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立花孝志氏ら、尼崎市議選演説中の男性拘束事件で書類送検 私人逮捕指示が傷害容疑に発展

兵庫県警は11月28日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(58)ら3人を逮捕致傷容疑で神戸地検に書類送検した。事件は今年6月の尼崎市議会議員選挙で発生。立花被告が党公認候補の応援演説中に、抗議の声を上げていた男性を党員に取り押さえさせるよう指示し、男性が首にけがを負ったとするものだ。

男性側によると、6月14日、阪急塚口駅前で行われた演説現場で、立花被告は選挙カー上からマイクで「公職選挙法の選挙妨害だ」と述べ、党関係者に「私人逮捕してください」と指示。党員2人が男性を地面に引き倒す形で拘束した結果、男性は頸椎捻挫などのけがを負った。男性は同月、立花被告らを逮捕致傷容疑で告訴し、県警が9月に受理していた。

立花被告は同日夜に自身のYouTubeチャンネルで動画を投稿。「警察に事前確認をした。現行犯逮捕すれば捜査が進むと思った。法律を変えるしかない」と説明。刑事訴訟法では、現行犯の場合に一般人による逮捕(私人逮捕)が可能とされるが、県警は立花被告らの行為がこの要件を満たさないと判断したとみられる。

党員2人も同容疑で書類送検された。3人の認否は明らかにされていない。男性の代理人弁護士は「立花被告の指示が明確で、怪我の程度も重い」と指摘。神戸地検は今後、起訴の可否を検討する。

この事件は、立花被告の最近の司法トラブルと重なる。1月に死去した元兵庫県議・竹内英明氏に関する虚偽情報をSNSなどで発信したとして、11月28日に名誉毀損罪で起訴されたばかりだ。起訴理由は、竹内氏の生前と死後に計6件の発言・投稿で、死者への名誉毀損が法廷で争われる異例の事態となっている。竹内氏の遺族は「過去に例のない起訴」と会見で述べ、厳罰を求めた。

また、昨年秋の兵庫県知事選をめぐるSNS投稿で、別の県議の名誉を傷つけたとして6月に名誉毀損・脅迫・威力業務妨害の疑いで書類送検された経緯もある。立花被告はこれらを「無罪を確信」とX(旧Twitter)で主張していた。

尼崎市議選自体は、党の新人候補が立候補し、立花被告が積極的に応援。投開票前日の演説では、抗議者から「帰れ」などの声が飛び交い、現場は緊張状態に。立花被告は選挙後、候補者の落選を条件に「政治家引退」を宣言する動画を投稿し、注目を集めたが、結果的に候補は落選した。

SNS上では、書類送検のニュースに対し「選挙妨害への正当な対応か」「私人逮捕の乱用が問題」と意見が分かれ、数百件の投稿が確認された。一部では「立花氏の指示が暴行を招いた」との声が目立つ一方、「抗議者の行動が過激だった」と擁護する投稿もあった。立花被告のこれまでの言動が、選挙現場の対立を激化させる要因となっているとの指摘も多い。

神戸地検の判断が注目される中、立花被告の司法対応が党の活動に与える影響は大きい。NHK党はこれまで、選挙での過激なパフォーマンスで知られるが、繰り返すトラブルが支持基盤を揺るがす可能性もある。

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