄却の判決に、              原告老人は淡々と法廷を去る


NTTを相手取り、ひとりの老人が起こした異例の民事裁判に、静かな終止符が打たれた。

東京地裁の法廷。前の裁判が終わったばかりで、まだざわつきが残る中、傍聴席の最前列からゆっくりと立ち上がったのは、白髪の目立つ高齢の男性だった。杖代わりのカートを押しながら、若い弁護士らしき人物を伴い、裁判長の杉浦正樹氏に向かって静かに声をかけた。

「原告席に座ってよろしいでしょうか?」

杉浦裁判長は無言で小さくうなずいた。

老人はカートを慎重に押し進め、青年弁護士とともに原告席へと移動し、着席した。

しかし、対面の被告席は完全に空席だった。NTT側は代理人すら出廷させず、完全無視の構え。巨大企業と一老人の“格差対決”を象徴するような、寂しい光景が広がっていた。

法廷内は張りつめた空気に包まれる中、杉浦裁判長は簡潔に判決文を読み上げた。

「請求棄却」

たったそれだけ。落合老人が求めていたものは、ことごとく退けられた。

予想していたかのように、老人と若い弁護士は表情を変えることなく、淡々と席を立ち上がった。カートの小さな車輪が床を転がる音だけが響く中、二人は静かに法廷を後にした。

傍聴席にいたわずかな人々は、ただその後ろ姿を見つめるしかなかった。

通信の巨人・NTTを相手に、老いの一市民が単独で挑んだこの裁判。事件の詳細は公表されていない部分も多いが、高齢の原告が自ら法廷に立ち、被告不在のまま棄却判決を受けたという事実は、どこか痛ましく、かつ象徴的だ。

「勝てる見込みなど最初から薄かったのかもしれない。それでも、戦わなければならなかった」――そんな老人の無言の決意が、法廷の冷たい空気の中に漂っていた。

巨大企業と個人の力の差をまざまざと見せつけた、静かで忘れがたい一幕となった。

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