9月12日、自民党総裁選挙が告示され、9人の候補が出揃った。与党自民党の総裁は内閣総理大臣となる。
候補者数が過去最多であり、元総理小泉純一郎(82歳)の次男、2世議員小泉進次郎氏(43歳)、世論から支持の高い元内閣府特命担当
大臣石破茂氏(67歳)が今のところ票を集めるのではないかと言われている。
そんな中で田中角栄の娘であり文部科学大臣、女性で我が国初の外務大臣、科学技術庁長官を努めた政界レジェンド田中眞紀子氏(80歳)が、9月9日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)にゲスト出演した。小泉純一郎氏が首相になったときに外相を務めた田中氏は「お調子者で、この方。本当に調子に乗っちゃって、『自民党をぶっ壊す』なんて言わなくていいこと言って。
壊してないじゃないですか」とまずは一蹴。
次に9人の候補者について語った。
「私の今の立場で見ますとね、ヘナチョコばっかりが出たいから出てきてると。出したい人じゃなくて、この際、出とかなきゃと
売名を兼ねてですね。与野党ともに。ふざけてますよ」と眞紀子節を食らわせた。
かつて自身が仕えた小泉氏の息子でもある進次郎氏については、
「(総裁に)この方がなってもらっちゃ困りますけど、個人的には。できるわけない」と当然かのように言い放った。
そして眞紀子氏ならではの人選力で「私は父の姿を見ていたし、池田、佐藤、田中という時代の総理になられた方をよく見ていた。
父を見ていても非常に孤独だし、厳しい仕事ですよ、一国の総理大臣というのは」と語り、
「明日から日本の顔として世界のひのき舞台に出て行ける人っていますか?」と違和感をあらわにしながら問いかけた。
しかし、そのあとの眞紀子氏。
「私は1人いると思うが…」と気になる発言。
ホストの宮根誠司氏からその「1人」について誰なのかと問われ、こう述べた。
「官邸でエレベーターに閉じ込められた人。あの方は賢いし経験もあるし、育ちもいいし。ここまで自民党の中でいじめ抜かれて
参議院でぐうぐう、ぐうぐうと安倍さんだか、福田さんだかに押されて、耐えてきた」
名前は明かさなかったものの、“官邸でエレベーターに閉じ込められた人”といえば、9月6日午前、首相官邸での閣議に向かうなか、エレベーターの故障に巻き込まれ一時的に閉じ込められた林芳正官房長官(63歳)だ。
林氏は東京大学法学部卒ハーバード大学院修了。流ちょうに英語を話す。父は元財務大臣(旧大蔵大臣)の義郎氏。山口県出身。
95年の初当選後長く参議員を務め、地元山口の衆院転出待望論も党内の調整がつかず21年の総選挙でようやく鞍替え。
閣僚にはなりにくい参院でも、防衛大臣、内閣府特命担当大臣、外務大臣、農水水産大臣などを経験。不祥事などで辞任した閣僚の
後任での起用も多く尻拭い役でもあった。
ご意見番の眞紀子氏に唯一認められた林官房長官。各社の世論調査ではそこまで人気は高くないが、ここでご意見番眞紀子氏ならではの人選、内側からの“一推し”が力強い援護射撃となる。
【甘口辛口】田中真紀子元外相が評価する総裁候補は〝閉じ込められた人〟 その人のいう「国民が安心できる、人に優しい政治」をやってもらうのが一番では
https://www.sanspo.com/article/20240911-PJFF5BINNVOBNBHQAAGVPKHX5A/
「賢いし経験もある」田中真紀子氏 自民党総裁選の候補者を軒並み酷評も「唯一認めた候補者
https://jisin.jp/domestic/2371336/
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