2024年8月28日大阪府羽曳野市の路上で2018年2月、大阪府藤井寺市在住、韓国籍の崔喬可(さいきょうか)さん(当時64歳)を
羽曳野市の路上で刺殺したとして殺人罪に問われた崔さんの交際女性の隣に住んで居た、山本孝被告(48)の裁判員裁判の論告求刑公判が大阪地裁(山田裕文裁判長)で開かれました。
当時崔さんは山本被告の隣に住む女性の家に向かっていた際、何者かに、すれ違いざま背中を刺されました。
凶器も、目撃者も見つからず、捜査は難航しましたが事件発生から4年経ち、2022年 山本被告が逮捕・起訴されました。
近隣住民の車のドライヴレコーダーに数回にかけて映った犯人らしき人物と、姿、体格が合致していたとのことです。
また、犯人らしき人物が着ていた着衣やスニーカーが被告の持っているものと酷似していることが上げられています。
山本被告はかつて隣人である女性と植木鉢の位置を巡る諍いがあり、崔さんは被告とのこの関係以外にトラブルはなかった
と言います。
山本被告は疑心暗鬼な行動を取っていた点などから警察は約4年にわたり捜査、
『偶然の一致は有り得ない』と警察に判断され逮捕されるに至りました。
しかし、山本被告は一貫として殺害を否認しています。事件当日、自宅の外まで見張りに出ていたことは認めるが、その後家の中に
戻ったと言うことです。
6月24日の被告人質問にて
ドラレコ映像についてどう思ったかと山本被告に尋ねると
『身長とかは似ていると思いましたが、それだけでなぜ私が犯人扱いされなくちゃならないのかと思いました。真犯人が捕まることが一番いいことだと思います。』
27日の意見陳述では、法廷に崔さんの長男が立ち「父は頼りがいのあるやさしい人でしたが悪夢のような日が突然来ました」と
語った上で、無罪を主張する山本被告に対し、「一切の反省をせず、直接証拠がないから逃げ切れると考えている被告人を絶対許せない。罪を最大限つぐなって本当の反省をしてほしい」と涙ながらに訴えました。
2024年8月28日の被告側最終陳述
山本孝被告「私から言いたいことは一つだけです。私はやっていません。私はやっていません。」
山本被告は同じ言葉を2回繰り返したあと「裁判員、裁判官の皆様、よろしくお願い致します」と言いました。
弁護側も、住宅街の住民以外の者による犯行の可能性があると主張、「山本被告は無関係で無実。被告と犯行を結び付ける証拠は
なく、検察の立証構造は破綻している」そして今回の裁判は『日本の刑事裁判のあり方を問うものだ』と訴えました。
主任弁護人 伊賀興一弁護士
「証拠に基づいて二義を許さない、違う解釈ができないほどに彼が犯人だと言うことを証明されなくてはならないという原則が
今刑事裁判の中でものすごく揺らいでいっている。」
検察側は「犯行は被告人によるもの」とした上で、「強い殺意に基づく、危険性の高い犯行であるという点で悪質さが際立っている。被害者に対する恨みを一方的に募らせ、殺害を決意した意思決定は強い非難が妥当」として懲役20年を求刑しています。
判決宣告は9月27日(金)です。
【速報】6年前の大阪・羽曳野殺人事件 無罪主張の被告に検察が懲役20年求刑 遺族が法廷で涙の訴え「直接証拠なく逃げ切れると考えている、絶対許せない」
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/ytba92225f7cee40cd9990bd56e567b6c1
直接証拠なく真っ向対立 大阪・羽曳野の男性殺害 被告に懲役20年を求刑、弁護側は無罪主張
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a2beab5236973d586cc99b248600ec411d98c3b
「私はやっていません」無実を訴え続ける被告…検察側は懲役20年を求刑 羽曳野路上殺人事件の裁判が結審 判決は9月
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20240828/GE00059995.shtml
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